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夏の間にアップするはずが、長期帰省したり仕事に忙殺されてる間に時期を逃してしまいました…。そんなわけで、ようやく涼しくなりはじめましたが、猛暑におすすめの朝ご飯メニューです。

「令和の家政婦さん」2巻、瑛美さんのエピソードの再現がひと段落したら、次はこれに挑みたいと思っていました。

外見はいかにも庶民的で、一般の人がイメージする「昔ながらの家政婦のおばさん」。「チェドロ」のエピソードの主人公、勝代さんはそんな年配女性。

こんな人が家に来てくれたら、肉じゃがやコロッケ、ナポリタンなんかの懐かしいお母さんの味を求めてしまいそうですが、実は彼女、多様性の最先端のようなプロフィールの持ち主

詳しい設定はネタバレになってしまうので避けますが、読者の先入感さえ裏切るこのキャラクター設定も、小池田マヤ作品の魅力のひとつではないでしょうか。

そして派遣先で振る舞う料理も、顧客の期待を裏切るオシャレ料理ばかり。

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※【コマ引用】「令和の家政婦さん」(小池田マヤ/双葉社)2巻より

とある客先で用意した朝食は、
リモーネ・グラニータとブリオッシュ」 
依頼者の男性も思わず料理名を二度聞き。

読者も「シャーベットと菓子パンが朝食だと…?」と一瞬ひるみますが、勝代さんいわく、実はこれ、イタリアのシチリアでお馴染みのモーニングなのだとか。

エピソードには、こんな勝代さんのキャラのイメージと顧客と読者の期待を裏切る献立が、続々登場します。

ちょっと変わった料理が大好きな自分も「こんな献立作ってくれる家政婦さん、来てほしい~!」と思いつつ、勝代さんみたいな人には庶民的な「おふくろの味」を無意識に期待しちゃう気持ちもすごくよくわかる……ので、依頼者たちの困惑にも共感してしまう。

しかしこのパンにシャーベット、という組み合わせはめちゃくちゃ意外で気になってしまう。シチリアではお馴染み、という背景にも興味がそそられてしまいます。


ブリオッシュは、バターと卵をたっぷり使ったリッチなパン。

コロナ禍に一瞬だけ一世を風靡した「マリトッツォ」ってスイーツがありましたよね。実はあのパン部分もブリオッシュだそうです。

食べたことはあるけど、いざ単品で探してみるとなかなか近所のベーカリーには置いていないので、市販品はあきらめてブリオッシュから作ってみることに。

といっても、ブリオッシュはパン作りのなかでも、なかなか難易度が高そうなメニュー…。

そんなわけで今回もホームベーカリー先生の力をお借りします。

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(私の持ってるパナソニックの機種の付属メニューにもブリオッシュメニューが掲載されてたので、そのレシピを参考にしてみます。ありたがてえ)

・強力粉 170g
・薄力粉 30g
・バター30g
・砂糖 10g
・スキムミルク 6g
・塩 3g
・卵液(全卵1個+卵黄1個分+冷水をあわせたもの)140g
・ドライイースト 3g

↑の材料をこねます。

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途中でさらに、細かく切った無塩バター(直前まで冷やしておく)を40g。

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こね終わったら、ラップして30度で1時間ほど発酵させます。

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生地を発酵させている間に、グラニータを作ります。

グラニータはこちらのサイトのレシピを参考にさせていただきましたmm


小鍋に水(500cc)、グラニュー糖(100g)を入れて熱し、レモン汁(100cc)を加えます。

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粗熱が取れたらボウルに移し、冷凍庫へ。

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凍らせる間、たまに取り出してフォークでよくかき混ぜる…を繰り返し、ふんわり仕上げます。

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ブリオッシュ生地の一次発酵が完了。

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今回はさらに冷蔵庫での長時間発酵もしてみます。

生地をガス抜きし、上下を1/3ずつ折り返して整え、ラップをして冷蔵庫でひと晩。

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おお、膨らんでる~。
(ちょっと過発酵っぽくなっちゃった気もするが)

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8等分して丸め、ラップをして15分ほどベンチタイム。

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ベンチタイム後の生地をガス抜きし、再度まるめ、綴じ目を横に置きます。
生地の1/4あたりを手で転がし、「くびれ」を作ります。

ブリオッシュ特有の、てっぺんの突起を作る工程です。
素人の自分が説明してもよくわからんと思うので、cottaさんのサイトを見てくださいませ。


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さらに30度で1時間ほど発酵させます。

パン作りはやっぱり試練ですね…一日がつぶれる…。

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↑の最終発酵時にふきんをかぶせたら、生地がくっついてしまい、てっぺんの突起部分が潰れてしまった(涙)。

辛い気持ちになりつつ溶き卵を塗る。

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200度に熱したオーブンで10~15分ほど。

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なんとか焼きあがったぜ…(息切れ)。
てっぺんが潰れたり、あさっての方向を向いちゃったやつもあったりw、やはり不器用勢にはなかなか手ごわいパンでした…。

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でもグラニータも無事仕上がったし、いざシチリアン・モーニング。

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グラニータには、生クリームも添えて。

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食べた感想:
苦労して焼いたブリオッシュは、リッチな味わいかつしっかりした生地。なのでグラニータをのせて食べても、生地がドロドロにならず最後まで美味しく食べられます。

そして甘いパンに、ひんやり冷たく爽やかなレモングラニータの組み合わせは、夏のご褒美のような組み合わせ。これは確かに新感覚&うだるような暑い時期のモーニングにぴったり…!

しかしグラニータもブリオッシュも、作るのにそれなりに時間がかかってしまうので、超手軽に楽しむなら市販のブリオッシュ生地のパンと、SAKUREのレモン味などを合わせてもそれなりに美味しくなりそうな気がする……とダメな発想をしてしまったw

勝代さんエピソードの献立は、このほかにも気持ちが上がりそうなイタリア料理が盛りだくさんなので、また追って再現したいと思います!





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