「鍋に弾丸を受けながら」2巻を読んだら、単行本の描き下ろしエピソードに「グリルド・チーズ」が!
空港のトランジットの待ち時間に、米国のアウトドアショップを堪能した主人公のジュンタロー(美少女)。付近のスポーツバーで食べたのがグリルド・チーズ。
イタリアン・ビーフと同様、米国で食べたくなるもののひとつがこのメニューだそう。
※【コマ引用】「鍋に弾丸を受けながら」(森山慎/青木潤太朗)2巻より
食パンにチーズを挟み、焼いただけのシンプルな料理。
「アメリカはこれになにか世界の深淵を見出してる感がある」
という作中の台詞がなんとなく理解できるのは、私が一時、米国発のシミュレーションゲーム「Sims」にハマっていたからかもしれない。このゲーム中にも、やたらと登場する食べ物だったのです。
以前書いた再現記事はこちら↓
(もう10年以上前でお恥ずかしいですが……)
この時は、このグリルド・チーズが日本で例えるとなんの料理にあたるのか思いつかないままでしたが、ジュンタロー氏が例えたのは「卵かけご飯」で、なるほど!と膝を打ちました。
どこでも材料が手に入り、誰でも作れる。なのにやたらと各自にこだわりがある。
大したものでないのに、外から馬鹿にされるとなぜかアイデンティティがざわつく。
久々に目にしたグリルド・チーズで食欲がそそられ、作中のレシピを参考に再現してみました。
※ちなみにSimsシリーズは、現実の時間が溶けて廃人寸前になるので、「老後の楽しみ」として封印中です。(……だったはずなのですが、さっき調べたら、最新版の「Sims4」の基礎パックが無料になっていると知って動揺しています。遊びてえ…)
材料は
・食パン
・バター
・チーズ
以上!
ただしチーズは数種類(チェダーのような黄色いのとモッツァレラのような白いものなど)、3枚くらい挟むのがおすすめだそう。
フライパンにバターを溶かします。
バターが泡だったら、すかさずパンを投入。
手持ちのフライパンに食パンが1枚しか入らなかったので、もう1枚は別コンロで分けて焼きました。
チーズを乗せます。
(パンからいい感じにチーズをとろけさせたかったので、ちょっとずらして乗せてみた)
両面が「ゴールデンブラウン」に色づくまで焼きます。
ここもアメリカ人にとってこだわりポイントだそう。
真ん中にざっくり太刀を入れます。
そのまま食べてもいいじゃん、と思われるかもですが、この切り分ける工程も重要だそう。
ケチャップなどを添えてもいいそうですが、今回はこのままで。
複数種入れたチーズの断面がそそります。
食べた感想:
ザクっといい音を立てて焼けた、バターが香ばしいトーストの中には、とろとろのチーズ。
パンにチーズを挟んで焼いただけ。こんなに簡単なのに、なんでこんなに美味しいんだろう。
そして毎回不思議に思うのが、トースターで焼いたのは明らかに異なる味わい。フライパンに溶かしたバターの焦げ感、メイラード反応的なものがそう感じさせるのかしら。
ただジュンタロー氏は、日本の自宅でこれを再現しても、現地の味とは何かが違うと感じています。
食パンもチーズも日本のものを使っているせいかもしれませんが、現地と同じ商品を使ったとしても、やはり「完全に再現できないもの」こそが旅先の味なのかもしれません。
そしてWEBの連載では、ジュンタロー氏がついにリアルタイムに海外へ…!
最新話(15話)では、ずっと気になっていた5万点(美食)じゃないほうの「20点の飯」のエピソードがまとめて紹介されていて、こちらも興味をそそられます。
コメント
コメント一覧 (8)
トーストより背徳感がすごいってそれのせいですかね?
ところでSIMS、毎度のあのメーカーらしいバグはありながらも、追加パックの家具がかわいいし、お料理たくさん追加されているのでいかがですか?(手招き
はるさん
そうかなるほど、あれば揚げパン領域に近づいているので、背徳的な美味しさになるんですねw
そしてSIMS、手招きされてしまった…!
あの妙なダンスも久々に見たいしw、インテリアもいじくりまわしたい…!
挟んだチーズが好みでなかったのでそこは要研究なのですが、パンがもうおいしくて。
トーストしてバターを塗ったものとは明らかに違う食感にびっくりです。
バターを溶かしたフライパンで焼いたパンがこんなにおいしいなんて知りませんでした。
以前情報番組のZIPで紹介していたエルビスサンドがこのフライパンメイドの食パンタイプだったので、次はそれを作ってみようと思ってます。
楽しみです。
麻さん
おお、麻さんも作られたんですね!
やっぱりトースターで焼くのと全然別の美味しさが生まれますよね。
(フライパンで作るエルビスサンドも美味しそう!)
そういえば、デニーズのメニューにもグリルドチーズサンドを見つけまして、
これならアメリカで外食する気分がちょっと味わえるかしら…とワクワクしました。
https://www.dennys.jp/menu/rice/cheese-sandwich/
そのせいかもしれませんね
明日の朝は雑炊さん
おお、それは初耳でした・・・!>鉄分練り込んでる食パン
しかしどうして練り込むようになったんだろうw
(はなまるうどんが食物繊維練り込んだ麺を出してますが、それと同じような感覚なんでしょうか…)
マカロニを茹でてチーズソースで和えるだけのマカロニチーズも、家庭でのこだわりが各々あるらしいですから
この記事を見て思い出しましたが、三ツ星シェフの映画でも序盤でグリルドチーズ作ってましたねぇ
バターでトーストを片面焼き、薄切りのミックスチーズをたっぷり乗せ、火加減を調整しながらゴールデンブラウンに焼き上げる
主人公はサンドした後で、更にバターを追い塗りして両面を焼き、表面のクリスピー具合をマシマシにしててそれがまた旨そうな色合いで……半分に切ってチーズが断面からとろりと流れるそれを息子がかぶり付いて「ザクッ!」と音を立てた時はこれは絶対美味いわと喉がなりました
まーむさん
フードトラックの映画ですよね、あれはどの料理もほんとに美味しそうでした…!
アメリカの料理は、食にこだわる国からは馬鹿にされがちですが、やっぱり独自の魅力がありますよね。