すっかり肌寒くなりました。
うちは毎年10月中旬くらいまでだらだらアイスコーヒーを飲むのですが、「そろそろホットが飲みたい」とふと思うころ、本格的に秋になったなあと感じます。
一日中家にいる日は、起床してすぐ保温ポットにたっぷりドリップしておいて、朝から夕方まで飲む。これからますます寒くなるけど、それも悪くないよな、と思えるのが熱いコーヒーを飲む時間かもしれない。
ホットコーヒーとなると、どうしても甘いものが欲しい。チョコレートもいいけど、焼き菓子があれば言うことなし。「きのう何食べた?」15巻に出てくる、このレーズンジャムサンドクッキーはそんなときにぴったりなお菓子だろうな、とずっと作ってみたかったのでした。
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)15巻より
レーズンジャムサンドクッキーのエピソードは、ケンジの美容院の同僚・タブチくん家が舞台。そう、あの料理はヘタだけどお菓子作りの才能が開花した、同棲中の恋人・千波さんがこのスイーツの作り手です。
シロさんは相変わらずベーキングパウダーの世界から一線を引いているようだし、凝ったお菓子の回は今後も千波さんが引き受けるのかもしれないですね。
作り方(分量は作品を参照してください):
材料は薄力粉、砂糖、卵、バター、ベーキングパウダー、バニラエッセンス、ラムレーズン、マーマレードジャム。
薄力粉とベーキングパウダーはあわせてふるっておきます。
バターは室温で柔らかくなるまで戻し、砂糖を加えて白っぽくなるまで泡だて器で混ぜる(バターの戻し方が足りないとすんごく混ぜづらいので注意)。ここに溶き卵、バニラエッセンスを加えて馴染むまでよく混ぜる。
ふるった粉類を入れ、ゴムベラでさっくり混ぜる。
生地をラップでくるんで冷蔵庫で30分。
生地はゴムベラだけだとまとまりづらいので、最後に台に出して手で軽くまとめてもいいかも。ただラップにくるんで寝かせれば生地も馴染むので、あまり気にしなくてもよさそう。
千波さんのように、この生地を寝かせている間に調理器具を片付けると後がすっきり。私はお菓子作り不慣れなので、相変わらずキッチンが粉まみれの戦場になります…。
クッキーのフィリングとして、ラムレーズンとマーマレードを混ぜ合わせておきます。
カルディで買ってたまたま家にあったこのビターオレンジのマーマレード、トーストで食べたときは正直あまり好みじゃなかったけど、このジャムサンドクッキーに入れたら最高に相性が良かった。ほろ苦さがたまらないです。
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寝かせた生地は半分に切り分けます。
正方形に切ったクッキングシートを下に敷いて生地(半分)を置き、さらにその上からもう1枚クッキングシートをかぶせて生地を18cmの正方形に伸ばします。
(きれいな正方形を作るのに、割りばしをクッキールーラーがわりにするといいと何かで読んだので試してみたけど、生地が大きすぎて割りばしがズレるのであまり意味なかったかもしれない…)
残りの半分の生地も同様に正方形に伸ばします。先の1枚と同じくらいのサイズになるように注意。
このタイミングあたりで、オーブンを180度に予熱。
片方の生地に、フィリングをはじっこまで敷き詰めるように広げます。
もう1枚の生地をクッキングシートごと上からひっくり返すようにのせ、はがしたらナイフで格子状に切り込みを入れます。
塩少量を入れたとき卵を刷毛で塗り、予熱しておいたオーブンで22分。
焼き加減を見つつ取り出し、網の上で熱がとれるまで冷まします。
(熱いうちは生地がくずれやすいので、移動するとき注意)
3.5cm×4cmくらいの一口サイズに切り分けて完成。
もちろんコーヒーと一緒に!
3.5cm×4cmはほんとに一口サイズなので、ちょっと甘いものをつまみたいときにちょうどいいです。小腹満たし用なら、大き目にカットしてもよさそう。
食べた感想:
タブチくんの感想どおり、「ほろほろっとケーキみたいなクッキーみたいな」食感に、ラムレーズンとほろ苦マーマレードのフィリングがコーヒーにめちゃんこ合う(もちろん紅茶にもぴったり)。
焼き菓子はできたてもいいけど、翌日以降フィリングがなじんでまた美味しい。数日でなくなってしまったので、翌週また焼いてしまったくらいお気に入り。あとがきにもあったけど、全体の量のわりにバターの分量は控え目なので、マドレーヌやフィナンシェなんかと比べたらヘルシー…なはず…。
昔なにかの記事でフレッシュケーキよりも茶色い焼き菓子派、とよしなが先生が語っているのを読んだけど、このジャムサンドクッキーからも「焼き菓子愛」が伝わってきました。
どうしても端っこは形が不格好になっちゃうんですが、焼き色がよくてサクサク美味しい。争奪戦です。
元旦にドラマのスペシャル版も放送されるようで楽しみ(再放送かと思ったらまさかの新作!)。
コメント
コメント一覧 (8)
てりっとした表面に菱目模様の焼き菓子ってなんだかノスタルジー。あれだ、「ちろり」に出てきたビスキット(ビスケットじゃないのがニクイ)を思い出すからか。
生地が少しまとまりにくい、に激しく同意。私が作った時は粉のせいか湿度のせいか寝かせてもポロッポロで全然まとまらなくて、台の上でこねたり少し牛乳散らしたりと四苦八苦でした。
そのせいでそれっきり作ってなかったのですが、また食べたくなっちゃったな、作るか。
中にはさむジャムを変えてもおいしそうだし、ラムレーズンじゃなくてナッツを入れても合いそう。
端っこが大人気なのは焼き菓子あるあるな気が(笑)形は悪いけどよく焼けてておいしいんだよな~。
そうそう、元旦にドラマの新作があるのですって!?うわ~楽しみー!
この記事を読んでいなかったらきっと知りませんでした、ありがとうございました!
ネット配信がありますように・・・。
麻さん
おお、麻さんもこのクッキー作られたんですね。
生地のまとまり具合、たしかに粉モノだし温度や湿度も関係しそう…。
ナッツ入りとかアレンジも試してみたい!
元旦の新作ドラマもよかったです…!
3本立てなのに長さをまったく感じませんでしたね。
accoさん
ありがとうございます!
お菓子づくり不慣れな私でもできたので、機会があればぜひ^^
一回にたくさん焼いておばあちゃんが缶に詰めとくヤツ。
フレンドシップケーキとか憧れるわ、種的な意味で置いとけないから作れないけど。
mogeさん
ざっかけないケーキ、シンプルに美味しそうであこがれますよね。
(日本のおまんじゅうみたいな感じなんでしょうか)
フレンドシップケーキ、恥ずかしながら知らなかったのですが発酵タネを分けて作るなんて面白いですね。
特にきのう何食べたの再現は最高!!
私も今日作りました~。
中はイチゴジャムにしましたが、さくっ、ほろっと、美味しかったです。
リピ、決定です!
おたけさん
コメントありがとうございます、
イチゴジャムで作るのも美味しそうですね…!
私もこんど試してみます^^