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週刊モーニングで連載中の「平和の国の島崎へ」。
「このマンガがすごい!2024」オトコ編5位、「マンガ大賞2024」4位という話題作でもあります。

作画担当の瀬下猛先生といえばモンゴルが舞台の歴史もの「ハーン」やスポーツものなど、漢らしい作風で知られますが、原作の濱田轟天先生と組んだ本作は、主人公の風貌もこれまでと異なる細い三白眼の鋭い目つきが印象的。



幼いころ、搭乗した飛行機がハイジャックされ、そのまま国際テロ組織の戦闘工作員となった男・島崎。30年ぶりに戻った日本で、「普通の生活」を過ごそうとするがーー。

アウトローが平和な日常を過ごす、という漫画は昨今おなじみですが、本作は各エピソードの最後に、島崎がいずれ戦場に戻ることを予感させるモノローグが毎回挿入され、これが束の間の平穏であることがわかる演出が不穏でドキドキさせられます。

長く異国で過ごしたため「漢字が読めない」など不自由はありつつも、島崎は経験や知識が豊富。漫画アシスタントや喫茶店の店員として働く場面で、これまでの過酷な人生で培ったスキルが生きることも(不謹慎ながら、ここらへんのシーンは異世界転生モノっぽくて楽しいw)。

1巻に登場する「サバサンド」もそのひとつ。

市民まつりの模擬店で、バゲットサンドに使う予定だった自家製ハムが届かないトラブルが発生。島崎はとっさの機転で、サバ水煮缶などその場にあった食材で代替となるメニューを仕上げます。

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※【コマ引用】「平和の国の島崎へ」(濱田轟天/瀬下猛/講談社)1巻より

サバサンドといえば、トルコの屋台フードとして知られる一品。島崎がトルコ語を流暢に話せることもあいまって、イベントに訪れた地域のトルコ人たちからも大評判に。

サバサンドは焼いたサバを使うイメージでしたが、水煮缶を使うのは珍しいな~と気になって再現してみました。
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材料:2人分(※作り方・分量は想像なので参考まで)
・バゲット 1本
・サバの水煮缶 2個(大なら1個)
・パプリカのつけ物(パプリカ1/2個を薄くスライスし、ピクルス液に1晩漬ける)
・玉ねぎ 1/4
・レタス 適量
・レモン 適量
・オリーブオイル 適量

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バゲット1本は半分に切り、さらに縦に切って軽くトーストし、オリーブオイルを塗る。

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レタス、玉ねぎスライス、パプリカの甘酢漬けをのせていく。

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水気をきったサバの水煮をのせ、塩を振りレモンを絞ってサンドする。

レシピを書くまでもなく簡単に出来てしまった!
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サバ缶なので、ほとんど火を使わずに済むのもありがたいですね。

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食べた感想:
はじめてサバサンドを食べたときは(このときは焼いたサバだった)、「サバといえばご飯」というイメージが覆される美味しさにびっくりした覚えがあります。

水煮を使ったサバサンドは、焼きサバを使うよりもあっさりとしたヘルシーな味わい。たっぷりの野菜やレモンのさわやかさで、バゲット1/2本もぺろりと食べられます。準備も簡単だし、これはランチにぴったりかも。

この美味しいサバサンドですが、模擬店のピンチを救っただけでなく、とある復讐劇を回避することにもつながります。平和な日常を破る惨劇は避けられたものの、ほろ苦さを感じる読後感になっています。




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