発売された「何食べ」12巻から、ザ・秋!という献立。
シロさんの勤める法律事務所に、事務員として新しくやってきたパートの山田さん。
ふんわりした天然さんなのに、仕事のカンは人一倍鋭いというキャラ(そのカンは、シロさんのプライベートにも向けられることに…)。
ランチタイムに、この山田さんがシロさんに教えたのが「さつまいもごはん」。
おいしいけれど栗の処理に手間がかかる栗ご飯。でもさつまいもで代用すれば、簡単に秋らしい炊き込みご飯ができちゃう…というもの。
これは確かに目からウロコ。シロさんも、その日の夕飯でさっそく取り入れることに。
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)12巻より
そのほかの献立は
・厚揚げときのこの中華風煮込み
・揚げなすのおろしポン酢
・小松菜とあげのみそ汁
と野菜たっぷりでヘルシー。
作中の手順にならって再現してみます(分量はコミックをご確認ください)。
さつまいもは厚さ1cmのいちょう切りにする。
といで吸水させた米に塩、酒を入れてよく混ぜ、さつまいもを上にのせて炊飯する。
(※うちはいま炊飯器が故障中なので、鍋で炊いてます…)
厚揚げは12等分、長ネギは斜め薄切り、エリンギは薄切りにする。
フライパンに油をひいてネギを炒め、水とエリンギを入れる。
煮立ったら酒、オイスターソース、顆粒の鶏ガラスープ、こしょう、砂糖で味をつけ、厚揚げを入れて煮込む。
煮詰まったらしょうゆ、ごま油で味をととのえ、最後に水溶き片栗粉でとろみをつける。
じゅうぶんに熱したグリルでシシャモを焼く。
縦半分に切り、斜めに格子の切り込みを入れたナスを素揚げする(皮から入れる)。
色よく揚がったら油を切り、大根おろしとしょうがを添える。
このへんでさつまいもごはんも完成!
さつまいもの黄色に、揚げナスの紫、きのこの茶色……と、見た目も秋らしい色合いの献立。
さつまいもごはん:
黒ゴマをふっていただきます。
厚めに切ったさつまいもは、ホクホクしてしっかり甘く、「栗ご飯が食べたい」というたまに急に湧き上がる欲望も、これで簡単に解消できそうな気がする。
こんなに手軽でおいしいのに、なんで栗ご飯に比べてマイナーなんだろう。
勝手な推測だけど、「戦時中はさつまいもを混ぜたご飯ばかりだった」という話もあるので(そのせいで、今でもさつまいもは嫌いという年配の方もいるよう)、戦後復興が進むなかで、だんだん忘れられていったのかもしれない。
厚揚げときのこの中華風煮込み:
お肉は一切入っていないのに、この食べごたえと「ごはんが進む」感はすごい。
きのこ+オイスターソースは最強。
揚げなすのおろしポン酢:
食べる際にポン酢をかけていただきます。
夏のなすは揚げ浸しの作り置きがいいけれど、秋になると揚げたてがおいしくなりますね。
ししゃも:
こんなに食べごたえのあるおかずがそろっていても、ちゃんと動物性たんぱく質も献立に加えるのがさすがシロさん(一応、メインのおかずはコレらしい)。
ほかのおかずがこってりしているから、淡泊なししゃもがちょうどいいです。
小松菜とあげのみそ汁:
(上の工程にのせるの忘れてたけど、厚揚げときのこを煮込む間に作っています)
前日の小松菜のおひたしをリメイクしたみそ汁。
青菜は買ったらとにかく茹でておひたしにしておけばいい、と最近気づきました。
↓表紙の2人がいつもとイメージ違いすぎて、書店で一瞬戸惑ったのは私だけじゃないはずw(ケンジのスーツは11巻でシロさんに買ってもらったやつかしら…)。
コメント
コメント一覧 (14)
ロックさん
こちらこそ再びコメントいただきありがとうございます!
お母さまの誕生日にカレーとサラダ、とてもすてきです。遅い返信になってしまいましたが、うまくいきましたか?
何食べの夏野菜カレー、ベースのカレーはシンプルなので、アレンジしやすいかもしれませんね。お母さまもきっと念願かなって喜ばれたのではないでしょうか^^
この献立、私も味のパランスがすごく好みでした!
(特に厚揚げの中華煮はおかずとして最高)
山田さん、天然だけど仕事はできるし料理もできそうなので、今後どんな活躍するのか楽しみです。
おお、産地ではメジャーなお料理なんですね。
さつまいもごはんは、思いつきそうで思いつかない…という印象だったので、漫画で見たとき目から鱗!でした^^
産地の方しか知らない美味しい食べ方っていろいろありますよね。しかし消費しきれないほどおすそわけがあるって、うらやましい!>栗・芋・筍
シロさんに安住アナウンサー…!
ちょっとそれは、私も見てみたい気がしますw
さつまいもとか栗とか、甘い野菜って男性ウケちょっと悪いですよね(実はうちの夫も苦手なようで、このときのご飯は独り占めさせてもらいました;)。
麻さんへの返信にも書きましたが、雑誌版と単行本では、山田さんのキャラクターがあのオチでがらっと変わる印象があったので、個人的には「天然だけどデキる山田さん」としては単行本版のほうが説得力あるなあ、と思いました^^
さつまいもご飯、簡単でいいですよね!
南瓜ごはんも確かに合いそう。いっそのこと、さつまいも・栗・南瓜のミックスご飯もちょっと食べてみたくなりましたw
私も最近は週単位でのまとめ買いが多いので、食材の下処理をさぼると悲惨なことになります(涙)。もやしのナムルおいしそう!そのままラーメンに乗せてもいけそうですね、マネさせていただきます!
そうそう、ここまでやれるのに「料理は趣味じゃない」と言えるなんて…!
でも世のお母さんにも、料理が好きで得意でも「趣味ではない」という人多そうだし、そんな感覚なのかもしれませんね。
山田さんのセリフ、修正されてましたね!
個人的な推測ですが、会社の人(シロさん)のデリケートな情報をほかの人に話してしまう…というのは、ちょっと配慮の浅い性格みたいに受け取られちゃうので変えたのかなあ、と思いました(山田さんのキャラクターがばしっと決まった感じがして、おお!と思った修正でした^^)。
でもさつま芋自体のほのかな甘みがプラスされて美味しいかもですね。
今回作られたシロさんご飯は好み的にもどストライクで、私的には完ぺきなザ・晩御飯って感じです。
単行本の方ではとうとうシロさんの正体?が職場の方(新人さんですが)にバレてしまいましたが、好奇心強めそうで理解はあるみたいなので今後も温かく見守ってもらえれば嬉しいですね。
実は今回の新刊で一番驚いたのがこのサツマイモごはんです笑
というのも、我が家の地域がサツマイモの産地ということもあるせいかとてもメジャーな食べ物なんです。
給食にも出るし、自宅でも作るし、シロさんが知らないということに衝撃が(^_^;
栗も芋も筍も、消費しきれないくらい近所からいただくこの地域ならではだったのか、と改めてありがたく感じたのです。
なので管理人さまもコメントの皆さんも知らなかった、という立場でお話が進んで行くことにびっくり笑
全国区の料理じゃなかったのかーと(。-∀-)
もしも『何食べ』が実写化されたら
「シロさん」役は《安住アナウンサー》にやってもらいたいと
密かに思っています★(笑) (^_-)-☆
12巻の表紙、カッコよすぎてズキューンきました(笑)
さつまいもご飯も栗ご飯も、何でしょうね、男性ウケが悪そうですよね。シロさんもかぼちゃの煮物があんま好きじゃないって言ってましたけど、甘いオカズor飯なんて嫌!みたいな感じなのかなと・・・私も苦手だったんですが、大人になって季節ものとしては好きになりました。
あ、やっぱり↑で麻様が言っている通り、シロさんのゲイ話は誌面では旦那さんに喋ってましたよね(笑)何で変えたんだろう・・・これからの展開も楽しみです。
簡単でいいですよね
ちょっと柔らかくなりすぎちゃったけど美味しかったです
もしかしたら南瓜も美味しいのかも…?
ほうれん草・菊菜・小松菜は買ったらまず茹でて小分け冷凍が多いです
菊菜と鶏肉を白だしで煮て卵とじがマイブームです
もやしも茹でて鶏ガラスープ粉末と胡麻油でナムルぽくしておきます
足が早い食材は保存に悩みますよね
それにしても毎度思います、仕事から帰ってこんな夕飯よく作るよなぁ。
ここまでマメにやってるのに「料理は趣味じゃない」なんて・・・。すごいよシロさん。
さつまいもご飯は私も作ってみました!
トッピングの黒ゴマの相性の良さにびっくり。
家族には受けが悪かったのですが、自分用にまた作るかも。
そう、さつまいもと戦時中の食事情で思い出したのですが、『美味しんぼ』に似たようなエピソードがありませんでしたか?
あっちはトウモロコシでしたが、同じように「戦時中に食べたトウモロコシがまずかったから今でも食べたくない」っておじいちゃんが言ってました。
やっぱり一度まずいと思うと再度食べようとはなかなか思えないですよね。
そういえば新キャラの山田さん、雑誌ではシロさんが多分ゲイって旦那さんに言ってたけど、単行本では心の中のセリフに変えられていた気がするのです。
雑誌を買ってないので確かめようがないのですが、そういう修正を見つけるのって結構好きです(笑)