
家人は放っておいても勝手に自炊するタイプなのだけど、自分ひとりの食事には無頓着なため、「ウインナーとご飯」「ハムとご飯」「ランチョンミートとご飯」の加工肉3兄弟でやたらとローテーションを組もうとする。
「肉とめし」のお館様を見たときは、「家人だ…」と思ったし、本人もあのキャラに妙にシンパシーを感じているよう(加工肉だけど)。
炭水化物は控えめにしたいし、健康診断が気になるから野菜もとりたい、おかずは常に二、三品欲しい…(晩酌したいから)という私からしたら相入れない食生活なのだけど、2巻で奥方に「肉とめし」の美学を語るお館様のセリフは目からウロコだった。

※【コマ引用】「肉とめし」(吉田戦車/小学館)2巻より
単品おかずと飯でとりあえず腹を満たす!
確かに一汁三菜なんて、自分が江戸時代に生きてたとしてもやってる自信ない。単品おかずと飯こそ日本の食卓の隠れた本筋なのかもしれない。
「おかゆネコ」のツブや「ぷりぷり県」の腹出し師なども登場し、吉田戦車ワールドがひとつづきに味わえるのもさることながら、シンプルで美味しそうな「肉とめし」メニューもたくさん登場。
なかでも惹かれたのが、ハコベの祖父が見張り所で密かに仕込んでいた「鶏手羽鍋」。鶏の手羽先を火にかけて煮込み、おろしてさまして再度火にかけ……これをじっくり二日間繰り返して作る、コラーゲンたっぷりの鍋。
吉田先生のコラムによると、ご結婚されている伊藤理佐先生が土鍋でよく作る料理とのこと。確かにセリが出てくるところとか、「おいピータン!!」っぽい!







どこかエスニックなかほり。

二日おあずけをくらうだけに、余計においしそうに見える。

まずはお館さまのぶっかけ飯スタイルで。

よく煮込まれた手羽先は、箸を入れた瞬間にほろっとくずれる。じっくり煮出した鶏スープの滋味に、ナンプラーの癖のある風味がたまらず、ご飯にも合う。食べた後は、ワセリン塗ったかのように口元テラテラです。



作り方:
鍋に手羽先とネギの青い部分、しょうが、水を入れて火にかける。
(手羽先は骨の間に包丁を入れて下処理しておくと、あとで肉がほぐれやすい)
水は後から足すより、最初から多めに入れておく方がいいような気がする(せっかく煮出した出汁に加水するのがもったいないので)。沸騰したら、アクを丁寧にとっておく。


ぐつぐつ沸騰している状態から火を止めてフタをし、そのまま3-4時間放置。
その後また火をつけて沸騰させ、止めて放置。これを2日間繰り返す。


何度か煮込むと、鍋が白湯状に白濁します。コラーゲンのせいか、ほのかにとろみも出てきた。
最後にネギとしょうがを取り出し、日本酒を入れて再度火にかけ、ナンプラーで味付けする(しょっつるでもOK)。ナンプラーで塩気をつけるので、けっこうたっぷり入れる。苦手な人は少なめにして、塩を足してもいいかもしれない。

どこかエスニックなかほり。

二日おあずけをくらうだけに、余計においしそうに見える。

まずはお館さまのぶっかけ飯スタイルで。

よく煮込まれた手羽先は、箸を入れた瞬間にほろっとくずれる。じっくり煮出した鶏スープの滋味に、ナンプラーの癖のある風味がたまらず、ご飯にも合う。食べた後は、ワセリン塗ったかのように口元テラテラです。

お館様には申し訳ないが、セリと豆腐入り版も試したくなって。


最終的にうどんも投入してみたり、結果的に炭水化物祭りに。博多水炊きにも負けないおいしさです。
鶏手羽はお安いから、ちょっとランク上のブランド鶏で作ればご馳走にもなりそうですね。
今度は中華麺でも〆てみたいなー。
今度は中華麺でも〆てみたいなー。
コメント
コメント一覧 (4)
少なくとも私が自宅でするときは手羽先や手羽中を延々と煮てお出汁にします
りおさん
(遅い返信で申し訳ありません)
おお、本場博多の水炊きも手羽先を使うんですね。
やはり鶏のいい出汁をとるには骨が欠かせないのでしょうね。
九州の水炊きも、手羽でOKなんですね!
どちらにしろ、骨付きじゃないとあの出汁は出ないってことかしら…。
面倒なときは昆布だしだけにしていたのですが、しっかり白濁させた水炊きのスープってやっぱり最高に美味しいですね。
というのが都市伝説になっていて
騙されたと思って使ったらマジ旨くて定番です