小池田マヤ先生の家政婦さん新シリーズ「令和の家政婦さん」。
2巻の「エイエイ」のエピソードは、1巻でさらっと登場していたときから気になっていたバリキャリ系の阿木(瑛美)さんが主人公。
スカートは穿かない愛想笑いはしないどうでもいいお天気の話なんかしない媚びる必要がないから
一般的な家政スタッフのイメージと違う、このクールな美女がどうして里と同じ家政婦紹介所で働くことになったのか。もともと家政婦紹介所の顧客だった彼女と里の出会いから描かれます。
衰弱したペットのエイ、仕事と家族、縁の切れないホスト男、思い出のピーナッツ。
バラバラのモチーフを、こんなに身につまされて美しいストーリーに繋げられるなんて…とあらためて小池田先生の手腕に感嘆した一篇でした。
そして2巻は、美味しそうな食べ物の登場率がハンパないです。レシピも充実してるし、もうもう、どれから作ろうか混乱してしまうほど。
まずは瑛美さんと里の初対面シーンに登場した「トリンチャツ」から再現してみました。
※【コマ引用】「令和の家政婦さん」(小池田マヤ/双葉社)2巻より
派遣された家政スタッフにことごとくクレームを入れてきた瑛美のもとに、「最後の家政婦」として派遣されたSランクの里。
里の実力を試すかのように、瑛美は「約20分で適当な晩酌の用意」をリクエスト。
冷蔵庫にあるのはじゃがいも、キャベツ、ベーコンのみ。この限られた材料と時間で里がさっと作ったのが、アンドラ公国の名物料理、トリンチャツ(トリンチャット)。そしてビール。
アンドラ公国isどこ…!?!?
と瑛美も読者も一瞬とまどいますが(スペインとフランスの間にあるんですね…無知でごめんなさい…)、キャベツ入りのポテトパンケーキのような、素朴でどこか懐かしい味に、
と瑛美はまんまと里の術中にハマります。知ってる味で知らない料理美味しいのはもちろんほんの少しの知識欲も満たしてくれて一瞬日常を離れて心を遊ばせるおつまみ…
晩酌として完璧じゃないの
このモノローグの感想、超・超わかる…(机を叩く)!
仕事終わったくつろぎの時間、ありあわせの材料で、こんな日常から一瞬で飛べるようなおつまみを作られたら、私も即ノックアウトされるよ…。
最小限の情報でクライアントの求めるものを完璧に提供する、里の超人的スキルが伝わってくるシーンでした。
作り方:
作り方と材料は、巻中ページにレシピがあるので参考にします。分量は書かれていないので、ご参考まで。
材料:(20cmくらいのフライパン1枚分)
・キャベツ 1/4個
※ちりめんキャベツ(サボイキャベツ)推奨ですが、見つからなったので今回は普通のやつ
・じゃがいも 小4個(中サイズなら3個くらい)
・ベーコン 100gくらい
※今回は厚切りの切り落とし商品を使いました。これだと大き目はトッピング用、小さ目は生地に混ぜ込む用と分けられて便利。
・にんにく 2片
・ローリエ 1枚
・オリーブオイル
・塩、コショウ
じゃがいもは皮をむいてひと口大、キャベツは千切り(今回はコマの絵にあわせざく切りに)にし、ローリエと一緒に鍋に入れ、水をひたひた程度に入れて中火にかけます。
にんにくは縦半分に切って中心の芯の部分を取り除き、スライスしておきます。
(※芯の抜き方は、こちらの動画がわかりやすいです)
じゃがいもがやわらかくなり、水分が飛ぶまで煮詰めます。
その間、フライパンでベーコンとにんにくを焦げないよう中弱火でカリカリになるまでローストします。
鍋内の水分が少なくなってきたら、しっかり水分が飛ぶまで(&焦げないように)火にかけます。
(水分が多すぎるようならザルにあけてしまってもOK)
ローリエを取り除き、マッシャー(または泡だて器)でじゃがいもとキャベツと一緒によくつぶし、フライパンでローストしたベーコンとにんにくの半量を入れます(※もう半量はトッピング用に使います)。さらに塩コショウで味つけ。
20cm程度の小さ目フライパンに、多めにオリーブオイルを入れて熱し、つぶしたポテト生地を入れてヘラで押し固めながら丸く成形してこんがり焼きます。
裏面もこんがり焼きます。けっこうやわらかいので、くずれないように注意を。
お皿に盛りつけ、半量残しておいたベーコンとニンニクのローストを上にトッピング。
よく冷えたビールを添えたら、パーフェクトな晩酌の完成!
こんがり焼いても、ナイフを入れてみるとふんわりとやわらかい。
食べた感想:
ほくほくのマッシュポテトに、やわらかなキャベツの食感がやさしい美味しさ。ニンニクとベーコンの風味でビールも進みます。
そして瑛美さんのコメントどおり、意外なことに「ソースをかけたらお好み焼き」になりそうな、親近感のある味なんです。キャベツ+炭水化物の匂い=お好み焼き、と我々はDNAにインプットされちゃってるのかしら…。
チーズを入れたり、トマトソースで食べたり、アレンジしても楽しめそうな一品でした。
冒頭でも述べましたが、2巻にはまだまだ垂涎の料理が満載。
ネギのコンフィ、ピーナッツバターのクッキーや巻き寿司、ポーユイ、リモーネ・グラニータとブリオッシュの朝食……。全部挑戦できるか不明ですが(なんせ1巻もまだ作りたい料理がある…!)、徐々に再現して家政婦さんワールドを引き続き味わいたいと思います。
家政婦さんシリーズの再現料理は下記一覧からどうぞ。
作り方と材料は、巻中ページにレシピがあるので参考にします。分量は書かれていないので、ご参考まで。
材料:(20cmくらいのフライパン1枚分)
・キャベツ 1/4個
※ちりめんキャベツ(サボイキャベツ)推奨ですが、見つからなったので今回は普通のやつ
・じゃがいも 小4個(中サイズなら3個くらい)
・ベーコン 100gくらい
※今回は厚切りの切り落とし商品を使いました。これだと大き目はトッピング用、小さ目は生地に混ぜ込む用と分けられて便利。
・にんにく 2片
・ローリエ 1枚
・オリーブオイル
・塩、コショウ
じゃがいもは皮をむいてひと口大、キャベツは千切り(今回はコマの絵にあわせざく切りに)にし、ローリエと一緒に鍋に入れ、水をひたひた程度に入れて中火にかけます。
にんにくは縦半分に切って中心の芯の部分を取り除き、スライスしておきます。
(※芯の抜き方は、こちらの動画がわかりやすいです)
じゃがいもがやわらかくなり、水分が飛ぶまで煮詰めます。
その間、フライパンでベーコンとにんにくを焦げないよう中弱火でカリカリになるまでローストします。
鍋内の水分が少なくなってきたら、しっかり水分が飛ぶまで(&焦げないように)火にかけます。
(水分が多すぎるようならザルにあけてしまってもOK)
ローリエを取り除き、マッシャー(または泡だて器)でじゃがいもとキャベツと一緒によくつぶし、フライパンでローストしたベーコンとにんにくの半量を入れます(※もう半量はトッピング用に使います)。さらに塩コショウで味つけ。
20cm程度の小さ目フライパンに、多めにオリーブオイルを入れて熱し、つぶしたポテト生地を入れてヘラで押し固めながら丸く成形してこんがり焼きます。
裏面もこんがり焼きます。けっこうやわらかいので、くずれないように注意を。
お皿に盛りつけ、半量残しておいたベーコンとニンニクのローストを上にトッピング。
よく冷えたビールを添えたら、パーフェクトな晩酌の完成!
こんがり焼いても、ナイフを入れてみるとふんわりとやわらかい。
食べた感想:
ほくほくのマッシュポテトに、やわらかなキャベツの食感がやさしい美味しさ。ニンニクとベーコンの風味でビールも進みます。
そして瑛美さんのコメントどおり、意外なことに「ソースをかけたらお好み焼き」になりそうな、親近感のある味なんです。キャベツ+炭水化物の匂い=お好み焼き、と我々はDNAにインプットされちゃってるのかしら…。
チーズを入れたり、トマトソースで食べたり、アレンジしても楽しめそうな一品でした。
冒頭でも述べましたが、2巻にはまだまだ垂涎の料理が満載。
ネギのコンフィ、ピーナッツバターのクッキーや巻き寿司、ポーユイ、リモーネ・グラニータとブリオッシュの朝食……。全部挑戦できるか不明ですが(なんせ1巻もまだ作りたい料理がある…!)、徐々に再現して家政婦さんワールドを引き続き味わいたいと思います。
家政婦さんシリーズの再現料理は下記一覧からどうぞ。
コメント
コメント一覧 (6)
手間が掛かるのにお好み焼きを彷彿とさせるなら
お好み焼きで良いかな…(笑)
じゃがいも料理って魅惑の品ですよね…
アボカドサーモンさん
た、確かにw>お好み焼きで良いかな
でも「アンドラ公国の料理を食べている」という非日常感がいいので、そういう気分のときにぜひw
じゃがいも料理、欧州に豊富でまだまだ知らないレシピたくさんありそうですよね。
応援してる(ツボってる?)作家さんがかぶりがち&ソレ再現って私だけ特!?なんがマジで多くて。
いつか言わなければと思ってましたがこの場を借りて良かですか?
ありがとうございます!大好きです!!
吉里さん
同じ趣向の方にそう思っていただきたくてこんなブログをやっている部分があるので、すごく嬉しいコメントですありがとうございます…!(涙)
今までのお手伝いさんを悉くクレーム入れて追い返して来た点といい、正直接点を持ちたいとは思い難いお方ですけどね
ただ、認めた後の事を考えれば「こんなのはクスクス料理じゃないと床にぶちまけ更に作り直しを要求する」回と比べればまだマシかな(あっちはクライアントの精神が相当病んでいたし……
ポテトを炭水化物としてのつなぎとしてみれば、確かにお好み焼きに近いですね
日本人の炭水化物に対する愛は料理に通じるものがあるかと
この料理からキャベツを抜くと大判のハッシュポテトですけど、そうなるとソースでなくてケチャップになるから不思議というものです
まーむさん
あのクスクス料理エピソードは震えましたね…!(ガクブル)
もし自分が派遣されたら1日で病みます…。
お好み焼きを思い出す要素ってソースだけかと思っていたら、キャベツよお前もか…と驚きました。
たしかにキャベツ抜いたらハッシュポテトでケチャップと合わせたくなりますね!