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「何食べ」再現が続きます(作りだめていたものをそろそろ出さないと季節外れになってしまうので…)。

春らしく、菜の花がトッピングされたバターチキンカレー。そしておともは、チーズナン。

休日の早朝、ふたりで散歩(ケンジにとっては競歩)をした後のブランチメニューです。

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※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)19巻より

シロさんのカレーもバリエーション豊富になってきましたが、カレールウを使わないレシピは今回が初ではないでしょうか。

今回はS&Bのカレー粉でしたが、いずれ上野や新大久保のスパイス問屋に出没するようなスパイスカレー男子になる日も……さすがにないか。

作り方:(分量は作品を参照してくださいmm)

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まずはカレーの下準備から。

・鶏もも肉(切り分けておく)
・プレーンヨーグルト
・カレー粉
・はちみつ(or砂糖)
・ケチャップ
・塩
・粉チーズ
・レモン汁
・おろしにんにく、おろし生姜

をボウルでよく馴染ませ、冷蔵庫で一晩漬け込みます。

さて、翌日はまずはチーズナン作りから。
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ボウルに
・強力粉
・薄力粉
・砂糖
・ドライイースト
・塩
を入れてよく混ぜておく。

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別の耐熱ボウルに
・プレーンヨーグルト
・バター
・オリーブオイル
を入れてラップをし、レンジで1分半。

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バターが溶けるまでよく混ぜ、粉類を入れたボウルに入れてよくこねます。

シロさんのセリフにもありますが、この温かい生地に手を突っ込んで捏ね回すと、なんとも気持ちいい。
(そして何気にケンジの手を労わるシーン、いいですね…)

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生地がなめらかになるまでこねたら、丸くまとめて耐熱ボウルに入れ、生地が1.5倍に膨らむまで発酵させます。


この間に、昨日下準備したカレーに取り掛かります。
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鍋にバターをどーん。

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みじん切りにした玉ねぎをしんなりするまで炒め、トマト缶を投入。

空になったトマト缶はこの後、「別の用途」があるので捨てずにとっておきます。

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一晩置いた鶏もも肉を、マリネ液ごと投入して煮込みます。

肉が煮えたら味見をして、塩と砂糖で味付け。
今回はケンジ好みで甘め、塩気は通常のカレーよりも控えめにするのがおすすめだそう。

味見してみると、この状態ですでにめちゃめちゃ美味しい。

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しかしここで仕上げとして、さらに生クリームをがっつり投入。

大量のバター、砂糖、そして生クリーム……このへんで、これはカレーという名のスイーツなのでは、と気付きます。

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生クリームを入れる前と味見して比べると、濃厚さがぐわーっとマシマシになったのがわかります。

ただあっさりした味が好みの場合、この生クリームは省略してもいいかもしれません。

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ナン生地の発酵が終わったので取り出します。

生地は2等分し、クッキングペーパー2枚で挟んで伸ばします。

クッキングペーパーを使うと、台に打ち粉しなくていいので楽でいいですね。

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ここで、先ほどのトマト缶の空き缶が再登場。めん棒の代わりに、この空き缶で生地を伸ばします。

こういう「そのへんにあるもの」で代用する調理って、ちょっと萌えます。

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伸ばした生地の中央にピザ用チーズをのせます。
個人的に、よく伸びるモッツァレラ入りのミックスチーズがおすすめです。

チーズを肉まんのように包んで、再度クッキングシートで挟んで平らに伸ばします。あまり厚みがあると火が通りにくいので注意。

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フライパンで中弱火で3〜4分、裏返して1〜2分焼いたら完成(焦げやすいので、クッキングシートを敷いて焼いてもいいかも)。

カレーもチーズナンも2回(枚)分できるので、残った分は冷凍しておきます。

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バターチキンカレーの上には、菜の花のおひたしをトッピング。春らしいですね。

「ほぼスイーツなのでは」疑惑のカレーだけど、この青物があるだけで、ヘルシーさが5ポイントくらい上がる気がするので、野菜は偉大だ。

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食べた感想:
ああああああ(錯乱)。もう一口食べただけで頭が「美味い」に占拠される。

繰り返すが入っているのはたっぷりのバター、ヨーグルト、生クリーム、砂糖。

人類にとって「美味いもの」をどんどん掛け合わせて、美味さの化身みたいになった存在、それがバターチキンカレー。


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なぜそんな一皿に、よりによってチーズナンを組み合わせるのか。

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ほんのり甘い(あれだけ砂糖入れたのに、ほんのり!)チーズナンをカレーにつけて食べると、もう乳製品のうまさの前には敗北するしかない…という気持ちに。

しかしインド料理店で外食する時、バターチキンカレーにラッシーは当然のようにオーダーしていたけれど、自分で作ってみると明らかに「乳製品過多」の組み合わせだったなあ……と慄きます(美味しいけど)。

シロさんも自家製ラッシーを作ったのは、蒸し野菜カレーの献立でしたもんね。さすがのバランス感覚。






禁断のバターチキンカレーとチーズナンは、こちらのマンガ飯でも取り上げております。






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