新年最初の再現料理ですが、昨年更新できなかった分だったりします(本当は秋に公開したかった…)。
前回再現したリモーネ・グラニータとブリオッシュの朝食に続き、「令和の家政婦さん」2巻・勝代さんのエピソードから、オープンラビオリ。
※【コマ引用】より
派遣家政婦の勝代さんが担当するお客のひとりが、シングルマザーのご家庭。
イヤイヤ期の娘さん用にはかわいいクマのオムライスを作り、子が寝付いたあと、母親がほっと一息つくタイミングで出した夕食が、この一品。
ラビオリといえば中に具材が入ったパスタですが、これは具材を入れない「オープンラビオリ」。薄く伸ばしたラビオリの中には練り込まれたハーブが透けてみえ、女心がくすぐられます。ポルチーニ茸と牛肉を煮込んだクリームソースもかかっていて、なんとも豪華で美味しそう。
巻末に小池田先生のレシピが載っているので、参考に再現してみました。
材料(※分量は作品をご確認ください)
<ラビオリ生地用>
・薄力粉
・卵
・塩
・オリーブオイル
・ハーブリーフ(今回はセルフィーユ/イタリアンパセリやディルでもOK)
<ソース用>
・牛肉(今回は薄切り肉)
・乾燥ボルチーニ茸
・お好みのきのこ(今回はしめじとマイタケ)
・生クリーム
乾燥ボルチーニ茸は水に浸けてもどしておく。
ラビオリの生地を作ります。
ボウルに薄力粉、溶き卵、塩を加えて手で混ぜ、生地がまとまってきたらオリーブオイルを加えてさらに混ぜる。
台に出して生地を打ち付けながらよくこね、ツヤが出てきたらラップにくるみ、冷蔵庫で1~2時間。
けっこう硬い、しっかりした生地に仕上がります。
寝かせた生地を2等分し、
それぞれめん棒で5ミリ程度の厚さに伸ばします。
生地を伸ばすのにけっこう力が必要ですが、がんばりましょう。
伸ばした生地2枚のうち、1枚にハーブリーフ(今回はセルフィーユ)をちらします。
もう1枚の生地を重ねて、端っこを指で押さえてくっつけます。
めん棒でさらに薄く広げます。
押し花のように、薄く透けるセルフィーユの葉がなんともきれい!
これを4等分に切り分けます(1枚15センチ程度)。
すんごい適当な形になってしまったけど、「四角じゃなくていい」という小池田先生のメモがあったので、これでいいことにする。
ここからソース作り。
水でもどしたポルチーニ茸は、漉してゴミを取り除き、戻し汁を取り分けておきます。
なんかすごく濃いだしが出てる!
フライパンにオリーブオイルとにんにくを熱し、塩コショウした牛肉(今回は薄切り肉)をさっと焼き、別皿にあけておきます。
同じフライパンにもどしたポルチーニ茸、お好みのきのこ(今回はしめじとまいたけ)を加え、中火で炒める。
ポルチーニ茸の戻し汁と生クリームを加えてさっと煮る。
味見をして物足りなければ、ビーフ系の顆粒スープ(ダシタやビーフコンソメ)で調整すればOKとのこと。
最後に、ラビオリを茹でます。
お湯を沸かし、くっつき防止にオリーブオイルを少したらして、ラビオリ生地を茹でていきます。今回は7~8分ほど茹でました。
(レシピによると沸騰した状態でゆでると生地がザラつくので、中火で静かに茹でるほうがよいとのこと)
ここからは仕上げの組み立て工程。
茹でたラビオリ1枚を皿に敷き、表面に溶かしバターを塗ります。
炒めた肉、ポルチーニ茸のきのこソースをのせる。
その上に、さらにラビオリをのせて溶かしバターを塗り⇒肉⇒ソースと重ねる。
仕上げに黒コショウと残りのハーブを散らして完成。
自分ちで作ったと思えない、オシャレッティーな一品ができてしまったぜ。
写真ではわかりにくいけど、生地にはほんのり透けたハーブリーフの形が。ときめく〜。
食べた感想:
「ラビオリ」と名前がついていますが、食べてみると形状からもラザニアに近い印象(同じパスタだから当然ですが)。つるっとしたコシのあるパスタに、濃厚なクリームソースがからんで、贅沢な美味しさ。
そして使った量はほんの少しなのに、ソース全体がポルチーニ茸の香りになっていて、この茸の威力すごいな…!とあらためて実感。しめじとか舞茸とか他のキノコでたっぷりかさ増ししていても、しっかり「ポルチーニ」味なんです。
ペアリングするお酒は、赤ワインかな、白ワインかな……と思いきや、依頼者の坂下さんがドーンと選択したのは「芋焼酎」。
※【コマ引用】より
「ポル…?なんとかとか知らないけど キノコには焼酎よ」
というセリフに酒呑みとしての圧倒的説得力を感じたので、わたくしも芋焼酎でいただきます。
芋焼酎ときのこ、確かに合うわー!
家政婦の仕事の本質は単なる家事の外注ではなく、依頼者が「明日また頑張れる家作り」を手伝うこと…というのは、勝代さんのセリフ。
疲労困憊の夜にこんなメニューを出されたら感激しちゃいそう…かと思いきや、予想外の反応が…。
暮らしや食の好みは人それぞれだけに、家政婦とクライアントにも相性があるんだなあ、と気付かされるエピソードです。
作中のお客さんとはミスマッチだったものの、勝代さんの料理はどれもめっちゃ私好み。
うちに来てくれ、勝代!!
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コメント
コメント一覧 (2)
眠れなくてSNS巡りしていました…
これも気になっていたメニュー!
漫画もですが実物もめっちゃ美味しそうですね
そうか、作るとこんな感じになるんだあ
こういう大きなラザニアをフォークとナイフで食べてみたいなあ
ラビオリの生地をイチから作るの凄いです!
大変そうだけどやはり美味しいのでしょうね…
ソースは割とクリーミーなソースなのですね(ミートソースみたいなのを想像していました)
勝代さんのお料理は私もどれも興味あります
アランチーネも食べてみたいわ!
あと息子さんのカレーも美味しそうですよね
ドーサは食べた事無いので特に興味あります!
勝代さんは「Hey,Sup?」のマリアお嬢のホームパーティに呼べばお客様が大満足したのではないかな、などと思っていますw
つか勝代さん、ウチにも来て欲しいー!!
夏に来てもらって、シシリアンモーニング作って欲しいなあ(´∀`)
MOCOさん
ご覧いただいてありがとうございます!
勝代さん、たしかにマリアお嬢のパーティならめちゃめちゃポテンシャル活かせそう…!
家政婦さんも適材適所が大事なのかもしれませんね。
家政婦さんシリーズの凝った料理は、わたしも自分で無理矢理再現しつつ「プロに作ってもらったやつ食べたい…!!」といつも思いますw