スーパーの精肉コーナーで売られていた、食品トレーにパンパンに詰まった豚ひき肉1キロ。どうして大量の肉を見るだけで人は豊かな気持ちになるのか……安かったので、後先考えずつい買ってしまった。
ラップに小分けして冷凍したものの、麻婆豆腐、肉そぼろ、餃子……といつものレパートリーしか頭に浮かばない。そういえばと思い出したのが、「オリオリスープ」4巻に登場する獅子頭(シーズトウ)鍋。
※【コマ引用】「オリオリスープ」(綿貫芳子/講談社)4巻より
主人公の織ヱが勤める装丁デザイン事務所。その代表をつとめる片桐先生が脳出血で倒れた、と事務所に連絡が入る。
命に別状はないものの、リハビリを含めて復帰までには2か月ほどかかるとのこと。事務所の顔であり恩師でもある片桐先生の不在に、メンバーの間には動揺と不安が走る。
そんな様子を見た織ヱと弥燕がキッチンに立ち、作ったのがこの料理。
こぶし大の肉団子と白菜を煮込んで作る、台湾の家庭料理。大きな肉団子が土鍋にゴロゴロ入った迫力の光景に、事務所のみんなも思わず心を奪われる。
「大きな肉団子」ってそれ自体がかなりのパワーワード。目の前にしたら、確かに問答無用でテンションが上がりそうな気がする。大量のひき肉の消化にももってこいなので、白菜の旬でもあるこの時期に再現してみることに。
分量が載っているレシピは、クックパッド公式にあるのでご参考に。
しいたけとレンコンをみじん切りにする。レンコンは酢水につけたあと、水気をきっておく。
ボウルにひき肉を入れ、しいたけとレンコン、パン粉、しょうが、酒、しょうゆ、ごま油、コショウを加えて、粘り気が出るまでよくこね、こぶし大に丸くまとめる(手に油をつけると作業しやすい)。
フライパンに油を入れて熱し、ここに丸めた肉団子を入れて表面に焼き色をつける。
公式レシピでは丸ごと揚げていますが、今回は作中の描写にあわせてフライパン焼きにしてみた。ただ丸ごと揚げるほうが、揚げ色が均一でキレイに仕上がるのでお好みですかね。
白菜は軸は細め、葉はざく切りにして、土鍋に敷きつめる。上に肉団子をのせ、水をそそぎ、醤油とごま油を足して火にかける。沸騰したら、弱火で20分ほど煮込む。仕上げにあらかじめ水でもどしておいた緑豆春雨を入れ、3~4分煮込んで完成。
白菜がくったり煮込まれて美味しそう。
春雨もいい感じにスープを吸ってくれている。
食べた感想:
大きな肉団子は、多めのパン粉でふんわり食感。みじん切りしたレンコンの歯触りもよくて、食べごたえはあるのにもたれる感じがない。肉団子の出汁を吸ったトロトロの白菜と春雨は、日本の鍋料理とはまた違う美味しさ。鍋というより煮込み料理に近いのかも。
ピンチのときだからこそ、お腹にしっかりたまって、栄養があって、温かい料理を。
正反対の性格の織ヱと弥燕がとっさに力を合わせたこのシーンは、のちにふたりで装丁の仕事を手掛けるエピソードの伏線にもなっていたのかもしれない。
弥燕さんが中国系ハーフという設定からか、「オリオリスープ」はほかにも中華系のスープ料理が登場して、そのどれもがアジアン好きにはそそられます。
こぶし大の肉団子と白菜を煮込んで作る、台湾の家庭料理。大きな肉団子が土鍋にゴロゴロ入った迫力の光景に、事務所のみんなも思わず心を奪われる。
「大きな肉団子」ってそれ自体がかなりのパワーワード。目の前にしたら、確かに問答無用でテンションが上がりそうな気がする。大量のひき肉の消化にももってこいなので、白菜の旬でもあるこの時期に再現してみることに。
分量が載っているレシピは、クックパッド公式にあるのでご参考に。
しいたけとレンコンをみじん切りにする。レンコンは酢水につけたあと、水気をきっておく。
ボウルにひき肉を入れ、しいたけとレンコン、パン粉、しょうが、酒、しょうゆ、ごま油、コショウを加えて、粘り気が出るまでよくこね、こぶし大に丸くまとめる(手に油をつけると作業しやすい)。
フライパンに油を入れて熱し、ここに丸めた肉団子を入れて表面に焼き色をつける。
公式レシピでは丸ごと揚げていますが、今回は作中の描写にあわせてフライパン焼きにしてみた。ただ丸ごと揚げるほうが、揚げ色が均一でキレイに仕上がるのでお好みですかね。
白菜は軸は細め、葉はざく切りにして、土鍋に敷きつめる。上に肉団子をのせ、水をそそぎ、醤油とごま油を足して火にかける。沸騰したら、弱火で20分ほど煮込む。仕上げにあらかじめ水でもどしておいた緑豆春雨を入れ、3~4分煮込んで完成。
白菜がくったり煮込まれて美味しそう。
春雨もいい感じにスープを吸ってくれている。
食べた感想:
大きな肉団子は、多めのパン粉でふんわり食感。みじん切りしたレンコンの歯触りもよくて、食べごたえはあるのにもたれる感じがない。肉団子の出汁を吸ったトロトロの白菜と春雨は、日本の鍋料理とはまた違う美味しさ。鍋というより煮込み料理に近いのかも。
ピンチのときだからこそ、お腹にしっかりたまって、栄養があって、温かい料理を。
正反対の性格の織ヱと弥燕がとっさに力を合わせたこのシーンは、のちにふたりで装丁の仕事を手掛けるエピソードの伏線にもなっていたのかもしれない。
弥燕さんが中国系ハーフという設定からか、「オリオリスープ」はほかにも中華系のスープ料理が登場して、そのどれもがアジアン好きにはそそられます。
コメント
コメント一覧 (5)
大きい肉団子ってホントそれだけでウキウキメイカー。
動揺や不安を治めるのに温かい食事って有効。まずは腹を満たさねば、という流れに某マンガに出てきた「腹が満ちれば世の争いごとの半分はなくなる」というセリフを思い出しました(笑)
確かにね、お腹いっぱいだとケンカもする気も起きないもんね。
ささくれだった心をほっと落ち着かせてくれる一杯のスープ。「オリオリスープ」は私にとってそんなマンガです。
麻さん
「腹が減っては戦はできぬ」ということわざもありますもんねw
温かいスープを食べるときって、ほかの料理とは違う心持ちになります。
そんな食の風景に気づかされてくれたマンガでした。
オリオリスープ、こちらの記事で興味を持ち、試し読みで1巻を読み、全巻買ってしまいました。織ヱさんの作るとこ、食べる顔、食欲そそるんですよねー。この鍋も美味しそうです。大きな肉だんご…いいな…
最終話、2人はプライベートでどこまでいっててあのセリフなのか?が気になってます。どんなでも素敵なんですけどね。
ななみさん
はじめまして、コメントありがとうございます!
(遅い返信で申し訳ありません)
「オリオリスープ」読んでいただけてうれしいです…!
ふたりの関係がはっきり描かれないラスト、余韻があってよかったです。
ななみさん
はじめまして、コメントありがとうございます!
(遅い返信で申し訳ありません)
「オリオリスープ」読んでいただけてうれしいです…!
ふたりの関係がはっきり描かれないラスト、余韻があってよかったです。