(※上の動画内で「13巻の~」と紹介していますが、正しくは12巻です。ぼけぼけで申し訳ありません…)
暑い時期になったら作りたいなーと思っていた、「舞妓さんちのまかないさん」12巻のレモンアイスコーヒー。じめじめとむわっとした暑さが同時にくるこの時期こそ、飲み時ではないでしょうか。
甲子園を目指す幼馴染の健太のことが心配で、頭がいっぱいのすーちゃん。
パーフェクトな舞妓・百はなとして周囲の期待を集める彼女も、「すーちゃん」に戻ると、好きな人のことが心配でたまらない普通の女の子。
そんなすーちゃんの気持ちをよそに、普段どおりのキヨちゃんが作るのがこの一杯。
※【コマ引用】「舞妓さんちのまかないさん」(小山愛子/小学館)12巻より
あとがきによると、このレモンアイスコーヒーは小山先生がご近所のお店でよく飲んだメニューのようです。
アイスコーヒーを飲むと高確率で吐き気がする、という体質の小山先生でも、これはお茶感覚でゴクゴク飲めるそう。
レモンとアイスコーヒー、なんとも意外な組み合わせですが興味がわいてしまいます。
京都のあのうだるような暑い夏も、こんな爽やかなコーヒーがあればしのげそうな気がする。
材料:
・浅煎りのコーヒー豆(細挽き)
・レモン(防カビ剤不使用のもの)
・グラニュー糖
小山先生の説明によると、「浅煎りの豆を使うのがポイント」だそう。
コーヒー大好きだけど、目の前にあるものを無頓着に飲むタイプなので、コーヒー豆の知識は恥ずかしながらほぼ皆無のわたくし……。浅煎りの豆って何選べばいいんだっけ(ホゲー)?という地点からのスタートです。
ちょうどカルディのサイトを見たら、アイスコーヒーの特集が組まれていました。おすすめの浅煎りタイプの豆の情報もあって、これは参考になる…! いつも頼ってるけど、今回も頼るぞカルディ。
レモン風味のコーヒーだから、フルーティな豆がいいのかもしんない…という素人考えで、
「果実のように爽やかでジューシーな風味」
「コーヒー本来のフルーツ風味が楽しめるようにブレンド」
という商品説明が気になった「フルーティコンゴ」という浅煎りブレンドを店頭で細挽きにしてもらいました。
普段はスーパーで適当なブレンドを買っているけど、たまにいいコーヒーを買うとそれだけで気分が上がりますね。
こういう鬱々とした時期くらいは、ちょっとこだわるのもいいかもしれない。
レモン(防カビ剤不使用のものをおすすめします)は薄切りにします。
レモンの皮の苦みが苦手な方は、写真右のようにレモンの皮をところどころ縞状に向いてから薄切りにするのがおすすめ。
熱消毒した容器に、グラニュー糖とレモンを交互に重ねていきます。
グラニュー糖はレモン1個につき50~60gくらい。
ハチミツなんかがあるとついでに入れたくなっちゃいますが、またも小山先生のあとがき情報によると、砂糖だけにしたほうがすっきりするとのことです。
砂糖を入れ終わったら、密閉してしばらく室温に置いて砂糖を溶かし、その後冷蔵庫で保存します。
(すぐに冷蔵庫直行でもOKなんですけど、冷えるとグラニュー糖が溶けるまで時間がかかったので…。ただ暑い時期に室温に長時間置くと、温度が上がって発酵してしまう可能性もあるのでご注意を)
2日くらい寝かせるとこんな感じに。
数日待たなくても、シロップが上がればOKだと思います。
ちょっと味見してみたところ、予想以上にレモンの風味がしっかりシロップに出ていて、このまま炭酸で割ってスカッシュにしたい…!と思ったほど。シロップによく漬かったレモンは、そのまま食べても美味しいです。
さて、アイスコーヒーも仕込み始めます。
といっても水出しなので超簡単。
水出しコーヒー用のパック(これもカルディで売ったやつ)に、コーヒー30~35gを詰めてボトルに入れ、水(350ccくらい)を注ぐだけです。
5時間以上抽出すれば、しっかりアイスコーヒーに。
グラスに氷を入れてアイスコーヒーを注ぎ、レモンシロップをスライスと一緒にお好みの量入れて、混ぜたら完成。
飲んだ感想:
水出しならではのすっきり雑味のないフルーティーなアイスコーヒーに、レモンのフレッシュな酸味。「アイスティーのようなアイスコーヒー」と書いてしまうと「なんだそれは」ですが、例えるとまさにそんな感じなんです。本当にお茶感覚で飲めて、これは不思議にハマる味!
別で普通のブレンド豆の水出しも試してみましたが、コーヒーが苦手でないならこれはこれでアリ。ただ独特のフルーティ感を味わうなら、やっぱり豆にもこだわるのがおすすめです。
浅煎りで果実味のあるコーヒーというと、エチオピアやケニアなどアフリカ系の豆が向いているようです。ご近所のコーヒー屋さんで相談して買うのも楽しいかもしれません。
キヨちゃんとすーちゃんの日常を描く「舞妓さん~」シリーズも、新刊(14巻)では大きな展開を迎えて今後も気になるところ。NHKでのアニメ化も発表されて、動画でも癒やされる日が楽しみです。
12巻は夏のエピソードが多くて、ちょうどいまの時期作りたいメニューがいっぱい。
出たばかりの最新刊。け、健太ーーーー!
コメント
コメント一覧 (10)
おやこどんさん
レモンポーションとガムシロップ、お手軽に再現するのによさそうですね!
味が好みでしたら、手作りシロップもきっとお好きなはずなので機会があればぜひ~。
山岸涼子先生の漫画、なにげにちょいちょい美味しそうなシーンがありますよね。
(読後のインパクトが強すぎて食べ物のシーンの印象が上書きされてしまうことも多いですが…)
とみーさん
はじめまして、コメントありがとうございます!(遅い返信で申し訳ありません)
私もこのブログを始めてからいろいろな作品を知る機会が広がったので、そうおっしゃっていただけてとても嬉しいです。
舞妓さん、14巻は健太祭りでしたね…!
キヨちゃんとジャンルは違いながらも、料理の道に進んだ彼の今後が気になります。
(そして今年はついにアニメ化!楽しみです)
シロ―さん
ありがとうございます!美味しんぼ、いずれまた再現したいです~
ノギワさん
はじめまして、おすすめの漫画教えていただきありがとうございます!
「さめない街の喫茶店」、以前も別の方からおすすめいただいた記憶があるので読んでみますね^^
774さん
いろいろバリエーションがあってもつい普通の味を頼んでしまうので、たまには冒険しないとな…と思いましたw
レモンコーヒー、夏にぴったりの味だったので機会があればぜひ!
レモンポーションとガムシロップで手軽に試してみましたが
確かに飲みやすかったです。今度はシロップを手作りしてみたいですね。
漫画で印象的な飲み物というと、山岸凉子先生の「緘黙の底」のカルピスや
「蛇比礼」の生卵入りオレンジジュース、「星の素白き花束の…」に出てくる
ジャムがたっぷり底に沈んだロシアンティーを真っ先に思い出します。
他の方のコメント引用で恐縮ですが、飽くなき探求心に脱帽しつつ楽しく拝見しております。お料理で取り上げられてるマンガは勿論、最近面白かったマンガも参考にさせていただいて「舞子さん」もそんな作品の一つです。(アラフィフが連載マンガを幅広くおさえるのは難しく、知ってる作者さんしか買わなくなる)
「舞子さん」私も13巻読んで「けんたー!!!!」ってなりました!夫もマンガ読むんですが「舞子さん」は手つかず。この興奮を一緒に味わえる友達もおらずこちらに書きこませていただきました。これからも楽しみにしております。ご無理なさらず長ーく続けていただけると幸いです。
数年前からずっとロムっております。
今日、はじめて読んだ漫画がとても素敵で、
ぜひ再現していただければと思い
コメントさせていただきました。
「さめない街の喫茶店」という漫画です。
作者は、はしゃさんです。
あまり漫画を読んでこんな気持ちになることはないのですが
この漫画はぜひ再現していただきたいと思い
僭越ながらコメントいたしました。
気が向きましたら再現していただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
レモン美味しそう。