※【コマ引用】「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波/講談社)8巻より
「ホクサイと飯さえあれば」最新刊8巻の表紙にもなっている鍋焼きビビンバ、美味しそうだったので再現してみました。
ブンちゃんの家で一緒にネーム作業にいそしむくまちゃん。同じ若きマンガ家志望といえど、メジャー好き⇔マイナー好き、フルデジ⇔アナログと正反対のふたり。
なかなかいい結果がでない状況でもマイペースなブンに対し、「漫画家志望には賞味期限がある」と焦るくまちゃん。その言葉を聞いて思わず気づいたのが、賞味期限切れの食材たちの存在。
冷蔵庫のなかのキムチだけでなく、戸棚にはリミットを1年すぎたサバ缶が…。
「大丈夫 消費期限と違って賞味期限は優しいから」
という力強い言葉とともに、賞味期限切れ食材でビビンバを作ることに。しかも百均で買える土鍋で、「石焼き風」に仕上げるというナイスなアイデアつき。
ブンちゃん同様、うちも賞味期限にはかなりアバウトで、
・賞味期限が3日→1週間はOK
・賞味期限が1年→2年はOK
と勝手にリミット2倍で判断していたから、ちょっと親近感…。
作り方(分量は作中のレシピを参照してください):
材料はサバ缶、キムチ、豆もやし、ほうれん草、温泉たまご、ご飯、チューブにんにく、コチュジャン、ごま油、すり白ゴマ。
ほうれん草は茹でて水気をしぼってカットし、ごま油、チューブニンニク、塩、すり白ゴマであえる。豆もやしはレンジにかけて水気を切り、同様の調味料であえる。
フライパンに油をひいてサバ缶をあけ(私は汁ごと入れました)、チューブにんにく、コチュジャンを入れて汁気がなくなるまで炒める。
ピリ辛サバ缶、もやしとほうれん草のナムル、キムチ、温泉卵。これでご飯の上にのせる具材はそろいました。案外簡単!
ひとり用の土鍋にはごま油を入れてぐるりと全体になじませておきます。
ごま油をひいた土鍋を強火にかけ、煙が立ってきたらご飯を入れます(土鍋によっては空焚きNGの注記もあるのでこのへんは自己責任で…)。ジュワーッと香ばしい音が立ち上がって、この瞬間動画に撮っておけばよかった…と後悔したほど。
ほうれん草、豆もやし、ピリ辛サバ缶、キムチをのせていき…
最後に真ん中に温泉たまごを。
このままコンロの上で食べたい欲がわいてくる。
お手軽なのに野菜もたっぷり、バランスのいい土鍋ビビンバの完成。
おこげもばっちりできました。
どんな料理でも温泉たまごが入るとご馳走度が20%くらい上がりますよね。
食べた感想:
ピリ辛のサバ缶ににんにくのきいたナムル、キムチ、ひとつひとつはパンチがきいているのに、よーく混ぜて食べると、マイルドになるのが面白い。
ビビンバを丼ものと一種と思っていた時分は、具とご飯をそれぞれ口に運んでいたけれど、「本場ではビビンバは徹底的に混ぜて食べるもの」と知ってから、郷に入っては郷に従え精神で鬼のように混ぜています。でも丼もの風に垂直直下で食べ進めるのも、それはそれで美味しいのよねえ……と迷いながら食べるもの、それがビビンバ。
ビビンバは石焼きじゃないタイプもあるけれど、熱々をキープしつつ味が変化していくライブな美味しさは、やっぱり石焼きならでは。それを手持ちの土鍋で楽しめるなんて、なんともステキなアイデアではないですか。
「ホクサイと飯さえあれば」のレシピは、ブンちゃんがいつでも全力で楽しむ姿勢が伝わってきて、読むたびに料理を始めたばかりのころのフレッシュな気持ちに戻れるところが好きです。
「ホクサイと飯さえあれば」のレシピは、ブンちゃんがいつでも全力で楽しむ姿勢が伝わってきて、読むたびに料理を始めたばかりのころのフレッシュな気持ちに戻れるところが好きです。
コメント
コメント一覧 (2)
焼肉屋さんの石焼きビビンバが好きなのですが、ちょくちょく行ける訳でなし、家で作ろうにもあんな器は用意できないし、いや探せば買えるか?と思っても他に使い道なさそうだから買いたくないし、などなど思っていたのですが、土鍋でもできるなんて!
こういう発想ができる人ってホントすごいわ~。
麻さん
私も石焼ビビンバ容器、買おうと思ったことがあったのですが、意外と高いんですよね(そしてたしかにほかに使い道がないw)。
土鍋でできるのはほんと目からウロコでした。
ブンちゃんの発想力、やはり美大出身者ならではのクリエイティブ能力なんでしょうか…。