「きのう何食べた?」新刊の18巻が出たばかりですが、17巻の献立から再現です。
洋食メニューの多い17巻ですが、
えびグラタン→ポトフとアヒージョ、と続いて最後に登場するのがこのチキンピカタの献立です。
(裏テーマとして、この3回でフィレアンチョビを一瓶使い切る、という点もポイントですね)
ピカタといえば我が家は豚肉でしか作ったことがなかったので、チキンでも出来るんだー!とびっくり。
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)17巻より
バターライスの盛り付けなど、お子様ランチ感のあるワンプレートはいくつになってもテンションが上がりますね。
担当した案件が大団円の形で終わり、シロさんにとっては「自分へのごほうび」的な一皿になったのかもしれません。
↑作り方は動画でもどうぞ。
作り方:(分量は作品をご確認ください)
まずはにんじんバターライスの準備から。
作中では炊飯器で作っていますが、相変わらずうちは炊飯器がないので鍋で作ります…。
フードプロセッサーで細かくしたにんじん、バター、塩、和風だしの素を加えて炊きます。
シロさんのセリフで、半量をもち麦にしているとあったので、それにならってみることに。分量間違えて、米2:もち麦1の比率になっちゃいましたが…。
水分量は、規定の分量から大さじ3ほど減らしておきました(炊飯器なら、炊きこみご飯の目盛りにあわせる)。
鶏もも肉は余分な脂を取り除き、厚みのある部分を観音開きにして調整。
全体の厚みが均一になったら、6等分にします。
ボウルに入れ、酒、しょうゆ、コショウを入れて揉みこんでおきます。
その間にせりのスープの準備を。
鍋に湯を沸かしてコンソメキューブを入れ、塩コショウで味つけします。
せりは3cm幅に切っておく。
上のコンソメスープを温め直す際に投入します。
お次はキャベツと絹さやのアンチョビ炒め。
絹さやは筋をとり、キャベツはざく切りにする。
フライパンに種をとった鷹の爪、チューブにんにく、アンチョビフィレとそのオイルを入れて熱し、香りが立ったらキャベツを入れてざっと炒める。
絹さやを投入し、さらに炒めて完成。
最後にチキンピカタの仕上げ。
ボウルに卵を割り入れてほぐし、粉チーズを入れて味をつけておく。
下味をつけておいた鶏もも肉に小麦粉をまぶす。
フライパンにオリーブオイルを熱し、小麦粉をまぶした鶏もも肉を卵液をくぐらせ、中弱火でじっくり皮目から焼く。
ピカタを焼いている間にオーロラソースを作ります。
マヨネーズ、ケチャップ、ソースを混ぜて完成。
片側が焼けたら、余っている卵液も入れてひっくり返し、反対側もこんがり焼きます。
にんじんライスが炊きあがりました。
バターのいい香り!
にんじんライスをカップに入れてプレートにひっくり返し、お子様ランチ風の盛り付けに。その横に洗って水けを切ったベビーリーフを添え、焼きあがったチキンピカタを盛りつけます。
鍋のコンソメスープを温めなおし、せりを入れてさっと煮たらスープカップに盛りつけます。
大人のお子様ランチは、全体的に野菜たっぷり!
チキンピカタのベビーリーフ添え、にんじんバターライス
チキンピカタはしっとりしてやわらか!チーズの塩気がきいた卵の衣もふんわりしていて、まるで高級なチキンナゲットを食べているかのよう。
オーロラソースをかけると、味変で楽しめます。
チキンピカタがシンプルな味つけなので、こってりしたオーロラソースが合う~。
にんじんバターライスは、にんじんの甘みとバターの風味がきいています。
チキンピカタのような比較的あっさりした洋食おかずは、白いご飯のおともにはちょっと弱く感じてしまうけれど、味付きのご飯ならぴったり。
もち麦が入っているので、食後が軽いのも嬉しい(今度は米と半々で作ってみよう)。
キャベツと絹さやのアンチョビ炒め
ピカタを焼いている間に冷めてしまったんですが、それでも美味しい!アンチョビの塩気がきいているせいでしょうか。おつまみとしてビールなんか飲みたくなる味です。
せりのスープ
せりを洋風の味付けにするのは初めてでしたが、しゃきしゃきしたせりの食感と、独特の風味が意外にクセになりそう。
余ったにんじんバターライスは、シロさん&よしなが先生のあとがきによるとハンバーグやトマト煮込みといったおかずや、シチューに合わせるのによいそうです。
私はオムライスのベースにしてみたけど、これもぴったりでした。ラップにくるんで冷凍しておくと便利!
こちらは出たばかりの18巻~~~
コメント
コメント一覧 (10)
思い出してみれば家庭科の教科書で見たレシピは豚肉だった。・・・豚で作ってもおいしそうですね(そういえば豚のピカタを食べた事なかった)。
裏テーマの「アンチョビ使い切り計画」にポトフの回のアヒージョでずっと引っかかってたのですが、この度ちゃんと検索してスッキリしました。
アヒージョにアンチョビは入れない。
アンチョビが入ったらバーニャ・カウダだ、と。
前は結構流行った記憶があるのですが、気付いたらすっかりアヒージョに取って代わられてる感がある、バーニャ・カウダ。
芹のスープっていいですよね、好き。
でも私の住んでるところでは芹って結構なレア野菜でして、ちょっと遠出しないと売ってないし、そこもちょくちょく入荷していないしで。
私にとっては特別な日にえいやっと買いに行って楽しむ存在です。
秋田なんかだと気軽に買えたり採れたりすんのかな~、い~な~。
麻さん
ここでピカタ一番メジャーなのはどれ?問題が勃発ですねw
豚は単に生姜焼きの肉なら、薄切りにする手間もなくすぐ作れるからメジャーなのかなあ。
せり、私も関西にいたときはあんまりお目にかからなかった気がします(最近だと普通にあるのかな…?)
この料理、2回ほど作ってみました。
もっとも、せりは近所のスーパーで春しか置いてなかったので、
1回作れなかったんですよね……(^^;
にんじんバターライス、けっこうにんじんの香りがたっていて、
少し驚きました。美味しい!
残った分は、夫がいないお昼に、和風のものとあわせて食べました……
冷凍保存でも、にんじんのいい香りは残っていました。
ピカタ、作るの初めてだったんですが、楽にできておいしかったです。
盛り付けたお皿は、ファイヤーキングのジェダイのお皿だったんですが、
これがにんじんバターライスの色と合って、けっこうおしゃれな見栄えになりました(^^)
アンチョビは……
まだあります(^^; そのうち、キャベツ炒めを作ろうかと思います……
このお話、少し切なかったですね……
依頼主の八田さんも、八田さんの夫さんも、息子さんも、
ものすごく傷ついただろうな……
あの夫婦、厳罰に処してほしい……
18巻を読んだら、なんだかシロさんのケンジへの愛情が、
随分と丸く穏やかになっているような感じがしました。
少なくとも、連載初期の尖った感じがあまりしない。
ケンジに「お母さんのお店継ぐなら一緒に埼玉に行ってもいいよ」
と言っているのも、前はゾッとしていたのに、今は受け入れている。
それも、一緒に長年暮らしてきた結果なんでしょうね。
映画、今年に公開できるんでしょうか……
楽しみにしているので、少し心配になっています。
あと、テレビドラマ2期も!
勝手に、自分に付け足しです……
映画の公開日、決まりましたね!
11月3日(水・祝)だそうで!
楽しみです♪
それと、今日ドラマの撮影地である新小岩に、所用があって行ってみましたら……
スーパーの中村屋、まいばすけっとになっていました……
銀猫さん
私、ドラマの撮影地はてっきり阿佐ヶ谷だとずっと勘違いしておりました…。
アド街の新小岩回を見て、ここだったのか!とびっくりです。
中村屋さん、まいばすけっとになっちゃったんですね、残念……。
銀猫さん
ファイヤーキングににんじんバターライス、想像するだけでオシャレ…!
ケンジの理想のカフェ飯ビジュアルにさらに近づきそうです。
最近シロさんのケンジへの態度、たしかに初期よりもまろやかになってますね。これも年の功…?
返信が遅くなったので映画公開しちゃいましたが、すごくいい仕上がりで大満足でした。二期も期待ですね!
やはり視覚的に思い出を刺激するのは特別って事なのかどうか
ピカタは豚肉、鶏肉はとても合いますね(どちらも脂肪を除いた方が美味しいのは不思議ですが
ただ、牛肉はいまいち相性がよろしくない気が
敢えて赤身で作ってビフカツ風にしてるレシピが幾つかありましたが
>この3回でフィレアンチョビを一瓶使い切る
偶のこだわり料理で買ってそれきり使わず冷蔵庫の片隅で賞味期限が切れるのを待つ調味料を出さない為ですね
アンチョビは取り合えずオリーブオイル使うメニューの味付けに使うか、ドレッシングで使えば一瓶位ならあっさり使えそう
冷凍品のマルゲリータ買ってきた時に刻んだのをピッツァにばらまいて焼けば即始末終了★
まーむさん
チキンライスは成形してこそ映える…確かに。やっぱりお子様ランチのイメージ…?
この間テレビで、白身魚をピカタにしているレシピも見ました。意外と汎用性のある調理法なのか…?
アンチョビ、確かにいろいろ使えるのに、意外と冷蔵庫で眠らせてしまう食材ですね。マルゲリータのトッピング、聞くだけでも美味しそうです…!
にのさん
あの穴、確かに何なのでしょうねw
穴あき包丁と同じく、食材がへばりつかないような工夫とか…?
一回買うと十年くらい使い続けるので「いいやつ」を買おうか迷うのですが、結局100均で済ませてしまいます^^;