連載から30年たった「クッキングパパ」。
当時小学生だった荒岩家の長男・まことくんが、沖縄の大学を卒業していよいよ社会人に。家族のいる福岡に戻るんだろうな、と予想していたら、なんと就職先として選んだのは大阪の会社。
新天地でスタートした、初めての一人暮らし。
お好み焼き定食を食べ、道具屋筋で調理器具をそろえ(さすが荒岩パパの息子)、スーパー玉出(!)で食材を買い出し…と、大阪の名所(?)をめぐるまことくんの姿を見られるのが、元府民としては何だかうれしい。
※【コマ引用】「週刊Dモーニング」2016年第19号「クッキングパパ」(うえやまとち/講談社)より
一人暮らしの部屋で、新生活の記念すべき最初の夕飯として作ったのが、激アツトンカツ。
重量500グラム、厚さ5センチという「ゲキアツー(新手の効果音)」なド迫力トンカツです。
これをもりもり食らうシーンが印象的だったので、再現してみたくなりました。
まずはお肉の仕入れから。
さすがにパック肉で、このサイズのトンカツ肉は売っていません。
スーパーの精肉店で「トンカツ用の豚ロース肉を5センチカットで…」とお願いしたら、店頭の女性に「ンマー!」といいリアクションをいただいてしまった。
…この肉塊のビジュアル見たら、確かにそうなるわよね。
作り方:(分量は作品をご確認ください)
「ミスター味っ子」でも第一話に激厚肉で作るトンカツが出てくるけど、あれは別の鍋で二度揚げすることで中心まで火を通す、というものでした。
クッキングパパでは、事前に肉を「蒸す」のがポイントになります。
蒸し器にキャベツの葉を敷き、25分蒸してから火を止め、10分ほど放置。
手で触れるくらいの温度になったら、全体に塩・コショウをまぶす。
普通のトンカツの手順と同様に、薄力粉→溶き卵→パン粉の順に肉にまぶします。
とにかく肉が厚いので、表・裏・側面まんべんなく、はがれないようにしっかり衣をつけます。
165度くらいの油で、衣がはがれないように注意しながら5分→裏返して3分揚げます。
事前にしっかり蒸しているので、火の通りを気にしなくていいのがうれしい。
(ちなみに蒸したあと、冷めきってから揚げると中心まで温まらないので、温かいうちに揚げるのがポイントだそうです)
揚がったのがこちら。トンカツというより、「揚げた肉塊」とでもいうべき迫力のビジュアルです。
ソースをかけて、千切りキャベツとトマトを添えたら完成。
「上から見たらふつうのトンカツに見えるけど~~~」
「横から見ると―――」
タテだかヨコだかわからんステーキ(by.松本零士先生)ならぬ、「タテだかヨコだかわからんトンカツ」ですね。
これをズパっと5切れにカットしたら、
ドドーンとこんな感じに。
500グラムの肉を5切れにカットするから、ひと切れほぼ100グラム。つまり、小さめのトンカツ一個分。
食べた感想:
事前に火を通してから揚げる、という工程ですが、肉汁も充分でふつうのトンカツと遜色ない美味しさ。
全体のボリュームはスゴいですが、一切れ一切れはコロモの面積が少ないので、お肉のみっしり感が味わえて、案外ヘルシーなトンカツでした。
まことくんが、ビールと一緒にこれをもりもり一人でたいらげて
「明日からがんばるぞーっ」と、自分を奮い立たせるシーンは、見ているこちらまで元気をもらえます。今後大阪でどんな活躍をしてくれるのか、楽しみ。
コメント
コメント一覧 (8)
お店を調べてみましたが、これはすごい!w 空腹時に見なくてよかった…。
お腹をめいっぱい減らして行かないといけないですね。
十文字屋、白孔雀食堂なんかはデカ盛りです。
機会があったら是非~
みゆきちゃんもいつの間にか中学生になってたし、もう親戚の子を見守る気持ちですねw
荒岩パパが理想、わかります!虹子さん幸せすぎる・・・。
会津若松のむらいさん、検索してみたら、めちゃくちゃおいしそう(そしてお値段も良心的だったんですね)。
わたしも一度、食べに行ってみたかったです。
たしかに、このサイズの肉塊だと、豚肉といってもそこそこの値段になったのでびっくりしました^^;
でも想像以上に豊かな気持ちになれたので(大きな肉効果?)、機会があればぜひ~
ですです、最近のモーニングに掲載されていたやつです!
まことくんみたいに一人でがつがつ食べるのもいいけど、パーティーとかだと盛り上がりそうですね^^(うちはふつうに取り分けおかずとして出しましたw)
昔からちょくちょく読んでるので、ちなみに私の理想の旦那様は荒岩氏なんです。
やさしくて料理上手で子供や後輩思いで素敵。
これは美味しそうですねぇ。肉好きにはたまらんです。
福島の会津若松にあるソースカツ屋さんでむらいというところがあったのですがそちらもざぶとんみたいなカツで大好きだったのに、
閉店しちゃったんです。
作ってみたいなぁと思います。
これは、これは、すげぇですな。
私も、金銭的余裕があればぜひやってみたいです。
この回はつい最近読んだような気がします
わたしもいつかこれはやってみたいです
シンプルですよね