「山と食欲と私」10巻。
鮎美ちゃんのお父さんにまつわるエピソードも収録されて読みごたえがあったのですが、思わず食欲をそそられたのが冒頭のトーチバーナーのエピソード(104話)。
鮎美ちゃんが肉に魚、デザートまで怒涛のようにいろいろなメニューを炙りまくるのですが、それを読んだら家にあるバーナーを久々に引っ張り出して使いたくなってしまった。
これです。うちにあるのはイワタニのクッキングバーナー。
これまでシメサバとかお好み焼きとかリゾットとかいろいろ炙ってきたけど、最近はすっかり引き出しのなかにしまわれた状態(マイブームが過ぎると使わなくなるのよね…)。
どうやって使うんだっけーとかちょっと不安を感じながら、104話に出てくる3つの料理を再現してみました。まずは1品目。
焼き鳥缶親子丼チーズのせ炙り
結婚パーティのビンゴ大会で、トーチバーナーをゲットした鮎美ちゃん。
「炙り神」に取り憑かれてお告げを受け、まずは会社でこんなランチをこしらえます。
(意識高い系社長は社内にバーカウンターとか作りがち…と、会社あるあるネタがさらっと盛り込まれているところもツボる)
(意識高い系社長は社内にバーカウンターとか作りがち…と、会社あるあるネタがさらっと盛り込まれているところもツボる)
材料はごはん、卵、とろけるチーズ、そして焼き鳥缶。
耐熱皿の上に盛ったご飯の上に焼き鳥をストーンサークルっぽく円形に並べて、軽くレンジで温める。中央に卵を割り、とろけるチーズを乗せる。
バーナーさん出番です。
耐熱皿の上に盛ったご飯の上に焼き鳥をストーンサークルっぽく円形に並べて、軽くレンジで温める。中央に卵を割り、とろけるチーズを乗せる。
バーナーさん出番です。
チーズの上からゴーッとあぶります。
所要時間、10分もかからないお手軽ランチ。
わりと時間をかけて炙ったので、卵の具合が心配だったのですが、スプーンを入れるととろりと半熟。甘辛の焼き鳥缶に半熟卵、とろけるチーズと三位一体のパーフェクトな美味しさ。これほんとに会社でも出来そうだな…(※火気厳禁なのでだめだった)
わりと時間をかけて炙ったので、卵の具合が心配だったのですが、スプーンを入れるととろりと半熟。甘辛の焼き鳥缶に半熟卵、とろけるチーズと三位一体のパーフェクトな美味しさ。これほんとに会社でも出来そうだな…(※火気厳禁なのでだめだった)
炙りサーモン丼
炙り神に支配された鮎美ちゃん、いよいよ「山でも炙りたい…」と山ごはんでトーチデビュー。メインは炙って美味しいものの王者、サーモン。しかもメスティンで丼ぶり仕様にするという豪華山ごはん。回転寿司の炙りサーモンさんの存在感を考えれば、丼にして優勝しないはずがない。
※【コマ引用】「山と食欲と私」(信濃川日出雄/新潮社)10巻より
※【コマ引用】「山と食欲と私」(信濃川日出雄/新潮社)10巻より
酢飯を作ってメスティンに詰めます。
メスティン、相変わらず我が家ではバターケースとして重宝してます。
サーモン(アトランティックサーモンとか、脂乗りがいいやつがおすすめ)を厚めに切って、冷めた酢飯の上に並べ、しばらく冷蔵庫へ。
食べる直前に、上からバーナーで炙ります。
焦げ目をつけるにはそこそこ時間がかかるので、せっかくのサーモンの焼き加減が心配になりますが、厚めに切っておけば大丈夫。
仕上げに粗塩とレモン汁、柚子胡椒を添えて完成!
芝生(フェイク)とサーモンピンク、レモンの色合いがよい感じ。
自宅だと好きな焼き加減にできるのがうれしい。
こんなの美味しいに決まっとる…。
炙ったおかげで冷えたサーモンもほんのり半生であたたかく、部分ごとの温度差が美味しい。粗塩とレモン、柚子胡椒がさっぱりして、醤油なしでも十分(もちろんかけてもよいけど)。
夏場はちょっと怖いけど、涼しくなったら作中のように保冷剤つけて外に持っていくのもいいな。
メスティンプリンのキャラメリゼ
もはや炙り神もドン引きする勢いで炙りまくる鮎美ちゃん、最後はデザート。
メスティンで作ったプリンを取り出し、豪快に炙ります。
メスティンで作ったプリンを取り出し、豪快に炙ります。
※【コマ引用】「山と食欲と私」(信濃川日出雄/新潮社)10巻より
メスティンでプリン、という発想もびっくりだけど、鮎美ちゃんがいつのまにかメスティンを二台持ちしてることにも驚く。
ボウルに卵(M玉2個)を割ってよくほぐし、牛乳(80cc)、生クリーム(100cc)、グラニュー糖(20g)、バニラエッセンス(数滴)を入れてよく混ぜます。
分量は参考まで(メスティン5~6分目くらいの量です)。山に持っていくプリンだから、トロトロ系ではなくちょっと固めのプリンにしてみました。
これはお好みだけど、手間でなければカラメルソースも敷いちゃいましょう。
(大さじ2の砂糖をフライパンで焦がして最後大さじ1くらいのお湯でのばすだけでOK)
プリン液は茶こしで一度漉してメスティンに流し入れ、オーブン上段で低温蒸し(うちはオーブンに搭載されてる自動プリンメニューで作るのですが、なければ天板にお湯を張って140度で20~30分くらい。あとはフライパンとかで蒸す方法も)。
蒸しあがったプリンの上にグラニュー糖を全体にかけ、上から炙ります。
砂糖の量は結構たくさん必要です(なのでプリン液の砂糖は少なめにしていますが、お好みで)。
ボウルに卵(M玉2個)を割ってよくほぐし、牛乳(80cc)、生クリーム(100cc)、グラニュー糖(20g)、バニラエッセンス(数滴)を入れてよく混ぜます。
分量は参考まで(メスティン5~6分目くらいの量です)。山に持っていくプリンだから、トロトロ系ではなくちょっと固めのプリンにしてみました。
これはお好みだけど、手間でなければカラメルソースも敷いちゃいましょう。
(大さじ2の砂糖をフライパンで焦がして最後大さじ1くらいのお湯でのばすだけでOK)
プリン液は茶こしで一度漉してメスティンに流し入れ、オーブン上段で低温蒸し(うちはオーブンに搭載されてる自動プリンメニューで作るのですが、なければ天板にお湯を張って140度で20~30分くらい。あとはフライパンとかで蒸す方法も)。
蒸しあがったプリンの上にグラニュー糖を全体にかけ、上から炙ります。
砂糖の量は結構たくさん必要です(なのでプリン液の砂糖は少なめにしていますが、お好みで)。
トーチバーナーで炙るときのコツは、全体にさーっとかけるのではなく一箇所に数秒かけるとうまく焦げ目がつくそう。
プリンインザメスティン!しかも炙られてる!ときめきしか!ない!
スプーンを入れるとパリッとキャラメリゼされた部分が割れる音。
上からキャラメリゼ、下からカラメルソース。そしてちょっと固めのカスタードプリン。最高にうまい。
メスティンがプリン調理にもストック容器としても感動的にちょうどよすぎて、その後も続けて作ってしまい、わが家ではバターケースからプリンケースになりそうです……。そろそろ本来の用途であるおんもに連れて行ってあげねば。
オチで鮎美ちゃんもうっかり山火事起こしそうになってましたが、トーチバーナーが原因の火災も増えているようなので(東京消防庁の資料 ※PDF)、炙る際は十分ご注意を。
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