P1180659

怒涛のように美味しいものが登場する「令和の家政婦さん」2巻から、ネギのコンフィを再現。

先日ご紹介したトリンチャツはビールにぴったりのおつまみでしたが、今回は白ワインにめちゃめちゃ合う一皿です。

(2巻はこの後も日本酒、バーボンなどお酒とのマリアージュ料理が続いて、呑兵衛はいてもたってもいられなくなります)

瑛美さんにワインに合う料理をリクエストされて、里がふるまったのがこの料理(セリフでは「ネギのオリーブオイル煮」となっています)。

koma
※【コマ引用】「令和の家政婦さん」(小池田マヤ/双葉社)2巻より


コンフィといえばお肉料理を思い浮かべますが、野菜版もあるとは知らなかった! 巻中に小池田先生の直筆レシピも掲載されているので、参考に作ってみました。

作り方:(※分量は作品をご確認ください)
P1180525
基本の材料は
  • ネギ
  • にんにく
  • オリーブオイル
さらに漬け込む際に以下もあれば◎。
  • ケッパー(瓶詰め)
  • ディル
  • レモン(スライスしておく)
  • 黒胡椒(ホール)

ネギは幅をそろえてカットする(作中はもうちょっと長めだったかも…)。青い部分もまるごと使います。

P1180533
小鍋にネギ、つぶしたニンニクを入れ、オリーブオイルと水を半量ずつひたひたまで加えて塩を入れる。

フタをして、沸騰させないようにとろ火の状態で煮る。

P1180536
うちのガスコンロは弱火より下のとろ火設定ができないので、IH調理器で煮込みました。

P1180538
IH調理器の一番低い温度設定だとかなり時間がかかって、1時間半ほど煮込んだかも?

P1180552
ネギの色も変わって、だいぶとろっとしてきたのでこのへんで火を止めます。

P1180540
ネギを煮込んでいる間に、瓶詰のケッパーの下ごしらえ。

作中で里がやっていたように(というか瑛美さんが想像したように)、瓶詰特有のくさみを消すために、ディルと一緒に漬けこんでおきます。これでやりかた合ってるかな…?

P1180558
保存容器にオイルごと移し替え、レモンスライス、ケッパー(今回はディルは取り除いたけど、一緒でもいいかも)、ホールの黒コショウを加えて保存。

※使うオリーブオイルによっては、冷蔵庫で保存するとオイルが固まってしまう場合もあります。気になるようなら、食べる前に少し温めてもいいかと。

P1180672
よく冷えた白ワインと一緒に。

P1180662
ネギを煮込んだだけなのに、絶対美味しいやんとわかるやつ…!

P1180680

食べた感想:
じっくり低温で煮込まれたネギは、煮くずれていないのにトロトロ食感で、甘みがあってうっとりしてしまう。

一緒に漬けこんだレモンとケッパーの酸味が爽やかで、永遠に食べられると思える美味しさ。ネギ煮込んだだけなのに、白ワインと合わせるとすごい贅沢なもの食べてるような気になる……。

たっぷりこさえたはずなのに、一瞬でなくなってしまった。ネギの旬といえば冬だけど、これは夏でも食べたくなりそう。

P1180693

今回のエピソードで気になったアイテムのひとつといえば、木姜油(ムージャンヨゥ)!

日本では山蒼子(さんそうし)とも呼ばれるクスノキ科の植物の種の香味油で、レモンのような風味が特徴とのこと。

↓こちらは購入したのと別のお店ですが、このパッケージの商品を頼んだはずが上の写真のものが来たのはなぜ…。





作中では、里が泥付きピーナッツの塩ゆでを、この木姜油と紹興酒に漬けて出していたのが印象的でした。泥付きの生落花生が出る季節になったら作ってみたい!

P1180698

木姜油はネギのコンフィにたらして食べるのもうまい、と里のセリフにあったので、まずはこちらで試食。

想像以上に鮮烈なレモングラスに似た香り。これは小池田先生のあとがきにあるように、タイ料理に浸かったり、お風呂に入れてもOKというのも納得です。通販サイトで見た情報だと、四川系の麻婆豆腐にたらすのも美味しいらしい。

ネギとかイモとか ピーナッツとか
そーゆー田舎臭いのが好きなんだよなあんたは

という作中の里のセリフどおり、冷徹なバリキャリにもかかわらず、瑛美さん回に登場するのは素朴な素材を使った料理ばかり。

エピソードが進むにつれて、里が見抜いたような、彼女の少女のような核の部分があらわになっていくのも見どころです。



▽家政婦さんシリーズの再現一覧はこちら





▽読者登録するとLINEで更新通知が届きます


▽Twitter(@pootan)はこちら


▽Instagram(@mangashokudo)はこちら
instagram_bn

▽YouTubeはこちら