毎年「今年こそリアルタイムにちゃんと更新するぞ」と思いつつ、毎年全然できてないまとめです。ちょくちょく追記していきます。


ボールアンドチェイン 1 (SHURO)
南Q太
マガジンハウス
2024-02-29


あとがきにあるように、Q太先生はとある著書と出会ってご自身がノンバイナリーであることに気づかれたそう。本作にも、男性の婚約者がいる中性的な主人公・けいとが登場します。もうひとりの主人公は、いたって「普通」に見える専業主婦の中年女性・あや。まったく異なるふたりの主人公が今後絡んでいく流れの1巻、めちゃくちゃ面白い。




一時期頻繁にSNS広告に表示されたので読んでみた。原作は「テロール教授の怪しい授業」のカルロ・ゼン先生。架空の国を舞台にしつつ、外交の手練手管が描かれます。アホなので国際政治ものは話についていくのに必死なのですが、フクダイクミ先生のチャーミングなイケオジ目当てに読んでしまう。


アン・グラ (ビームコミックス)
丸尾 末広
KADOKAWA
2023-04-12

丸尾先生の絵、相変わらずなんて美しいのか。寺山修司とか横尾忠則とか、思春期に夢中になった60年代のアングラ文化、自分はこの歳になってもやっぱり好きなんだな…これはもう一生好きなんじゃろな…と自覚。



最近は「ハンチョウ」などのゆるくて平和なスピンオフものも大人気ですが、弱き中年のリアリティと、這いつくばって生きる者の力強さ。福本ワールドといえばこれ…これよ……!と実感。




「このマンガがすごい!2024」オトコ編1位。恵まれた体格と運動センスで、どんなスポーツもこなす綾瀬川。しかしその異常な才能のおかげで、本人の思惑と別に周囲が狂わされていく。スポーツ漫画はあまり得意じゃない自分でも、「天才モノ」として楽しめました。



韓国のインスタグラマー・ウノくんに恋をし、ネットストーキング中のネイリストの天馬。一方的なファンだったはずが、ある日向こうからコンタクトが……。SNS以前の時代にはなかった、まさに「インターネットのラヴ」が軽やかに、さわやかに描かれています。



「チ。」の魚豊先生の新作。「論理的思考ができる」と自負する(思い込む?)主人公の主観を追うことで、陰謀論と恋愛という、一見結びつきづらいふたつのテーマが怖いほどリンクすることに気づかされて、先が気になります。




かつて魔王を倒した魔法少女・ボザンナは、個人営業のコンビニで店長をしており……。「団地ともお」で知られる小田扉先生が描く、中年になった魔法少女のその後。ほどよい脱力感と漂うペーソスが好きです。


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