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本業がやたらと忙しく、またも更新が空いてしまいました…。

疲れすぎて最近の休日はほぼ屍状態でしたが、読んだ時から「今年のクリスマスは作るぜ作るぜ俺はこれ作るぜ」と心に決めていました。

「天狗の台所」2巻の当意即妙ローストチキン!
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※【コマ引用】「天狗の台所」(田中相/講談社)2巻より

アメリカからやってきた恩にとって、クリスマスはやはり特別なイベント。
一方で年末年始の準備に手いっぱいだった基は、当日までそのことに気づかず。恩のために、慌てて家にあるものでなんとかしようとします。

台所にある野菜と丸鶏、そして詰め物として赤飯。
薪ストーブでじっくり焼き上げたローストチキンは、急いで準備したとは思えないご馳走に。

いつもクールな基兄さんが恩のために奮闘する一方、「与えてもらう」ことばかり考えていた恩が、基のためにささやかなプレゼントを用意するシーンも。

オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」のようにお互いを思いやる様子が伝わるエピソードは、クリスマスにぴったりで読み返すたびほっこりします。

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野菜は
・パプリカ(赤・黄)
・にんじん
・たまねぎ
・ズッキーニ
・マッシュルーム
・にんにく
・プチトマト
・じゃがいも

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そして丸鶏。
クリスマスシーズンは、近所のスーパーでも手に入るからありがたい。

作中では、基兄様が敷地内で絞めたばかりの鶏を、こう…手際がよすぎる感じで…持ってきていましたがw、スーパーの丸鶏は内臓はあらかじめ処理されているのでありがたい限り。

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臭みとりに肉全体にレモンをこすりつけ、流水で洗い流します(お腹の中も洗っておく)。
その後、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。

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足首と手羽先を切り取り、首の皮を閉じます。
手羽先は↑の写真でつまんでいる飛び出た部分。

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肉の表面とお腹に塩こしょうをすりこみ、お腹に赤飯を詰めていきます。
1.2キロくらいの丸鶏ですが、200gくらいの赤飯は余裕で詰められました。

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ちなみに赤飯はスーパーに美味しそうな惣菜品が売ってたのでこれ使います。師走だ、許せ。
(丁寧な基兄さんはきっと蒸篭で蒸し上げるはず)

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手羽と脚を竹串でとめて固定します(足首ちょっと切り落としすぎたかも)。
赤飯をパンパンに詰めてしまったので、お腹部分も楊枝で閉じておきました。

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香味野菜(にんじん、玉ねぎ、ニンニク、あればセロリも)の一部を、焦げ防止に肉の上に乗せ、オーブン230度で70〜90分、様子を見ながら焼きます。
(作中では薪ストーブオーブンだけどね)

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丸鶏の上に乗せた野菜が焦げてきたら(開始から30分くらいかな)途中で引き上げ、野菜を下に落とし、肉の表面にバターを塗る。
(溶かしバターを刷毛で…のつもりが、ズボラ心でカットバターを直接塗ってしまった)

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途中で野菜が入りきらないことに気付いたので、皿からオーブンプレートへ。
あとは火が通りにくい野菜から順に加えて、こんがり焼き上げます。

入れる野菜の順番ですが、
①じゃがいも、にんじん
②玉ねぎ(厚切りなら①のタイミングでも)、ズッキーニ、パプリカ、マッシュルーム
③プチトマト
がおすすめです。
プチトマトは破裂するので仕上がりの5分前くらいに投入でよいかも。

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丸鶏がこんがり焼けました。

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今回は鶏が均一に焼きあがるまで時間かかってしまったので、野菜は先に引き上げておきました。

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再現して実物(?)を見ると、色とりどりの野菜がクリスマスっぽくて素敵!と気づく。

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まずはももの部分にナイフを入れます。

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赤飯があらわれた。蒸したてのようにふわっと香ります。

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肉、野菜、赤飯と栄養バランス的にもパーフェクトなプレート。

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食べた感想:

チキンの皮はパリパリ、中はしっとり(時間があれば焼く前にブライン液に漬けるなどすれば、もっとジューシーになるかも)。

オーブンでじっくり焼いた野菜も、どれも甘くてうまーい!

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そして詰め物の、赤飯。
その場にある材料という扱いでしたが、
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※【コマ引用】「天狗の台所」(田中相/講談社)2巻より

と基兄様も絶賛(「正解!?」のアオリがツボです)。

ローストチキンの詰め物はいろんなバージョンがありますが、赤飯は確かに意外性ありまよね。

そして食べてみると、「確かにもうこれが正解でいいのでは…?」と納得する、日本人の口にぴったりの美味しさ。もちもちの赤飯に、鶏の旨味が染み込んで最高としかいえない。

クリスマスは「洋」のイベントですが、25日を過ぎればあっという間に「和」の年越しムードへ。そんなスイッチングとともにある、この時期の和洋折衷なご馳走としても最適ではないでしょうか。


さて、おまけのリンゴケーキ。
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※【コマ引用】「天狗の台所」(田中相/講談社)2巻より

こちらも恩のために、基が即席で作ったケーキ。

日本のクリスマスケーキの定番・イチゴものっていない地味なケーキではあるものの、アメリカ育ちの恩にとってそんな前提は関係もなく、ただただ嬉しい手作りケーキ。

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この切り目を入れたカットリンゴがのったビジュアルがなんとも素敵ですよね。

今回は、ドイツのアプフェルクーヘン(アップルケーキ)をイメージして作りました。

↓参考レシピはこちらからどうぞ(他力本願)


↓こちらはキャラメル入りで美味しそう



BSで放送されたドラマの基兄様も、イメージ通りすぎるビジュアルで最高。





先日出た最新刊。



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