ちょっと前に作ったものですが、13巻が出たのでようやく気兼ねなく公開。
日曜のお昼、佳代子さんから「春巻きをたくさん揚げるので食べに来ませんか」と誘われたシロさん。
春巻きを、たくさん!
こんなパワーワードなお誘い、逃すわけにはいきませんよね。
メールを見て思わず口元がゆるんだ様子のシロさんも、「うちではめったにやらない揚げ物」と心が躍ったようです。
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)13巻より
そう、ふだん揚げ物をやらない家では、献立にのぼる機会がほとんどないのが、春巻きという存在かもしれない。うちもから揚げや天ぷらでさえ腰が重いのに、いわんや春巻きをや、という感じでした。
でも今回、佳代子さんのレシピで作ってみて、認識をあらためました。
春巻きは、揚げ物界のキングかもしれない。
では再現した記録をご紹介(分量は作品をご覧ください)。
まずは春巻きの具材作りから。包む前によく冷ましておく必要があるので、作中と同じく前日に作っておくと楽です。
1.ニンジンとタケノコ、戻した干ししいたけは千切り、ネギとショウガはみじん切り、ニラは5センチ幅に切っておく。
2.豚バラは細切りにして酒、しょうゆ、胡椒で下味をつけておく。乾燥春雨は水でもどしておく。
3.フライパンに油を入れて、ネギとしょうがを炒めたら豚バラを加えて火が通るまで炒め、ニンジン、タケノコ、干しシイタケ、ニラ、春雨を加える。
4.調味料(砂糖、ごま油、オイスターソース、鶏がらスープの素、コショウ)を加え、水溶き片栗粉(干ししいたけの戻し汁で溶く)でとろみをつける。
具材が冷めたら、春巻きの皮で包んでいきます(揚げる直前に包みましょう)。
包み方は上記の手順で。
最後(4)は水で溶いた小麦粉でのりづけします。
低温→高温で、きつね色になったら引き揚げます。
シロさんも言ってるけど、具材にすでに火が通っているからあまり神経質にならなくていいのがうれしい。
20本分の春巻きの大軍。壮観。
付け合わせは
・ゆで卵とベーコン入りポテトサラダ
・小松菜の中華スープ
の2品。
春巻きにポテサラなんて、家ご飯でしかできない組み合わせで、この光景だけで幸せになれる。
まずは揚げたての春巻き。
シロさんと同じく、私も「酢多めのカラシ酢じょうゆ」が好きです。
佳代子さんに白いご飯を勧められたシロさんが
「春巻きも餃子と同じ完全食ですから」
と言い放つの、目から鱗でした。その発想なかった……。
なので大人はビールとともに、心ゆくまで春巻きで腹を満たしましょう。
バリッ、ザクッ、音が響くほどの食感。
中は野菜がたっぷりで、ああ家で食べる春巻きってこんな味だった、と懐かしく美味しい。
中華料理店で食べる春巻きとは別の美味しさ。
そして案外時間がたっても皮のパリパリ感がなくならないから、宴の間は最初から最後までずっと同じ歯ざわりが持続するのも嬉しい。ほかの揚げ物だと、こうはいかない気がする。
さらに揚げ物なのに、同時に肉も野菜も摂取できるってすごくない(真顔)?
やはり春巻きは揚げ物のキングだ、と主張したい。
ゆで卵とベーコン入りポテトサラダは自己流で作ってしまったけど、よしなが先生によると2巻の12話に出てくるポテサラがベースだそうです。なので、キュウリと玉ねぎも入れるのが正解。
ポテトサラダって、半熟卵が入るだけで完全にご馳走になるね。
小松菜の中華スープ。
揚げ物とポテサラという、こってりした献立の箸休めになる味。
そういえば、佳代子さんとシロさんが会うのってほとんどが日中ですよね。そのへんもあくまでも「主婦友」なこの2人ならではだなあ、と思いました。ママ友以前の昔の主婦付き合いって、だいたい日中に限られていた気がする(夜に会ってるのって、7巻のうどんすきの回くらいかな)。
毎回お手伝いも込みなのも、気の知れたおかん同士っぽくてツボです。
13巻は本格エスニックとか、ケンジの50歳バースデーとか、いろいろ作ってみたい献立がいっぱいです。これから徐々に公開していきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (14)
はじめまして、コメントありがとうございます!
リンゴの甘煮、アボカドチーズ…そんなバリエーションもあるんですね、おいしそうです…!
確かにギョーザやシュウマイに比べて包みやすいから、春巻きって具材の可能性が広がりそうですね。
すみません、恥ずかしながら「鉄鍋のジャン」は未読でして…!
機会があれば読んでみますmm
わー、アケビ入りのビューな春巻き!
秋らしくておいしそうです。
あれ以来アケビを食べていないので、ひさびさに食べたくなってしまいました。
月に1度は春巻き、なんてすてきな響き…!
佳代子さん、きょうの料理見てそう&購読してそうなキャラ感ありますねw
(でもきっと、分量とかは気にせず、自分の勘でぱーっと目分量で作れちゃうんだろうな)
よしなが先生の料理にまつわる観察眼、「わかる~」となるシーンが多いですよね。
マンガ好きだけでなく、料理好きにも愛読者が多いのもうなずけます。
あの春巻きの山を見たら、「これは絶対作りたい…!」と思ってしまいますよね。
いまは料理漫画がたくさんあるから、それだけ買うのも大変ですよね^^;
私は最近電子書籍で買うことが多くなりましたが、レシピ本として使えることも考えると、やっぱり紙も捨てがたいですよね。
ああ、確かに皮だけじゃなく春雨も炭水化物ですね…!
そして食卓におにぎりがあると、食べるつもりがなくても、つい手が伸びてしまうのもわかりますw
とってもおいしそうな春巻き…まさに原作の完全再現!
こちらのブログに巡り合えてから、ほくほくしながら記事を読みふけるのが日々の楽しみです。
春巻きは中身の自由度が高いのも嬉しいですよね。リンゴの甘煮、アボカドチーズとか。我が家の春巻きは、豚肉・ニラ・もやし・筍が定番です。
いつかこの佳代子さんverにも挑戦してみたい!
これからも応援しています!
中身は、こちらで知った、アケビの炒め物(の残り)に春雨を加えて、「ビュー」にしました。
マンガ食堂さんスペシャルでした~ おいしかったです^▽^
13巻の中で個人的には一番ヒットした一品だったので、この再現は嬉しい
シウマイ県のせいか実家料理は中華率高め、殊に春巻きは家族の好物で
最低でも月に一度は出てました&佳代子さんのレシピが驚くほどそっくり
昔のきょうの料理に載っていたレシピをアレンジしてこの塩梅になったそうなので、ひょっとして佳代子さんも愛読者?と想像が膨らんだり
御夫婦でシロさんの反応を見守る一コマがありましたが
家庭の定番味を他人様にお出しする時って何か緊張するのでリアルだな~と
すっきりした後、話も料理手順も通じるシロさんと台所に立つ
佳代子さんのうきうきした様子にも共感
そう、一人料理も充分リセットできる作業だけど、ストレスレス
ツーカーで通じる相手と一緒だとそれが楽しいものになるのよね、とか
よしなが先生はたった一コマで表現なさるのが凄い
そしてそこに「家庭料理」があることで共感度がむっちゃ上がる
上がったところにこの美味しそうな…よし、今晩は春巻き!20本作ります!
わ、すみません!完全に間違っておりました・・・>2と3が逆
写真差し替えました、ご指摘ありがとうございます!mm(取り急ぎ)
他の料理も美味しそうでしたよねー!
また更新楽しみにしています。
漫画の趣味が片寄っていて、手元に置く漫画は食べ物が出てくる漫画しか買わないので(笑)
マンガ食堂さんのブログはすごく楽しみにしていますo(^o^)o
作品に料理が出てくるマンガでは
かりん歩
日日べんとう
ごほうびごはん
おうちでごはん
三月のライオン
ゆめ色クッキング
等が好きですが、一番はきのう何食べた?なので、春巻きテンション上がりました(*´ー`*)
うちは春巻き作っても誰も喜ばないので、食べたい時はスーパーのお惣菜か冷凍の春巻きで我慢してます・・・揚げたて手作り春巻き、うらやましい!
シロさんが「餃子と同じ完全食」って言ってたけど、春巻きは皮だけでなく具にも春雨という炭水化物が潜んでいる罠・・・。
そして白ごはんは辞退していたけど、おにぎりとしてさりげなく食卓に並べられていたら、手が伸びていたんじゃないかなぁ、とか思ったり。