もうすぐ9巻が出る「たそがれたかこ」ですが、入江先生のブログで10巻で完結することが公表されました。最終巻が見えて当然寂しさもありつつ、この漫画についてはどんな展開を経て結末に向かうのかむしろ楽しみ。
座して待ちつつ、入江先生による外食&内食ハイブリッド・グルメ漫画「東京BONごはん」から、いさくさんのチキンカレーを再現してみました。
妻・こまこに連れられて東京駅・八重洲地下街の南インド料理店「エリックサウス」を訪れ、ミールス(南インド式の定食)を初体験した、いさくさん。
自宅でその味を思い返し、自分好みの(いさくさんは辛いのが苦手)マイルドなカレーを再現したのがこちら。
※【コマ引用】「東京BONごはん」(入江喜和/日本文芸社)より
ココナッツミルクとトマト缶をベースにしたマイルドなチキンカレーに、パパド(インドの豆せんべい)のかわりに、砕いたポテトチップスをトッピングしたご飯。特別な材料がなくても創意工夫するアイデア、これぞ家庭料理の妙。
エリックサウスは先日たまたま食べる機会があったのだけど、カレーもビリヤニもデザートも美味しいし、良心価格だし(夜でもミールスが1000円ちょっと!)すっかりファンになりました。
作り方(分量は漫画をご確認ください):
玉ねぎとセロリ、しょうが、にんにくをみじん切りにする。鶏もも肉は一口大に切ってヨーグルトに数時間漬け込む。
フライパンにサラダ油を入れ熱し、中弱火でカレー粉(+お好きなスパイス)をじっくり炒める。
別のフライパンにサラダ油を熱し、ヨーグルトに漬け込んでおいた鶏肉を焼き目がつくまで焼く。カレー粉を炒めたフライパンに鶏肉を移し、まぶしつける。
鶏肉の脂が残ったフライパンでニンニクと生姜を炒め、香りが出たら玉ねぎとセロリを入れてしんなりするまで炒める。これを鶏肉&カレー粉の入ったフライパンに移す。
フライパンに水とココナッツミルク、ホールトマト、コンソメ、塩を加えて、アクを取りながら20分ほど煮込む。
チャツネがわりにジャム(なんでもOK。今回はイチゴジャム)、コクを出すために練りごま(白)も投入。
さらに20分ほど煮込み、塩で味付けしたら完成。
ご飯には砕いたポテチ(うすしお)を散らし、
デパ地下風サラダ(今回はトマトときゅうり、アボカド)を並べたら完成。
昔は「ルーを使わないスパイスカレー」に漠然と敷居の高いイメージがあったのだけど、このブログを通じて何度か作ってみて、意外と手間がかからないんだなと気づかされました(ありがとうマンガ飯)。
食べた感想:
甘口派のいさくさん好みの、マイルドで食べやすいチキンカレー。ココナッツミルクとトマトがこんなに相性いいなんて。簡単なのに、こんなに本格的に美味しくていいのでしょうか。
ポテチのせご飯にも合います。
本物のパパドもそのまま食べるとスナックみたいだし、ポテチで代用しても意外と違和感ないのかも。
ちなみに1日目はトマト風味、2日目はココナッツの風味が増す…そうですが、おいしすぎて1日目で完食しちゃったので、2日目の味は未体験に終わりました……不徳の致すところです。
漫画では日本米だったけど、たまたま家にお土産のバスマティライスがあったので2杯目はこちらで。インドらしいあっさりしたお米とも相性いいので、本格派にしたいならこっちもいいかも。
南インド料理は数年前からブームで都内で食べられる店も増えているけど、なんちゃってでも自宅で手軽に楽しめるレシピは嬉しい&ありがたいな。
コメント
コメント一覧 (4)
わー、BONごはん、どのメニューもおいしそうですよね!
私もこのカレー、何度も作ったくらいお気に入りです。
ご飯にポテトチップを散らすところとかも、ツボでした。イサクさんセンスよすぎる。
この記事のあまりに美味しそうなカレーに衝撃を受け、書籍も購入し、いつかこのカレーに挑戦しようと思いながら数か月。ついに先週末、作ることが出来ました。
あんまり甘口でもアレかしら、とガラムマサラを大胆に放り込んだところ、スパイスのざらざら感たっぷりの野性味あふれる味になってしまいましたが、それでも美味しかったです! 確かに二日目以降はココナッツの風味が強くなり、コクのある味わいに変化しましたよ。
写真も文章も丁寧で読み応えもあって、大好きです。日々更新を心待ちにしております。
「秋津」のカレー…!
実はこちらのコメントを拝見してから、「そういえばあった…!」と思い出して、先日再現させていただきましたw 思い出させていただいてありがとうございますmm
後日アップする予定ですので、よろしければご覧ください~。
「秋津」を読んでいて、そういえばこちらでいらかの心が死んでしまう
「イカとかぼちゃのカレー」を再現していたかしら?
とふと思い立ってお邪魔しましたら、
タイムリーなカレーの再現の記事で空腹をこらえつつ拝読しました
入江先生の作品に登場する料理は、現実にあるものでも
作中だけのレシピでも本当においしそうでそそられますね
こちらで実際に料理画像を拝見するとそういう食欲だけでなく
ああまたあの漫画を読み返そう、という強い気持ちに駆られてしまいます
いろいろなマンガの再現料理、これからもとても楽しみにしております