
久々に「米蔵夫婦のレシピ帳」から、いわしコンビーフチャーハンを再現。
亡き妻が遺したレシピ帳を参考に、料理に不慣れな主人公が台所に立つ……という設定だけに、初期のエピソードは簡単なレシピが中心でしたが、4巻までくると揚げ物やスイーツなどの凝ったレシピも登場。レシピの変遷で、卯之助の成長ぶりが感じられるのも見どころです。
いわしコンビーフチャーハンは、主人公・卯之助の兄が登場するエピソードで振る舞われます。
神戸から夫婦でやってきた兄・虎之助は、卯之助とは真逆のワイルド系のイケオジ(故・チバユウスケ氏っぽさある…!)。学生時代から対照的だった2人のエピソードからも、卯之助の不器用な生き様が伝わってきます。
りほ子の墓の話を終えた後、2人のために作ったのがこのチャーハン。

※【コマ引用】「米蔵夫婦のレシピ帳」(片山ユキヲ/小学館)4巻より
りほ子さんが外食で食べた味を試行錯誤で再現したもの、だそうですが、
・いわし(オイルサーディン)
・コンビーフ
と缶詰界の海モノ・肉モノの代表格を組み合わせたレシピは、どんな味なのか想像つかず気になります。
りほ子さんのレシピ帳にも「魚とお肉、奇跡のハーモニー」というキャッチフレーズが付けられていて、ますます気になる。

材料(2〜3人分 ※作中ではおそらくこの倍くらいの分量かも)
・オイルサーディン 1缶
・コンビーフ 1缶
・玉ねぎ 1/2個
・小ねぎ 適量
・バター 適量
・ご飯 3膳
・醤油 適量

玉ねぎはみじん切りにしておく。

オイルサーディン缶の油を切り、1cm程度に切る。コンビーフはほぐしておく。

フライパンに油を入れて熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
続いてコンビーフとオイルサーディンを入れて軽く炒める。

炊いたご飯を投入し、具材としっかり混ぜ合わせながら炒める。

仕上げにバターを入れて全体に絡ませ、小ネギを散らし、醤油を回しかけたら完成。
大皿にどんと盛ったチャーハンはテンションが上がります。

すでに魚介+肉+バターのいい匂いがする。


食べた感想:
魚と肉。缶詰界の二大スターを組み合わせたチャーハン、一体どんな味に…と謎でしたが、ここにバターが入ることで、意外なことに自分は「カニっぽい!」と感じました。いや、実際に食べ比べるとカニとは似てないのでしょうけど、甲殻系を思わせるような風味になるというか。不思議だけど病みつきになる美味しさです。
誰もが味の想像がつきづらいだけに、「料理が口に合わなかった場合、デリカシーのない夫だけに大変なことになるのでは…」と妻・佐記さんもハラハラしたようですが、虎之助はしばし無言でがっつくほど気に入ったよう。
一方で、外食でも「冒険しない奴」だった卯之助が、こんな創作的な味を気に入り自分で作るようになったことに、虎之助はりほ子の大きな影響を見て取ったようです。
4巻はこのほかにも、個人的に「食べてみたい!」と思ったレシピが満載。
(「餅チーズカツ」はこちらのイベントで再現させていただきましたが、また作りたいな)
先日、最終巻となる5巻が発売されました。卯之助のこれまでが報われるようなラストは必見です。
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