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高校の調理科で奮闘する学生たちを描いたグルメ青春物語「難しいほうのサイトーくん」。

タイトルが印象的で手に取ったのですが、その名の通り、「齋藤くん」「斉藤くん」というふたりのサイトーくんが登場します。





難しいほうの「齋藤くん」は、料理人として大成する野心を抱くも、周囲の空気がまったく読めない浮いた存在。

そして簡単なほうの「斉藤くん」は、三ツ星シェフの親のもとに育ち料理の才能にあふれ、コミュ強でイケメン。

調理科のある高校、というのは部外者にはなかなか想像がつかないものですが、この対照的なふたりを軸にその興味深い学校生活が描かれます(あとがきによると、近畿の某県にモデルとなった学校もあるよう)。

そして調理科が舞台なだけに、美味しそうな料理も登場します。今回は1巻に登場する里芋の唐揚げを再現してみました。

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※【コマ引用】「難しいほうのサイト―くん」(辻恵/徳間書店)1巻より


一般公開のレストランに立つチャンスを与えられる、里芋の六方むきの課題。自信満々の齋藤くんですが、教師に選ばれたのは簡単なほうの「斉藤」くん。

納得がいかない齋藤くんは教師に直談判し、斉藤にライバル心を燃やします。そんななか、調理室でばったり遭遇したふたりが作ったのがこの料理。

実習用の食材を勝手に使うのは、学校的にご法度。そんなルールは気にせずマイペースに調理する斉藤くんに対し、齋藤くんは当初「食べたら同罪」とためらいますが、目の前で揚がった美味しそうな里芋(と炊きたてご飯)を前に、つい手が出てしまい……。

食材があれば、息をするように調理する&食べ盛りゆえに食べてしまう2人は、キャラは違ってもどこか似ているところがあるのかも?と思える最初のエピソードです。


里芋といえば煮っころがしのイメージですが、味をつけてさらに揚げる、というのはやったことがないかも。

巻末にレシピが載っているので(電子版の特典かも?)、それを参考に再現します。
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里芋は皮をむく(六方むきじゃなくてOK)。
今回は大き目の里芋だったので、さらに半分に切りました。

これを耐熱容器に入れ、ラップしてレンジにかけます。

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加熱した里芋に醬油、しょうがで下味をつける。

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コロモに使うのは、片栗粉とコーンスターチ。
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斉藤くんいわく、一緒に使うとカリカリ感が増して美味しいらしい。

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表面がカリっとするまで揚げます。

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いい色に揚がりました。

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食べた感想:
外側はカリカリ、中は里芋らしくねっとり。ふたつの食感が楽しめます。ふたりはご飯のおかずにしていたけど、大人にはお酒のつまみもにもぴったりです。

本作は全4巻で完結しますが、里芋料理は終盤を盛り上げるあるイベントのエピソードにも登場するので、ぜひご確認を。





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