※【コマ引用】「BEASTARS」(板垣巴留/秋田書店)1巻より
最近読んだ板垣巴留先生の「BEASTARS」が面白すぎたので、完全に勢いで作ってしまった。
さまざまな種目の動物たちが暮らす世界にある、全寮制のチェリートン学園。
ある日、学園内でアルパカの生徒が肉食動物に殺される事件が起こる。生徒の間に緊張が走るなか、演劇部の照明係として目立たない存在だったハイイロオオカミの「レゴシ」は、真っ白なウサギの「ハル」に出会い、恋をしてしまう。
肉食動物と草食動物が共存できるように作られた世界、というとディズニーの「ズートピア」を思い浮かべますが、「BEASTARS」は動物たちの本能、捕食と被食の関係が、より生々しく描かれています(異種恋愛や「性」の部分まで突っ込んでいて「そこまで描くなんて…!」とびっくりした)。
主人公のレゴシは、オオカミらしい体格ながら繊細で優しい性格。板垣先生が昔からずっと描いてきたキャラクターのようで、温められた年月の分、とても魅力的。いつの時代も「気は優しくて力持ち」こそ最高のイケメンです。
※【コマ引用】「BEASTARS」(板垣巴留/秋田書店)1巻より
リアリティのある、作りこんだSFのような設定も本作の魅力。
この世界では「肉食」はご法度で、そのためレゴシたち肉食動物は、豆類や乳製品から蛋白質を摂取しています。
寮の朝食の献立も「トースト、スクランブルエッグ、豆バーグ、牛乳」という内容(卵は無精卵ならOKのよう)。
一方で草食動物用のメニューは「蒸し野菜、おからのドーナツ、豆乳」。こちらは乳製品もNGで、ビーガンっぽい感じなんですかね。
今回はこの肉食・草食の学食メニューを再現してみました。
食材として豆製品が大活躍。
おからはドーナツに。ひよこ豆と大豆の水煮は、あわせて豆バーグに使います。
豆バーグ:(作り方は作中にないので勝手に想像)
ひよこ豆と大豆の水煮缶はさっと洗い、水気を切って、フードプロセッサーで滑らかになるまで攪拌。
ハンバーグ風なので炒めた玉ねぎを入れようかと思ったけれど、動物にネギ系はNGなので、みじん切りしたニンジンをかわりに使うことにしました。
豆のペーストと炒めたニンジン、パン粉、卵液、塩を入れてよくこねます。
小判型に形をととのえ、油をひいたフライパンで両面をきつね色になるまで焼いたら完成。
おからのドーナツ&蒸し野菜:
生おからとホットケーキミックス、豆乳を混ぜてこね、小さ目のドーナツ型に成形して、180度の油で揚げます。
蒸し野菜はニンジン、じゃがいも、ブロッコリー。一口大に切って蒸します。
学食っぽく盛りつけてみました。
肉食用の朝食。
(大阿蘇牛乳が必要以上に目立ってしまった)
豆バーグはなるべく香辛料を使わないようにしたので、シンプルな味ですが、思ったより食べやすい。
今回はペースト状にしてしまったけど、肉っぽい食感にするなら、豆をもう少し粗くしてもよかったかも。
こちらは草食用メニュー。
おからドーナツは、卵やバターを使わなかったので、やたらと噛みごたえのあるどっしりした食感に仕上がりました。
動物が食べるのをイメージしながら作っていたら、どちらも薄味で、ちょっとセレブなペットフードのようになってしまった……が、自己満足の再現としてはこれでいいのかもしれない。
しかし少年誌連載のマンガにハマると、刊行スピードが早いので幸せですね…。
(余談)流れで見たくなって、懐かしの「メイプルタウン物語」(YouTube)探しちゃったのですが、今見てもめっちゃかわいいすな…!
にんげんはみんな獣人がすき。
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コメント
コメント一覧 (6)
草食動物たちは満足かもしれませんが、肉食たちは「けったいな顔」になりそうですねw
ありがとうございます!
どちらも昨年読んだなかでおすすめの2作なので、機会があればぜひ^^
相変わらず麻さんとはマンガの趣味が合いすぎる…!
2巻(だったかな?)のたまごサンドのエピソードからすると、牛たちもアルバイトで自分のミルクをよそに卸していたりするんですかね~。
魚類と昆虫はたしかに蛋白源として自然な設定になりそうですね。
作中の細かいシーンから世界観を読み解くのも楽しい作品ですよね。
彼らはこれが常で普通の食事なので良いのでしょうけどね
こちらのご紹介の漫画はいつも面白そうで読みたくなります。
舞妓さん~も読んでみたいのですが、
BEASTERSも読んでみたい!
いつも再現のチョイスが(私にとって)斜め上で楽しいです~。
豆のハンバーグは「おさるのジョージ」にも出てたなぁ、こんな感じなのかぁ。
セレブのペットフードって感想がツボですわ(笑)言いえて妙ですよ。
私はまだ1巻しか読んでないのでもしかしたら解明されていることかもしれませんが。
この世界、乳牛ってどんな扱いなのでしょうか。
動物性たんぱく質の為に牛乳と卵をOKにしたんでしょうが、牛にも鳥にも人格があるとするとその生産過程が倫理的にちと気になる。
もしや家畜として四足歩行の知能が低い牛がいたりとか?(でもそれならその牛の肉を食べちゃえばいいんじゃ?)
それならまだ魚類と爬虫類、節足動物をたんぱく源に設定した方が肉食動物と草食動物の世界に馴染んだんじゃ・・・とか思ってみたり。
いや~、こういう設定の類は考え始めると止まりませんな。