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たまーに、魚をさばきたくなる時ってないでしょうか。普段は面倒くさいし得意でもないので、下ろした状態のものを買うことが多いのだけど。

スーパーで丸ごとのいわしを見て思い出したのが、「瑠璃と料理の王様と」11巻に登場する「鰯と梅干しのアヒージョ風」。

青魚も梅干しも大好きなので、いつかやってみたいなあと思っていた料理です。久々に沸いたやる気を無駄にしてはいけない。

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※コマ引用「瑠璃と料理の王様と」(きくち正太/講談社)11巻より

健康オタクの妻が、昔ながらの塩分高めの梅干しを食べさせてくれないことに悩む中林さん。梅干しの本当の魅力を伝えるために、瑠璃ちゃんが出したのがこの料理です。

瑠璃ちゃんも作中で断っているけれど、「アヒージョ」はスペイン語で「ニンニク風味のソース」の意味なので、ニンニクを使っていない今回の料理は厳密にはアヒージョではありません。なので料理名も「アヒージョ風」。

「オイル煮」と言った方が正確なのかもしれませんが、やっぱり「アヒージョ」という名前の方が、熱々の状態を食べるイメージで食欲をそそりますよね。

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材料:(分量は作品をご確認ください)
・いわし(3枚におろしたもの)
・パプリカ
・梅干し
・大葉
・オリーブオイル

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梅干しはタネをとって細かくたたき、ペースト状にしておく。
大葉は縦半分に切る。

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縦半分に切った大葉に、梅干しペーストを薄く塗る。

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3枚におろしたいわしの身側に、梅干しペーストを塗った大葉をのせ、くるくる巻きます。

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スキレットなどの小鍋に巻いたいわしを並べ、中央にひと口大に切ったパプリカを盛りつけます。

いわしは加熱されるとある程度固まるので、爪楊枝などで留めなくても大丈夫です。

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小鍋の半分程度、オリーブオイルをそそぎます。

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弱火にかけて、6〜7分ほどぐつぐつ煮込みます。

いわしの身が全体的に白っぽくなり、火が通ったら完成。
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バゲットと一緒に食卓へ。

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熱々の状態でいただきます。

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食べた感想:

バゲットにいわしを丸ごと乗せていただきます。フォークの背でいわしの身をぎゅっと潰すと食べやすいです。

一口食べて、思わず「うまっ!」と声に出てしまった。肉厚ないわしに梅干しの塩け、大葉の香り。さわやかな酸味が後を引く、大人の和風おつまみ。中央のパプリカもやわらかく、甘く煮えています。

さすがきくち先生のレシピ、毎回ハズレがない。

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アヒージョの醍醐味といえば、このオイル。カロリー爆弾とはわかっていつつも、バゲットにつけて食べるのは最大の楽しみ。ニンニクなしでも、いわしの旨味が染みたオイルはそれだけで美味しい。

白ワインの次は、日本酒いってみよう。バゲットもいいけど、ちょっと醤油をたらしてご飯と一緒に食べるのもいいな。あ、余った分をオイルサーディン風にパスタにしても良さそう。

と、食べながら脳内はあれこれ忙しい。

作中のコマの絵よりもいわしの数が多くなってしまったけれど、これは今回のいわしのサイズが小さいから。今度は6〜7月ごろにとれるらしい、旬の丸々と大きないわしで作ってみたいなー。


<おまけ>

アヒージョで困るのが、余ったオイルの使い道。

瑠璃ちゃんいわく、「炒飯にすると美味しいよ。じゃことか具にして」とのこと。これをヒントに、翌日作ってみました。

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フライパンにオイルを熱して、千切りの生姜とじゃこ、余ったパプリカや大葉、梅干しも投入。さっぱりした和洋折衷チャーハンになりました。





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