毎年恒例になってきましたが、2023年に読んで面白かったマンガを備忘録として随時まとめていきます〜。

霧尾ファンクラブ(1) (リュエルコミックス)
地球のお魚ぽんちゃん
実業之日本社
2022-12-15

クラスメイトの「霧尾くん」が大好きな女子2人の会話劇。舞台は学校ですが、二次元やアイドルに通じる、女子の推し文化の狂気と楽しさが伝わってきて最高。あと「女バス(バスケ部女子)」のヒエラルキー上位感はこの世の共通認識だったね…!というのも発見です。意外なラストに続きが気になる。



直近の「このマンガがすごい」「マンガ大賞」にランクイン&ノミネートで注目の落語マンガ。王道の少年ジャンプ展開でワクワクさせてくれます。落語をテーマにしたマンガは他にもありますが、劇中劇をどう描くか、音声表現をどう描くか、というところで、それぞれの作品に個性が出ているのが興味深い。


地元最高!(1)
usagi
彩図社
2022-08-29

SNSで話題のかわゆいウシジマくん。いわゆる萌え絵なんだけど整いすぎていない、そして記号的な感じが逆に怖さを増幅させてくる…。金・暴力・性のうち、3つ目だけあえて描かれないのが読みやすさの理由かも。




顔面に恵まれたイケメン・熱海くん。女子からの告白が止まない彼は男子が好きで、かつ惚れっぽい。美形だからか、他者からの好意に確信が持てない。ゲイだからか、自分の「好き」もうまくいきづらい。かといって深刻さはなく、おだやかな関西弁のやりとりが心地いい作品。



映画紹介マンガはありますが、実在の書籍をテーマにしたマンガは珍しいのでは。タイトル通り本の虫である小学生の主人公の日常を、「燃えよ剣」「父の詫び状」など古今東西の名著の紹介を交えて描きます。家族全員に読書を強制するスパルタじいちゃんのキャラがインパクト大。




女の子ふたりが、ただ散歩するだけ。なんでもない風景のわずかな違和感を発見し、地味に楽しむ様子に和みます。ミニマムによろこびを見つけられることのすばらしさよ。自分の住んでるエリアに近い場所が出てくると興奮しちゃう。


きつねとたぬきといいなずけ 1巻 (ブレイドコミックス)
トキワセイイチ
マッグガーデン
2021-02-10


平凡な社会人・田中の元を突然訪れたのは、高尾山から下りてきたという、しゃべるきつねとたぬき。田中を「許嫁(いいなずけ)」と呼ぶ不思議な二匹に困惑しつつも、心を通わせていく。パラレルで描かれる田中の日常と山の動物たちの生活にほっこり癒やされますが、ところどころに不穏な要素もあり続きが気になります。


過去分はこちらからどうぞ。




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