_1220917

連載から30年たった「クッキングパパ」。
当時小学生だった荒岩家の長男・まことくんが、沖縄の大学を卒業していよいよ社会人に。家族のいる福岡に戻るんだろうな、と予想していたら、なんと就職先として選んだのは大阪の会社。

新天地でスタートした、初めての一人暮らし。
お好み焼き定食を食べ、道具屋筋で調理器具をそろえ(さすが荒岩パパの息子)、スーパー玉出(!)で食材を買い出し…と、大阪の名所(?)をめぐるまことくんの姿を見られるのが、元府民としては何だかうれしい。

koma
※【コマ引用】「週刊Dモーニング」2016年第19号「クッキングパパ」(うえやまとち/講談社)より

一人暮らしの部屋で、新生活の記念すべき最初の夕飯として作ったのが、激アツトンカツ。
重量500グラム、厚さ5センチという「ゲキアツー(新手の効果音)」なド迫力トンカツです。
これをもりもり食らうシーンが印象的だったので、再現してみたくなりました。

まずはお肉の仕入れから。
さすがにパック肉で、このサイズのトンカツ肉は売っていません。
スーパーの精肉店で「トンカツ用の豚ロース肉を5センチカットで…」とお願いしたら、店頭の女性に「ンマー!」といいリアクションをいただいてしまった。

_1220882
…この肉塊のビジュアル見たら、確かにそうなるわよね。

_1220883 _1220887
作り方:(分量は作品をご確認ください)
「ミスター味っ子」でも第一話に激厚肉で作るトンカツが出てくるけど、あれは別の鍋で二度揚げすることで中心まで火を通す、というものでした。

クッキングパパでは、事前に肉を「蒸す」のがポイントになります。
蒸し器にキャベツの葉を敷き、25分蒸してから火を止め、10分ほど放置。

_1220891 _1220897
手で触れるくらいの温度になったら、全体に塩・コショウをまぶす。

_1220899 _1220902
普通のトンカツの手順と同様に、薄力粉→溶き卵→パン粉の順に肉にまぶします。
とにかく肉が厚いので、表・裏・側面まんべんなく、はがれないようにしっかり衣をつけます。

_1220904 _1220907
165度くらいの油で、衣がはがれないように注意しながら5分→裏返して3分揚げます。
事前にしっかり蒸しているので、火の通りを気にしなくていいのがうれしい。
(ちなみに蒸したあと、冷めきってから揚げると中心まで温まらないので、温かいうちに揚げるのがポイントだそうです)

_1220916
揚がったのがこちら。トンカツというより、「揚げた肉塊」とでもいうべき迫力のビジュアルです。

ソースをかけて、千切りキャベツとトマトを添えたら完成。
_1220956
「上から見たらふつうのトンカツに見えるけど~~~」

「横から見ると―――」
_1220924
タテだかヨコだかわからんステーキ(by.松本零士先生)ならぬ、「タテだかヨコだかわからんトンカツ」ですね。

_1220981
これをズパっと5切れにカットしたら、

_1220991
ドドーンとこんな感じに。

_1230022
500グラムの肉を5切れにカットするから、ひと切れほぼ100グラム。つまり、小さめのトンカツ一個分。

_1230027
食べた感想:
事前に火を通してから揚げる、という工程ですが、肉汁も充分でふつうのトンカツと遜色ない美味しさ。
全体のボリュームはスゴいですが、一切れ一切れはコロモの面積が少ないので、お肉のみっしり感が味わえて、案外ヘルシーなトンカツでした。

まことくんが、ビールと一緒にこれをもりもり一人でたいらげて
「明日からがんばるぞーっ」と、自分を奮い立たせるシーンは、見ているこちらまで元気をもらえます。今後大阪でどんな活躍をしてくれるのか、楽しみ。




▽読者登録するとLINEで更新通知が届きます


▽Twitter(@pootan)はこちら


▽Instagram(@mangashokudo)はこちら
instagram_bn

▽YouTubeはこちら