「何食べ」お正月再現2つめです。
14巻で、ワタルくんと小日向さんの家での新年会に招かれたシロさんが持参した角煮。
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)14巻より
年末年始の料理といえばおせちが思い浮かぶけど、実はこういう「大皿肉料理」も隠れた主役ですよね。
実家も豚の角煮、牛筋と大根の煮物、牛肉の赤ワイン煮、のいずれかを大量に仕込んで、大晦日から三が日にかけてゆっくり食べるのが恒例だったな。
角煮は何度か作ったことがあるけれど、今回のシロさんのレシピで目からウロコだったのが、下茹でから煮込みまで、たっぷりの煮汁で煮ること。
これまでは煮汁が少なくなるまで煮るのが、味しみしみのトロトロ角煮を作るポイントだと思ってたけれど、煮汁に常に浸かった状態にすることで、しっとりとした食感に仕上がるようです。
作り方:(分量は作品をご確認ください)
豚バラブロックは大きめサイズに切り分けます(仕上がりは一回り小さくなるので、それを念頭に)。
たっぷりの水、ネギの青い部分、薄切りしょうがを入れた鍋に豚バラを入れ、火にかけます。
沸騰したら弱火にし、アクがガンガン出てくるので取り除きつつ、1時間半煮込みます。
よしなが先生のあとがきによると、この下茹でが終わった段階で一度冷やし、表面に固まった脂を取り除くとすっきりした仕上がりになるとのことで、体脂肪率が気になる中年はこの工程も取り入れてみることに。
冬場なら冷蔵庫に入れなくても、寒い場所(廊下とか)に置いておくだけでもいいかも。
以前料理番組で「煮汁の表面にラップをかぶせておくと脂が取り除きやすい」と知ったのでそのとおりにしてみました。
おおー、表面にすごい量の脂が……!こんなに取り除いたなら、実質カロリーゼロでは?(ではない)
脂をとったら、煮汁を必要な分だけ取り分けておきます(余った分はラーメンや豚汁に使えます)。
煮汁に豚バラを戻し、砂糖、しょうゆ、酒を入れて、落とし蓋をして30分煮込みます。
翌日食べるタイミングで再度火にかけ、沸騰したら弱火で15分。
白髪ねぎ、からしを添えて完成。
食べた感想:
ふわっふわでしっとりな食感にまずびっくり。そして脂抜きをした分、しつこくなくいくらでも食べられる…!
大量に作ったのに、2~3日で完食してしまった…2人なのに…。ジルベールが憎たらしい文句をたれつつ、2つ目を小皿にとったのもうなずけます。
つまみにもなるし、昼食時は丼にしてもいいし、ラーメンにのせてもOKとなれば、家にこもりっきりの正月には最適かもしれない。
余った角煮の煮汁は、味玉を作るのに使ってもよし、次の角煮を作るときに冷凍してとっておいてもよし。
さてシロさんに負けず、「あなたのお家の成城石井」「生ける新宿伊勢丹B1F」こと小日向さんのおもてなしも垂涎ものです。
新年会の〆に登場したのが、ぎんなんいっぱいの具だくさん中華おこわ!
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)14巻より
角煮におこわ。
もはや罰が当たりそうな贅沢献立ですが、これも年末年始なら許される所業。
レシピは、よしなが先生のあとがきに載っています。
おもな材料は米、もち米、チャーシュー、ぎんなん、ゆでたけのこ、干し椎茸、干しエビ。
チャーシューは市販品買おうと思ったけど、肩ロースのブロック肉のほうが安かったので結局イチから作ってしまった。栗原はるみ先生のレシピ、おすすめです。
干しエビと干し椎茸は一晩水に漬けておきます。このとき出るダシで炊くのが今回のポイントだそう。
具材となる戻した干し椎茸、チャーシュー、ゆでたけのこ、しょうがはみじん切りに。
干しエビと干し椎茸の戻し汁に酒、しょうゆ、鶏ガラスープの素、ごま油を加えて混ぜておきます。
このとき注意したいのが戻し汁の量。
もち米は普通の米と同じ分量で炊くとべちゃべちゃになってしまうらしいので、かなり少な目にします。
炊飯器に「おこわ」の目盛りがあればそれに合わせればOKだけど、うちは土鍋炊飯なので水加減をどれくらいにするか迷いました。
いろいろ調べた結果、もち米1合+米1合で炊く場合、「270mlの戻し汁+調味料」でちょうどよさそうです。
といだもち米+米を炊飯器(or土鍋)に入れ、戻し汁+調味料を加え、その上に刻んだ具材を乗せます。冬の場合は1時間ほど浸水させてから炊きます。
炊きあがりましたー。
ぎんなんいっぱい、見た目も華やか!
食べた感想:
シロさんが軽い食感に驚いていましたが、確かにもち米だけのおこわよりも、ふわっと軽やか。もちもちした炊きこみご飯、みたいな感じです。
そしてエビや椎茸のダシがきいていて、チャーシューがごろごろで、和食の炊きこみご飯とは違うパンチのきいた食べごたえ。冷凍しておけば小腹がすいたときにも助かりそう。
小日向さんは今やちょっと贅沢なパーティー料理担当として、彼がいることで作中レシピの幅も広がりましたよね。シロさんレシピと違って材料費がかさむのでw、たまにしか挑戦できないけど、自宅でリッチなご飯を食べたいときにぴったり。
豚バラブロックは大きめサイズに切り分けます(仕上がりは一回り小さくなるので、それを念頭に)。
たっぷりの水、ネギの青い部分、薄切りしょうがを入れた鍋に豚バラを入れ、火にかけます。
沸騰したら弱火にし、アクがガンガン出てくるので取り除きつつ、1時間半煮込みます。
よしなが先生のあとがきによると、この下茹でが終わった段階で一度冷やし、表面に固まった脂を取り除くとすっきりした仕上がりになるとのことで、体脂肪率が気になる中年はこの工程も取り入れてみることに。
冬場なら冷蔵庫に入れなくても、寒い場所(廊下とか)に置いておくだけでもいいかも。
以前料理番組で「煮汁の表面にラップをかぶせておくと脂が取り除きやすい」と知ったのでそのとおりにしてみました。
おおー、表面にすごい量の脂が……!こんなに取り除いたなら、実質カロリーゼロでは?(ではない)
脂をとったら、煮汁を必要な分だけ取り分けておきます(余った分はラーメンや豚汁に使えます)。
煮汁に豚バラを戻し、砂糖、しょうゆ、酒を入れて、落とし蓋をして30分煮込みます。
翌日食べるタイミングで再度火にかけ、沸騰したら弱火で15分。
白髪ねぎ、からしを添えて完成。
食べた感想:
ふわっふわでしっとりな食感にまずびっくり。そして脂抜きをした分、しつこくなくいくらでも食べられる…!
大量に作ったのに、2~3日で完食してしまった…2人なのに…。ジルベールが憎たらしい文句をたれつつ、2つ目を小皿にとったのもうなずけます。
つまみにもなるし、昼食時は丼にしてもいいし、ラーメンにのせてもOKとなれば、家にこもりっきりの正月には最適かもしれない。
余った角煮の煮汁は、味玉を作るのに使ってもよし、次の角煮を作るときに冷凍してとっておいてもよし。
さてシロさんに負けず、「あなたのお家の成城石井」「生ける新宿伊勢丹B1F」こと小日向さんのおもてなしも垂涎ものです。
新年会の〆に登場したのが、ぎんなんいっぱいの具だくさん中華おこわ!
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)14巻より
角煮におこわ。
もはや罰が当たりそうな贅沢献立ですが、これも年末年始なら許される所業。
レシピは、よしなが先生のあとがきに載っています。
おもな材料は米、もち米、チャーシュー、ぎんなん、ゆでたけのこ、干し椎茸、干しエビ。
チャーシューは市販品買おうと思ったけど、肩ロースのブロック肉のほうが安かったので結局イチから作ってしまった。栗原はるみ先生のレシピ、おすすめです。
干しエビと干し椎茸は一晩水に漬けておきます。このとき出るダシで炊くのが今回のポイントだそう。
具材となる戻した干し椎茸、チャーシュー、ゆでたけのこ、しょうがはみじん切りに。
干しエビと干し椎茸の戻し汁に酒、しょうゆ、鶏ガラスープの素、ごま油を加えて混ぜておきます。
このとき注意したいのが戻し汁の量。
もち米は普通の米と同じ分量で炊くとべちゃべちゃになってしまうらしいので、かなり少な目にします。
炊飯器に「おこわ」の目盛りがあればそれに合わせればOKだけど、うちは土鍋炊飯なので水加減をどれくらいにするか迷いました。
いろいろ調べた結果、もち米1合+米1合で炊く場合、「270mlの戻し汁+調味料」でちょうどよさそうです。
といだもち米+米を炊飯器(or土鍋)に入れ、戻し汁+調味料を加え、その上に刻んだ具材を乗せます。冬の場合は1時間ほど浸水させてから炊きます。
炊きあがりましたー。
ぎんなんいっぱい、見た目も華やか!
食べた感想:
シロさんが軽い食感に驚いていましたが、確かにもち米だけのおこわよりも、ふわっと軽やか。もちもちした炊きこみご飯、みたいな感じです。
そしてエビや椎茸のダシがきいていて、チャーシューがごろごろで、和食の炊きこみご飯とは違うパンチのきいた食べごたえ。冷凍しておけば小腹がすいたときにも助かりそう。
小日向さんは今やちょっと贅沢なパーティー料理担当として、彼がいることで作中レシピの幅も広がりましたよね。シロさんレシピと違って材料費がかさむのでw、たまにしか挑戦できないけど、自宅でリッチなご飯を食べたいときにぴったり。
コメント
コメント一覧 (10)
茹で汁は取っておいてカレーの時に使います
油は味付けして一晩置いた煮汁から取って炒め物やチャーハンの油代わりにしてます
ほんのり味のついたラードのような物なのでサラダ油で炒めるよりコクがありますよ
ふらふらんさん
おお、お正月は角煮というご家庭、意外と多いのですね。
そして茹で汁や脂も残さず活用するなんてすばらしい…!
角煮で取り除く脂、意外とたくさんあるのでラードがわりにするアイデアよさそう~!
うちはまず豚の角煮を作り、初日は豚の角煮を賞味。
翌日角煮の煮汁とよけておいた角煮でおこわにして楽しみます。
この角煮、豚を焼かずにいきなり下茹でからなのがきくち先生の作り方を思い出してニマニマしちゃいます。おこわのお米ももち米とうるち米の半々なのも共通点だし、「何食べ」に春巻きが出たら「瑠璃と~」にも出たし、なんて見方をすると、好きな作家同士が影響受けあってたら私得だなぁ~と悦に入ってます。
このいきなり茹でる作り方、すごく気に入ってます。とにかく楽。
豚の角煮と言えばまずは豚を焼くところから、と私の見た料理本は書いていたのですが、バラ肉を焼くと脂がすんげぇ飛び散るから掃除がしんどかった・・・。
我が家もおせちは家族が食べるものだけ(かずのこ、かまぼこ、伊達巻、煮しめ、煮エビ)用意して元旦に食べきってあとは普段通りの食卓ですね・・・。
いいんです、おいしく食べるのが一番(おい)。
麻さん
おー、確かにきくち先生の角煮も焼かずに茹でるパターンでしたね!
ちょっと話がずれますが、漫画に出てくる料理も流行りがあるのか、一時期「カオマンガイ」が色んな料理漫画に登場したのも面白いなあ、と思っていましたw
おせちとどう付き合うか、各家庭それぞれで、それ自体が文化っぽくて興味深いですよね。
「こうせねば!」という義務感は捨てて、おのおの美味しい方法を模索するのがいいのかも…。
私は銀杏と、もち米がどーしても苦手・・・。
が、三次元?でここまで美味しそうに見てしまうと作ってみたくなります。
なますさん
わー、ありがとうございます!
銀杏は独特の香りもあるし、苦手な方多いですよね;
銀杏抜き&お米オンリーでも美味しくできるかと思いますので、機会があればぜひ!
でも、おせちだけじゃ飽きるわ……の精神を見事に突くラインナップ
豪華だけどお米が食べたくなる相手にはおこわもいいし、角煮に白く炊いたお米もよしと
この段階になると、おせちは思い出した時に摘まむ程度で、殆どはこっちにかかりつけになるという
正月も二日目三日目になるとチェーン店で牛丼食ってる人も多いですので分かるというかなんというかw
まーむさん
これ完全に私の正月の心境と行動を表現したテキストですよ…!w
そうなんです、もはや伝統的なおせちだけでは満足しない舌になってしまったんですよね…。
そしてチェーン店の味が恋しくなる気持ちもわかりますw
見るたびに美味しそうで、漫画読み返して楽しませて貰ってます!!
りささん
うれしいコメントありがとうございます!
漫画を読み返すきっかけになれてうれしいです~!