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SDカードに撮りだめていた写真をPCに取り込むのをサボっていたら、数百枚のデータが跡形もなく消えてしまいしばし放心してました…(家人にデータ復元などいろいろ試してもらったけど、だめでござった)。

なのでこの再現も季節外れになっちゃいましたが、再撮影ということでご容赦ください。

「天狗の台所」2巻に登場する、ホットアップルサイダー。

「サイダー」といえば、日本に住んでいるとどうしても三ツ矢マークの甘い炭酸を思い浮かべますが、アメリカでは「リンゴ果汁」を指すようです。

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※【コマ引用】「天狗の台所」(田中相/講談社)2巻より

そしてこのホットアップルサイダー、アメリカではハロウィンやクリスマスなど、秋冬に欠かせないドリンクだそう。そういえば、映画やドラマで見かけたことがあるような気もする。

天狗の氏族に伝わる、大晦日の「鬼迎」。
文字通り「鬼を迎え入れる」儀式に、鬼=デーモンと認識する恩は戸惑いますが、地元の人々の信仰を集める様子と基のクールな舞を見て、単純な二元論ではない文化を感じたようです。

そして、来日してから基兄さまに世話になりっぱなしの恩が、はじめて振る舞った料理でもあります。

アメリカで定番の飲み物ではありますが、基たちの暮らす日本の古民家にも、すっと馴染む雰囲気があります。

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材料は
・リンゴジュース
・リンゴ
・レモン
・八角
・しょうが
・クローブ
・シナモンスティック

リンゴジュースは、
・透明なもの(透明果汁)
・にごったもの(混濁果汁)
の2タイプがありますが、両方試した結果、透明果汁はすっきり、混濁果汁はまろやかな味わい。

お好みでよいかと思いますが、個人的には煮込んでも色がきれいな透明果汁がおすすめかも。
(普通に飲むのは混濁果汁のほうが好きです)

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リンゴとレモンは薄切りにしておきます。
今回は、リンゴジュース400~500ccに対して、リンゴ1/4、レモン輪切り2~3枚程度にしてみました。

レモンは入れすぎると苦さが増すので(それはそれで美味しい)、量に注意。

リンゴは小ぶりのものの方が、マグカップにきれいにおさまるかも。

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小鍋にリンゴジュース、薄切りしたリンゴとレモン、八角(1個)、クローブ(4~5粒)、しょうがの薄切り(1かけ分)、シナモンスティック(1本)を入れて火にかけます。
(※分量は参考まで)

リンゴジュースは煮込むと量が減るので、想定の仕上がりより多めに入れたほうがよいです。

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沸騰しかけたら弱火にし、15分程度煮込みます。
スパイスと果物のいい香りがたちこめます。

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カップに注いで完成。

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食べた感想:
スパイスのエキゾチックな香りと、甘い果汁。
これはノンアル版のホットワイン、といえるかも。一仕事終えたあとならよけいに、コーヒーや紅茶よりも体にしみわたる一杯になりそう。

スパイス入りのドリンクは好き嫌いもありますが、自家製なら量も調整できるのがいいですね。
前述のとおり、レモンを多めに入れると苦さが増しますが、これはこれで大人の味わいで好み。

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こちらは作中どおり、マグカップに入れてみたバージョン(自己満足)。

余った分を冷やして飲んでみたら、これもさっぱりして美味しい! 特に炭酸で割ると、まるでクラフトコーラのような味わいでクセになりそう。

冬だけでなく夏のドリンクとしてもおすすめです。




そして田中相先生とリンゴといえば、自然と「千年万年りんごの子」を思い出します。こちらも農×ファンタジーな世界観。



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