「めしばな刑事タチバナ」37巻、相変わらず着眼点が秀逸すぎて、安定の面白さです(と書いてる間に38巻が出ちゃいましたが…)。
今巻のメインテーマはサンドイッチ。
なかでも、実は世の中から「単体のツナサンド」が消えつつある、というタチバナのイシューは目からウロコでした。
たしかにミックスサンドとしては健在だけど、ツナサンド単独のサンドイッチってコンビニでも見かけないし、もはや絶滅危惧種かもしれない…と気づかされました。
そんな「ツナサンドを守りたい」意識を高ぶらせられたところで、おなじみの村中さん&代々木さんの辛味部女子クッキングエピソードが続きます。
今回ふたりが作るのはちょっと豪華なこのツナサンド。
※【コマ引用】「めしばな刑事タチバナ」(坂戸佐兵衛/旅井とり)37巻より
代々木さんが
「5年ぐらい前に羽田空港に一瞬だけあったトースト専門店で食べたツナサンド」
をヒントにして考案したようです。
(どうやらこのお店っぽい↓)
生のマグロをひと柵丸ごと使い、ワサビマヨで和風スパイシーに仕上げた超豪華なツナサンド。
タチバナのジャンクな蘊蓄を聞いた後だけに、いっそうそそられます。
マグロといってもメバチマグロを使うので、案外お安く済むのも魅力的。
早速再現することにしました。
材料:
・食パン
・メバチマグロ
・生わさび(なければチューブわさびでOK)
・紫蘇
・漬け汁(みりん、酒、しょうゆ)
・マヨネーズ
・しょうゆ
・バター
作り方:(分量は作品を参照してください)
漬け汁の材料を混ぜ合わせ、メバチマグロを10~15分ほど漬けこみます。
生わさびをたっぷりすりおろし、マヨネーズ、しょうゆと一緒に混ぜ合わせます。
メバチマグロ全体に薄く小麦粉をつけ、
油をしいたフライパンで両面、側面をさっと焼きます。
バターを塗った食パンの上に焼いたマグロを乗せ、ワサビマヨネーズをたっぷり塗り、刻んだ紫蘇を散らしてもう一枚のパンで挟んだら完成。
思った以上に美味しそうなビジュアルだったので、シャレオツに撮ってみました。
誰がこれをツナサンドと信じるだろうか…。
まさに真・ツナサンド(命名・村中さん)。
食べた感想:
外側こんがり、中はレアでジューシーなツナに、ワサビがきいたマヨネーズがぴったり! これはお酒にも合いそうな、メインディッシュを張れるツナサンド。
先にも書いたけど、メバチマグロなのでステーキサンドなんかよりも安価に仕上がるし、コスパの良い贅沢メニューかもしれません。
固定観念を覆す真・ツナサンドでツナサンドの未来も明るくなる……といいな。
37巻は冒頭の「たまご蒸しパン」のエピソードも「そこに目をつけるか」とツボを突かれて、思わずヤマザキの「熟成厚焼きたまご風蒸しパン」買いに走りましたよ……!
↑スーパーのパンコーナーで、ラップに包まれた姿が妙に存在感醸してるこの子です。
巷のなんでもない食べ物も「タチバナ」で情報(蘊蓄)摂取してから食べると、なぜか妙に美味しく感じるんですよね。みなさまも、日々のジャンクな食卓のおともに「タチバナ」をぜひ(どこから読んでも面白いよ!)。
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