今年も桜の季節がやってきました。
指輪プレゼントや京都旅行など、次々とシロさんにドリームズカムトゥルーしてもらったケンジ。次なる乙女の野望は「一緒にお花見」。
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)9巻より
(いろいろと経験を積んで抵抗感が薄れ)あっさりOKしたシロさんが夕ご飯をかねて作ったお花見弁当、その内訳は
・梅おかかおにぎり
・肉団子
・スパニッシュオムレツ
・小松菜ののりあえ
・かぶとにんじんの酢のもの
の5品。
梅おかかおにぎりと肉団子は、シロさんの高校時代のお弁当に母親がよく入れていたメニュー。
ガンで入院することを知らされた電話口で、シロさんが思わず母親に聞いたのもこの2品のレシピでした。
ちょっとしんみりするエピソードですが、学生時代によく食べていたお弁当のおかずって、歳をとるとむしょーに食べたくなるから、この気持ちわかる。
というわけで、初めての「何食べ」お弁当再現、シロさんの「おかんタッパー」もスーパーで「サイズ・形状・ダサさ」などの点から激しく吟味して購入したので、料理も気合いを入れて再現します。
(※分量は作品をご確認ください)
かぶとにんじんの酢のもの
これはシロさんの作りおきらしく、レシピは出てこないので自己流です。
乱切りにしたかぶとにんじんを耐熱容器に入れて、熱した甘酢(水+酢+砂糖+塩+こんぶ)をかけて冷まし、冷蔵庫で冷やしておいたもの(6巻のステーキ回に登場したピクルスを和風版にアレンジするといいかも)。
味がしみこむまで時間がかかるので、前日くらいから用意しておくと◎。
※追記
コメント欄で教えていただきましたが、7巻50話のあとがき(よしなが先生のコメントページ)にちゃんとレシピが載っているとのこと!完全に見逃しておりました……もっち~様、sylvie様、ありがとうございますm_ _m
スパニッシュオムレツ
18cmの小さめフライパンにみじん切りした玉ねぎ、角切りの赤ピーマン、ハム、薄切りじゃがいもを入れ、オリーブオイルをたっぷり入れてフタをし、弱火でじっくり火を入れます。
じゃがいもに火が通ったら、熱いうちに具材を卵液(卵+塩コショウ+粉チーズ)に投入、よく混ぜます。
こうすると具材の熱で卵液に軽く火が通るので、あとの加熱時間が短縮できる…という「なるほど」な手順です。
具材と混ぜ合わせた卵液をフライパンに戻し入れ、フタをして弱火で6~7分加熱。
皿などを使って生地を裏返し、反対側も3分ほど焼きます。
(裏返すときに形がくずれてしまった…けど、多少失敗しても大丈夫です)
しっかり冷ましてから切ります。
小松菜ののりあえ
小松菜はさっとゆでてザルにあけてそのまま冷まし、3cm程度にカットして水気をよくしぼります。白だし+からしであえて、ちぎった海苔を加えて完成。
梅おかかおにぎり
炊き立てご飯、梅おかか(種をとり半分に切った梅干し+かつおぶし+しょうゆ)、海苔、塩、手水を並べます。
シロさん流おにぎりのコツは、具をはさんで最初の3回はぐっとかたくむすび、その後形を整えるように軽くむすぶ、というもの。たしかにこうすると具ははみ出ず、ふんわりした食感も維持できてちょうどいい。
肉団子
ボウルに豚ひき肉、みじん切りの玉ねぎ、パン粉、卵、塩コショウを入れてよく混ぜる。
これを2cmサイズの団子状にまるめ、小麦粉をまぶして180度の油へ。
きつね色に揚がったら、引き上げて油をオイルポッドなどに移します。
同じフライパンに肉団子を戻し、水、ケチャップ、めんつゆを入れてとろみがつくまで火にかけ、肉団子に絡ませる。
タッパー(おかんが常備しているようなオシャレ度低いものを選ぶのがシロさん流です)におかずを詰めていきます。シリコン製のおしゃれな小分け容器なんて必要ありません。
「お花見弁当」完成
タッパーは地味でも、おかずは錦。
味つけといろどりのバランスに気を配った繊細さ&ワイルドな盛り付け=それが「おかん」クオリティかもしれません。
せっかくなのでビールと日本酒を持って近所まで夜桜見物。
ケチャップ味の甘辛肉団子やこってりしたスパニッシュオムレツは、冷めてもおいしく、ビールが進む大人のお惣菜。小松菜ののりあえや梅おかかおにぎりは、日本酒にも合います。
大人のピクニック、楽しいなー。来年もまたやろう。
コメント
コメント一覧 (14)
うわー、こういう反応がいただけることが何より励みになっているので、すごくうれしいです>漫画にはまったり、料理を再現してみたり
何食べレシピ、単品でリピートできるものもたくさんあって、いつのまにか我々の食卓を変えてしまいますよねw(我が家はめんつゆ常備するようになりました)
シロさん、いつまでもこの「おかんイズム」を失わずにいてほしいです。インスタ受けするビジュアル料理とか作らないで…!
気取らなくて栄養バランスよくて…ほんとに「よくできたおかん」感がありますw>シロさん料理
かぶとにんじんの酢の物のレシピ、掲載箇所教えていただきありがとうございます!mm(記事に追記させていただきました)
はじめまして、コメントありがとうございます!
日常のお弁当はちょっと義務感あるけど、行楽のお弁当は楽しくていいですね^^
かぶとにんじんの酢の物の件、レシピが載っていたとはすっかり見逃していました;
記事中に追記させていただきました、ありがとうございますmm
へーーーー>ダンゴ自体の油は抜ける
塩抜きするとき、塩水に漬けるのと同じ理屈なのかしら…。
じゃあかえってヘルシー?と思うのは危険な勘違いでしょうか…^^;
夕飯のメインにも美味しそうですね!>肉団子
味付けは各自で、というのも楽しそう^^(柚子胡椒、真似してみたいです)
4巻の表紙、コメント見て見直してみましたが、確かにこれも美味しそう…!
おにぎりの具はやっぱり「梅干し」みたいですねw
確かにお弁当でもシロさんルール健在…!
シロさんがここまで料理上達するまでの紆余曲折も知りたいですね。
スパニッシュオムレツ、野菜たっぷりで中のじゃがいもがほくほくしてて美味しかったです!(裏返すのが難しかったですが;)
佳代子さんのおいなりさん弁当も美味しそうでしたね~(花見の時期はお弁当が定番になっていくのかしら…?)。
こちらのブログで知った漫画にはまったり、料理を再現してみたりして、おかげで「楽しい」の幅が広がっています。ありがとうございます!
何食べレシピは大好きで、単品ではよく作ります。肉団子とスパニッシュオムレツもリピートしています。本当は献立全品再現もやってみたいのですが、なかなかできず・・・ ここで、実写で見るのが楽しみです。
お花見弁当の再現、待っていました!美しい彩り、そしてアルミホイルとタッパー・・・まさにおかん、いや漢。素晴らしいです。
これからも楽しみにしています。
シロさんが作る料理は素朴だけどなんだかあたたかくって大好きです。
あ、ちなみにかぶとにんじんの酢の物ですが、シロさんがケンジを連れて実家に帰ったときに食卓に上がってたんですけど、たぶんそれと同じものだと思います。
後書きって言うかお話の後にレシピ出てますよ。
いつもとっても楽しませていただいています!
時期的にこのメニューを再現していてだけるのでは、と期待していたので、たいへん嬉しいです。
お弁当になっていると、それだけで気持ちが浮き立ちますね。
かぶとにんじんの酢の物ですが、これはシロさんがケンジを実家に連れて行ったときに出てきたメニューと同じものな気がします。
7巻の50話のあとにレシピが出てきますので、よかったらチェックしてみてください^^
これからも楽しみにしています!
あのですね。ある本で読んだんですけど、合挽きなどで作った肉団子は揚げることでかえってダンゴ自体の油は抜けるそうです。私も経験あるんですけど、揚げた油をそのままにしていたら、底に揚げ油と別種の油が沈んでおりました。
夕飯のメインにしたので揚げただけで大皿に盛り、各自好きに味付けで。
子供達はケチャップとソースで、大人は辛子醤油、辛子ソース、マスタードケチャップで。意外に美味しかったのが柚子胡椒。爽やかな香りとピリッとした辛みが後を引きました。
大人のピクニックで思い出したのが四巻の表紙。
おむすびに缶詰に、ちょっとつまめそうなおかずをタッパーに詰めて近所に出掛けて食べる…。
「ピクニック?じゃあ特別な料理を!」とまでは気張ってないけど、「外で食べる?めんどくさーい」とまではいかない程よく気の抜けた感じが正に大人のピクニックって感じで、私の理想となっています。
あの表紙の風景も、いつかマンガに出てきたらうれしいなぁ。
そしてよく見ると肉料理1(揚げ)に対して野菜3というハレの日にも普段の鉄則を通してる徹底ぶり
もっとヘルシーにするなら肉団子は焼くなりオーブン焼きにすれば脂分はカットできそうです
いつも更新を楽しみにしています。
おかんタッパーまで再現するクオリティ、さすがです。
このスパニッシュオムレツ、美味しいですよね!
次はぜひ、酒の南蛮漬けと、佳代子さんのお稲荷さんの年のお花見弁当も!