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世間をざわつかせた「サンマが歴史的不漁」というニュース。

店頭には思ったよりも並んでいた印象ですが(冷凍モノだったのかも)、コロナで外食も控え気味な影響もあり、今年は本当に食べなかったなあ……と秋の終わりになって気づきました。

「きのう何食べた?」17巻に、「これが(今年で)最後かもしれない生サンマ」を使った献立があったのを思い出し、スーパーでそこそこ安かった3匹パックを手に再現してみることに。

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※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)17巻より

・サンマのガーリック焼き
・パプリカのきんぴら
・とろろ納豆
・チンゲン菜と油揚げのみそ汁

サンマといえばグリルで塩焼きですが(1巻にも登場しましたね)、今回はガーリック焼きという変化球。そのほかの副菜もパプリカを和風お惣菜にするなど、シロさんらしいバランスのとれた内容です。




作り方:
(分量は作品を参考にしてください)
002
赤・黄のパプリカはタネをとって細く切り、ごま油を熱したフライパンで炒める。
しんなりしたらみりん、めんつゆをまわしかけ、汁けが飛ぶまで炒める。

003
仕上げにいりごまを振って完成。
ピーマンと違って、パプリカはじっくり炒めても色がそのままキレイでいいですね。

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お次は味噌汁。

チンゲン菜は特に切り方は書いていませんでしたが、ざく切りにして軸の部分は縦に2~3等分してみました。

油揚げも短冊状に切っておきます。

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今回はいつものだしの素ではなく、山田さんからもらったちょっといいだしパックを使うシロさん。ちょうどわが家にも茅乃舎のだしパック(同じく貰い物です)があったので使います。

水から煮たたせたらパックを引き上げ、チンゲン菜の軸と油揚げを先に入れ、再度煮立ったら葉っぱの部分を投入。火を止めて味噌をといて完成。

006
お次はとろろ納豆。
まずは皮をむいた長芋をすりおろします。

長芋はたまにすぐ変色してしまうことがあるので、心配な場合は皮をむいてから酢水につけておくと安心です。

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タレとからしと一緒に混ぜておいた納豆にかけます。

「副菜2品」というとハードル高く思えるけど、これは簡単に用意できてよいですね。

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いよいよメインディッシュのサンマのガーリック焼きです。

ニンニクは薄切りにして、オリーブオイルと一緒にフライパンで弱火でじっくり火を通します。

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ガーリックチップを作るのは時間がかかるので、その間にサンマの処理をします。

生サンマは頭と尾を落として三等分の筒切りにし、ワタを取り出して、水洗いしキッチンペーパーで水気をふきとっておく。

011
サンマ用のタレを作ります。
レモン汁とゆずコショウを混ぜ合わせるだけ。

010
このころにはガーリックチップがいい感じにキツネ色になっているので、油はそのままにしてニンニクだけ引き上げておきます。


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油が残ったフライパンに生サンマを並べ、中火で両面をこんがりと焼きます。


皿に盛りつけ、ニンニクチップをかけたら完成。
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サンマとガーリック、パプリカのきんぴら、と和洋折衷なおかずがそそる献立です。

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サンマのガーリック焼き:
まずはそのまま食べてみると、カリっと焼けたサンマにガーリックの風味がふわっと香って、ワインにも合いそうな味。

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そして楽しみにしていたレモン&ゆずコショウだれ。

サンマには味つけをしていないのでこのタレで完成した味になりますが、レモンのさっぱり感とゆずコショウのピリッとした辛さが、ご飯にぴったり!

さらにこの後、憂鬱になる魚焼きグリルの掃除をしなくていいと思うと、めちゃめちゃ嬉しい…!

シンプルな塩焼きだとどうしてもグリルを使いたくなるけど、こういう変化球のおかずなら抵抗なくフライパンを使えますね。

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パプリカのきんぴら:
パプリカのもともとの甘みに、めんつゆとみりんも加わっていますが、メインが塩レモン系なのでこのしっかりした甘さがちょうどいい。

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チンゲン菜と油揚げのみそ汁:
青菜と油揚げの味噌汁の美味しさは鉄板だけど、チンゲン菜はなかなか使わない具材ですよね。癖がないので当然美味しい!

2株セットで売られているチンゲン菜は1株余ってしまうことがちょいちょいあるので、そんなときのレパートリーにしておきたい。

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とろろ納豆:
ねばねばの納豆も、とろろと組み合わせると飲物みたいにするする入るのはなぜなのか。でもこんな副菜並べられたら、ご飯のおかわり必至ですよね(太)!


今回のエピソードは、シロさんの両親が老人ホームに入るため慣れ親しんだ実家を売却する、というもの。

すくすく成長する子どもに未来を見る一方で、老いからは誰も逃れられないことも実感する。晩秋の寂しさもあり、人生であと何回生サンマを食べられるだろう……なんて考えてしまいました。




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