庭にレモンの木があるご家庭から、無農薬レモンをたくさんおすそわけしていただきました。
レモンってずっと夏のイメージがあったんですが、実は国産に多いグリーンレモンの旬は冬のようです。知らんかった…。
無農薬レモンがあるなら、「何食べ」19巻に登場するあのスイーツが作れる…!ということで、再現してみました。
タブチくんの職場でのやらかしを華麗にフォローしたケンジ。タブチくんの彼女・千波さんがそのお礼に手作りしたのが、レモンパウンドケーキ。
【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)19巻
イヤイヤ始めた店長の立場もすっかり板についたケンジの姿も感慨深いですが、千波さんがすっかり焼き菓子レシピ担当になっていることにも感慨深さがありますw
作り方は動画でもどうぞ。
材料(分量は作品をご確認ください)
・薄力粉
・無塩バター
・砂糖
・卵
・無農薬レモン
・ベーキングパウダー
・アーモンドパウダー
・粉糖
<前準備>
・無塩バターは室温でやわらかくしておく
・卵は冷蔵庫から出して室温に戻しておく(冬場は卵液を湯煎で人肌に温めた方がいいかも)
・薄力粉とベーキングパウダーを合わせふるっておく
・アーモンドパウダーをふるっておく
レモンは皮をすりおろし、果汁をしぼっておく。
室温でやわらかくした無塩バターをゴムベラで軽くほぐし、塩を加えて泡立て器でクリーム状になるまで混ぜます。
砂糖を加え、白っぽくふんわりするまでさらに混ぜていきます。
…しかし気温の低い冬場はバターがすぐ固くなって、
泡立て器の内部にバターが詰まる→ぶんぶん振り回す→バター飛び散る→ヴォォア゛ア゛ア゛ア゛
の発狂ループにハマってしんどい……。
これ人生で何回かやったことあるけどその度反省しない…。
下の卵液を混ぜる工程含め、ハンドミキサーを使うとめちゃめちゃ楽だったので、私と同じようにバター混ぜ不得意な方はお試しください。
室温に戻した卵液を少しずつ加えていきますが、ここも要注意ポイント。
卵液とバターの温度差があると、生地がもろもろに分離してしまいます(これも人生で何度かやった)。特に冬場は室温にしばらく置いても卵が冷たいままだったりするので、軽く湯煎して人肌程度に温めた方が安全かも。
さらに卵液をドバッと一度に加えるのも分離するリスクが高いので、生地には本当に少〜〜しずつ加えていきます。
お菓子作りって大変ですね……(でも嫌いじゃない)。
上記の注意点を気にしつつ混ぜると、なめらかなクリーム状に生地が仕上がっていきます。
ここにふるったアーモンドプードル、レモンの皮、レモンの果汁を順に加えて、都度よく混ぜていきます。
最後にふるっておいた薄力粉&ベーキングパウダーを加え、ゴムベラで粉けがなくなるまでしっかり混ぜます。
パウンドケーキ型に生地を落とし、型を軽く落として生地を平らにします。
170度に予熱しておいたオーブンで、40〜50分焼いて完成。
粗熱が取れたら型からケーキを出し、網目のあるトレーなどに乗せ、粉砂糖にレモン汁を加えて作ったアイシング液を塗っていきます。
天辺の中央にアイシング液を塗る→刷毛で全体に伸ばしていく
を繰り返していきます。
(下に垂れたアイシング液はそのままでOK)
アイシングが冷えて固まったら完成。
シロさん母のケーキといい、何食べのお菓子でアイシングの魅力に気付かされたわたくし。
紅茶と一緒にいただきます。
食べた感想:
パウンドケーキならではのどっしりしつつ、ホロっと口の中でほどけるような食感。
市販のレモンケーキよりも自然なレモンの風味で、爽やかな酸味はまるでチーズケーキのようです。レモンアイシングからもふんわりレモンの風味がして、しゃりしゃりした食感もたまらない。
いつもパウンドケーキにはコーヒーだけど、これは紅茶の方が合うなあ。
手作りの焼き菓子とお茶の時間。冬のおうち時間が贅沢になるスイーツです。
レモンをくれた方へのお返し用にもう1本作って、作中のようにラッピングしてみました。
フィルムシートで包んでセロテープを貼って、ハギレとローズマリーを麻ひもで絞って完成。
(クラシルさんの動画を参考にしましたmm)
ラッピング久々にやったけど楽しい(下手だけど)!
100均で使えそうなラッピング用アイテムを探すのもワクワクする。きっと千波さんも、こういう工程も楽しみながら用意したんだろうな。
そしてパウンドケーキのお返し後、無農薬レモンが倍になって返ってきましたw
庭にレモンがあるって、いいなあ。
(流石にお菓子では消費しきれないので、くし切り→冷凍してレモンサワーとして堪能中)
コメント
コメント一覧 (12)
いいものをいただいたんですね(^^)
お返しのケーキが、とても嬉しかったんでしょうね(^^)
まぁ、大量なレモンは、使いこなすのはたいへんかもしれませんが……(我が家にも、母から、かぼすが大量に送られてくることがあります……(^^; )
シロさんが「誠実な味がする」とのことでしたが、千波ちゃんの人柄でしょうかね?
タブチくんがのんびりしているのをフォローして……
最初に登場した時は、
「大丈夫なのかな……?」
と勝手に心配していました。なので、その時のオチは
「やっぱり…」
でした(笑)
なので、タブチくんとヨリを戻した時は、少し驚きました。
でも、相性が良かったんでしょうか。二人の距離感が、程よく収まったんでしょうね(^^)
あと、冨永さんの人間力にも驚きました。
無神経だけれど、自分で
「愛されキャラだから!」
と言っていたのは、間違っていなかったのでしょうね。
ケンジ、よかったね(^^)
銀猫さん
大量のかぼす…!想像するだけでときめきますが、確かにレモンと同じく使い方に悩みそうですね(あ、でも夏場なら輪切りにして「すだち蕎麦」とか贅沢であこがれます)。
タブチくんと千波ちゃん、ほんとこんな長続きするカップルになるとは思いませんでした。
冨永さんも、登場する回を重ねるたびに「器大きい…」と驚きますw
無農薬レモンがたくさんという事は、令和の家政婦さんに出てきたレモングラニタのシシリアンモーニングや林さんのパートナー手作りのレモンチェロなど色々できますね!
楽しみにしてます〜♪
りつこさん
令和の家政婦さんの林さん回は、確かにレモン尽くしでしたね!
レモングラニタとブリオッシュのモーニング、めちゃめちゃ憧れました〜。
難易度高そうですが、いつか作れるかしら…。
日ごろレモンと言えば揚げ物の側で櫛型かレモンハイの半分のどちらかの自分でも鮮度のいい香り高いレモンケーキは愛すべき甘味です
そしてケーキの作る工程。自分はお菓子を作る時は全てを決めた作業という名の工程だと認識してます
きっちり図った分量と、何度も動画を見てブラッシュアップし最高の効率化を果たしたお菓子作り
休日に苛立ちや引っ張り出した調理器具の数々の後始末を考えてやる気をなくす様な事の無い様に、効率と合理化を極めたお菓子作りを
夢も余韻もないんですが、何故かこうして作ると失敗せず後片付けも楽なんですよね
どっかの誰かが製菓とは実験の延長であり化学であると言ってましたがここに来て腑に落ちた感じがします
ただ、そんなサイエンティストな塩梅も、テーブルに菓子を置き淹れたての紅茶の香りを楽しむと瞬時にご機嫌な雰囲気になれてしまうという
お菓子って不思議ですよね
まーむさん
ここ最近、お菓子作りに四苦八苦していたので「効率と合理化」、よくわかりますw
作るときも「やったるでー!」と気合を入れる感じになります。
最近はYouTubeにレシピ動画あるので、事前予習できて助かりますね。
いまだ苦手意識が抜けきらないですが、ほんとに「焼き立てを食べる瞬間」で全てむくわれてしまうのがお菓子作りですね…。
ららさん
自家製レモンの収穫…文字にするだけでもときめきますw
確かに園芸店に、レモンの鉢植えってありますね。
(でも私はミントさえ枯らす人間なのでハードルが高い…)
レモン栽培に比べたら、パウンドケーキのハードルの方が低そうなので(?)ぜひ!
色んな料理のアクセントにもなりますよ〜
ナナネコさん
レモン塩、憧れの調味料です…!
今年分は全部レモンサワーに使ってしまったので、来年もしまたどこかで入手できたら作ってみたいです。
ラッピングも素敵^ ^
ゆうさん
ありがとうございます、ラッピングの材料集めたりするのも楽しかったです〜。
ダイソーとセリアのラッピング用品の充実度合いにびっくりしましたw