※【コマ引用】「リトル・フォレスト」(五十嵐大介/講談社)1巻より
五十嵐大介先生の東北田園生活をベースにしたマンガ「リトル・フォレスト」。
最初読んだときは、やたらと食べ物が美味しそう、という感想止まりだったんですが、先日ようやく全2巻を読み終えて、印象ががらりと変わりました。
街での生活に挫折し、故郷の小森に逃げるように帰ってきた主人公のいち子。自給自足生活を楽しみつつ、地元に根を下ろす決意もつかず、宙ぶらりんな状態だった彼女が最後に出した結論は……。
「地に足をつけて生きる」というのは、自分が体験したことを自分の言葉で話す生き方ということ。一口に「スローライフ」なんて言葉でまとめるには、はばかられるテーマだなと思いました。
ラストシーンがまたさわやかで、五十嵐先生の作品読んだのはこれが初めてでしたが、すっかりファンになってしまった。「魔女」「海獣の子供」も面白いらしいので、いずれ読んでみたいなあ。
さて、くるみごはんは、稲刈りシーズンのお弁当として登場するメニュー。
森の動物たちと競争するように収穫したくるみの実をすりつぶし、ご飯と一緒に炊いておにぎりにしたもの。ちょっとでも小森の人々の生活に近づきたくて、新米もあることだし再現してみることにしました。
生のくるみは手に入りにくかったので、今回は市販の剥きくるみを使います。 すり鉢(いい加減、大きいサイズのを買わねば……)でくるみをすりつぶし、ペースト状にします。
ところが市販のくるみのせいか、なかなかペーストっぽくならずorz みりんを少々足して混ぜたら、それらしくなりました。モーマンタイ!(勝手に)
くるみのペーストを洗った米と混ぜ、しょう油と酒と一緒に炊きます(マンガでは炊飯器だったけど、せっかくなので土鍋で)。
今回は米2合、くるみ50g、しょう油小さじ2、酒少々の配分でやってみました。 強火で沸騰したら弱火で5分、再度強火にして30秒、火を止めて20分放置。これで、おこげつきのくるみご飯に!
食べた感想:
うーむ、秋の恵みの味。クルミは木の実っぽくもありつつ、白ごまのような風味もして、素朴なおいしさ。おこげにしたのは正解で、香ばしさが増しますね。
お茶碗によそって食べるより、こうやっておにぎりにして野外で食べるのが一番あいそう。クルミ以外にも、ピーナッツとかアーモンドとか混ぜて作っても意外とおいしいかもしれない。
しかし作中の合間のフォトエッセイを見ても、五十嵐先生の作る料理ってほんとにおいしそう。レシピ本とか出たら、絶対ほしいなあ……。
コメント
コメント一覧 (2)
くるみごはん、市販のクルミでもなんとかできたので、ぜひお試しください[絵文字:i-237]
ただクルミはよく潰さないと、歯につまって痛かったです・・・。
リトル・フォレスト、五十嵐先生の描写がいいから、どの料理もほんとに美味しそうですよね。大根のタルトとキャベツケーキはちょっと腰が引けますがw
これからも好きな漫画を紹介しながらぼちぼち続けていこうと思いますので、気が向いたときでもまた遊びにきてくださいー。
リトル・フォレスト私も最近読みました。
作中の中ではくるみごはんが一番食べたい!!と思ったので思わずコメントです。
とてもおいしそう!くるみ、市販のでもできるんですね。
ちょっとチャレンジしたいと思います。
深夜食堂やよしながふみさんの作品のお料理もとても素晴らしくて楽しく拝見させていただきました。
私も小説やマンガなどに出てくるお料理にトキメきます!!