※【コマ引用】「ハクメイとミコチ」(樫木祐人/エンターブレイン)7巻より
久々にカオスなコミュニティ・蜂蜜館が再登場した「ハクメイとミコチ」7巻。住民たちは相変わらず自由人で、ヒガキも旋毛丸も元気そうで嬉しい。
コンジュの大量の洗濯を手伝うため、蜂蜜館を訪れたハクメイとミコチ。
物干しのスペースが足りず、日当たりのいい場所ではタバコをもうもうとくゆらせる呑兵衛たちがたむろ中。
昼間から酒盛りする住民たちが肴にしているのは、呑み屋の残り物の酢漬け唐辛子にチーズ。それを見たミコチは、何気なくつぶやきます。
「唐辛子は乱切りに チーズはすり下ろして
一緒にガレットの具にしたらおいしそうね」
さらに肴のなかにナッツやドライオレンジも発見すると、追い打ちをかけるように
「刻んだナッツとオレンジのガレットならチーズはゴロっと大きめで
甘く煮詰めたリキュールのソースをかければこれはもう……」
と、みごとな懐柔作戦。
洗濯後にこの2種のガレットを作ることを条件にして、呑兵衛住民たちの立ち退き説得に成功します。
読んでる側も、チーズ、オレンジ…なにそれめちゃんこ美味しそう…とすっかり虜になるこのガレットですが、エピソードの最後のコマにみんなで楽しそうに食べているシーンがチラリと登場するだけで、ミコチの説明しかほぼヒントはありません。
ハクミコは案外、料理を大ゴマで派手にバーンと描くことはしないんですよね(7巻でも炙り餅はもうちょっと詳しく描かれていたけど)。だがそれがよい…控え目だからこそ、想像力が掻き立てられたまま余韻が残るのです。というわけで以下は個人的な妄想再現。
読んでる側も、チーズ、オレンジ…なにそれめちゃんこ美味しそう…とすっかり虜になるこのガレットですが、エピソードの最後のコマにみんなで楽しそうに食べているシーンがチラリと登場するだけで、ミコチの説明しかほぼヒントはありません。
ハクミコは案外、料理を大ゴマで派手にバーンと描くことはしないんですよね(7巻でも炙り餅はもうちょっと詳しく描かれていたけど)。だがそれがよい…控え目だからこそ、想像力が掻き立てられたまま余韻が残るのです。というわけで以下は個人的な妄想再現。
<材料>
・ガレット生地(共通/4~5枚分)※こちらのレシピを参考にしました
そば粉100g、炭酸水200cc、卵1個、塩小さじ1/2
・唐辛子とチーズのガレット
唐辛子の酢漬け(カルディにハラペーニョの酢漬け瓶が売ってます)、チーズ(エメンタールなど)
・刻んだナッツとオレンジのガレット
ミックスナッツ(ローストして刻んでおく)、ドライオレンジ、チーズ(エメンタールなど)、オレンジリキュール(コアントローなど)、これはソース用→(オレンジジュース、無塩バター、砂糖、レモン)
チーズはコマの絵を見ると穴あきチーズっぽいので、これはやっぱり王道のエメンタールかな…と思いつつ、念のためチーズ屋さんで「穴があいてて、ガレットに合うもの」という条件で聞いてみたら、「グラン・モンテオ」というイタリアのセミハードチーズをおすすめされたので、これも試してみました(店員さんから「どうして穴があいてるのが条件なの…?」と不思議そうに聞かれたけど、あたい何も答えられなかった)。
蜂蜜館の呑兵衛たちを見習って、それぞれおつまみとしても楽しんでみる。ドライオレンジ大好き(皮つきのはなかなか売ってないのよね)。グラン・モンテオは、ミルキーだけど淡白でもちもちした食感が美味しいチーズでした。
唐辛子とチーズのガレット
唐辛子の酢漬けは細かく刻む。チーズはすりおろしておく。
ボウルにそば粉、塩、卵、炭酸水を入れてよく混ぜ合わせ、30分~一晩寝かせる。
薄く油をひいたフライパンに生地を流し入れ、素早く全体に薄く広げる。すりおろしたチーズと刻んだ酢漬け唐辛子を乗せる(唐辛子は少量でも辛いので、入れすぎ注意)。
チーズが溶け、生地の端がパリパリに乾き焼き色がついたら、上下をおりたたんで端から3つ折りにする。
(ガレットやクレープの包み方はいろいろあるのでこのへんはご自由に)
刻んだナッツとオレンジのガレット
オレンジリキュールのソースを作ります。小さなフライパンor鍋に無塩バター10gと砂糖大さじ1を入れて火にかけ、混ぜながら溶かしきつね色に色づかせます。
オレンジジュース120ccと刻んだドライオレンジ(適量)、レモン汁を入れて軽く煮詰め、仕上げにオレンジリキュールを入れて強火にかけフランベする。
皿に折りたたんだガレット(こっちは三角折りにしてみた)をのせ、ローストして砕いたミックスナッツ、ごろっと大き目に切ったチーズをトッピングする。上からソースをかけて完成。
(あくまでも想像上の)ミコチのガレット2種類。
唐辛子とチーズのガレット。
ガレットの生地は小麦粉とミックスするレシピもあるけど、今回は100%そば粉なので香ばしく独特の風味があります(ロシア料理店で食べたブリヌイを思い出した)。
とけたチーズにピリッと辛い唐辛子がきいた、大人のブリトーです(チーズはもっと量入れたほうがよかったかも)。ハムとか挟んでも美味しそう。
もうひとつのオレンジソースのガレット。デザートだけど、お酒にも合いそうです。
↑の写真はエメンタールチーズを使ってますが、食べ比べた結果、あっさりしたグラン・モンテオのほうがオレンジ風味のチーズケーキっぽい感じになって好みかも。
今回はクレープシュゼット風のオレンジソースにしてみたけど、コアントローの公式サイトにあったカラメルソースも美味しそうで試してみたいな。はっきり描かれていない分、いろいろ試行錯誤できるのがハクミコ料理の醍醐味かも。
7巻はジャダさんのお泊まり会も超絶かわゆくて悶えました…。
ガレットは水だけで作れる手軽なミックス粉もあります。これもカルディで買ったやつだけど美味しかった。
コメント
コメント一覧 (4)
美味しそう…真似してみます!
ふねさん
ありがとうございます!
この巻は行列店の炙り餅も美味しそうでしたね。これもいつか作ってみたいです^^
でねぶさん
(遅い返信で申し訳ありません)
ミコチ先生はほんと罪な料理を連発しますよね…。
ビジュアルがなくても説明だけで涎が出ます;