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今年のクリスマスは3連休ということもあって、あれも!これも!作りたい!とレシピをハァハァ調べたり、買い出しに駆けずり回ったりしていたら、連休どころか今年も終わろうとしていて、ちょっと呆然としています。今年も大掃除はあきらめよう……。

そのなかでイブに作ったのがこちら。「甘々と稲妻」4巻に登場するビーフシチュー。
公平とつむぎ、親子水入らずのクリスマスに2人で協力して作ったメニューです。

使い慣れないブロックの牛肉、初めての圧力鍋、工作みたいなパイ作り。
すべてが普段の食卓と違う「ハレの日」のごちそう作りの、おっかなびっくり、でもワクワクと心たかぶるキッチン模様が描かれています。

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※【コマ引用】「甘々と稲妻」(雨隠ギド/講談社)4巻より

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作り方:(分量は作品を参照してください)
ビーフシチューに飾るパイを作ります。
パイシートをクッキー型などで抜くのですが、トナカイとツリーとイカは手持ちの型がないので(イカのクッキー型ってあるんだろうか…)、包丁でせっせと切り出していきます。

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パイシートからフリーハンドで切るよりは、いったん四角形などにカットし、周囲の輪郭を少しずつ切り出していくとうまくいきました。
イカは、サザエさんがエンディングで駆け込む小屋みたいになりました……。

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卵液を塗って、180度に予熱したオーブンで15分ほど焼きます。
(パイはある程度大きめに作ったほうがよさそうです。星とハートも、手持ちの型だと小さすぎて焼いたとき爆裂してしまい、結局あとから手作業でカットし直しました)

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さてここからビーフシチュー本体へ。
玉ねぎとにんじんはみじん切り、ニンニクは薄切りに。
パセリとセロリ、ローリエをタコ糸でしばってブーケガルニも作っておきます。

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ブロックの牛ばら肉は8~9等分して塩コショウし、バターとサラダ油を熱したフライパンで表面を焼き付け、圧力鍋に移します。

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肉を焼いたフライパンに、みじん切りした玉ねぎ&にんじん&ニンニクを入れて飴色になるまで炒め、赤ワインを注いで焦げをこそぎ、圧力鍋に移して数分煮込みます。

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水+塩、トマト缶、デミグラス缶、ブーケガルニを加えてフタをし、沸騰したら中火で15分圧力をかけ→火を止めて15分放置。
圧力鍋に「あればくはつすんの?」とつむぎがおびえるシーンがありますが、私もいまだにちょっと怖い(うちのはドイツ製どころか、Amazonで買った激安品だし)。
料理にはいろいろと段階があるけれど、圧力鍋を使えるようになると「レベル上がった」感ありますよね。公平パパもいつのまにかその域になったのか…と、なんだか感慨深いものが。

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圧力鍋の安全弁が下がっていることを確認してからフタを開けます。ブーケガルニは取り出しておきましょう。

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フライパンにバターとサラダ油を入れて熱し、弱火で乱切りしたにんじん→大きめのくし切りにした玉ねぎの順にじっくり炒めます。このひと手間かける感じ、おいしくなりそうな予感。
最後にマッシュルームを加えて、野菜がややしんなりしたら、ビーフシチューの鍋に移して20~30分煮込みます。

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お皿に盛り付けて、最初に焼いたパイを飾ったら完成。

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作中のコマにあわせて、サラダとバゲットも。

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星がヒトデみたいになったけど、イカも並んでるし気にしない。

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こっちはトナカイとツリーとハートのパイ乗せ。

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食べた感想:
お肉はとろとろでやわらかく、ゴロゴロの大きめ野菜もしっかり煮込まれています。デミグラ缶がベースと思えないほど、洋食店のような本格的な味。
「店で食べたら、1人前1500円くらいしまっせ…へっへ」と聖夜にふさわしくないゲスい感想も飛び出す。
サクサクのパイと一緒に食べると、クルトンがわりになって、見た目だけでなく食感も楽しくなります。

デザートには、つむぎが作ったケーキ(トライフル)も再現してみました。
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※【コマ引用】「甘々と稲妻」(雨隠ギド/講談社)4巻より

公平の友人・八木が協力した、初心者でも手軽にできるデザート。

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材料は、市販のカステラと冷凍ベリーミックス、いちご、生クリーム。

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角切りしたカステラ(市販のスポンジケーキでもOK)→フルーツ(今回はイチゴと冷凍ベリー)→五分立て程度に泡立てた生クリームを、グラスに重ねていくだけ。

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赤+白+黄色のショートケーキトリコロールはこの世で一番好きな配色。こんなに手軽なのに、こんなにシャレオツ感が漂っていいのでしょうか。うっとり。

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ケーキ箱に入れて、つむぎから公平へのプレゼントのシーンを再現してみる。
こんなの娘からサプライズでもらえたら、お父さん当然泣いちゃうよね…。

日本にクリスマスが根付いたのは、身近な人にてらいなく愛情を伝えるのにぴったりのイベントだからかもしれません。

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口に入れればショートケーキそのままのリッチなおいしさ。

さて翌朝です。
ビーフシチューは、原作にならって朝ごはんのポットパイに。
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マグカップにシチューを入れ、残ったパイシートをかぶせて焼いたもの。

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クリスマスの翌日ってこの歳になっても寂しい気持ちになるけれど、こんな朝食が待っているなら捨てたもんじゃないですね。



あとで探したらイカのクッキー型がちゃんとあって、世界は広いと思いました…。

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