東京・目黒の「クラスカ」で開催中のへうげもの展「へうげて、暮らすか」に行ってきました。
器の展示も楽しみですが、目当ては併設カフェで提供中の、へうげものをテーマにした期間限定メニュー3種!フガフガ(鼻息)
東京・目黒通りにあるクラスカは、ショップやギャラリーを併設する和モダンなホテル。
昔は普通のビジネスホテルだったみたいですが、数年前にリノベーションされたようです。まわりはインテリアショップやカフェが建ち並び、東京西部特有のウォシャレ!!(by.DMC)な雰囲気です。
非ウォシャレなエリアから来た私は、ドキドキしながら足を踏み入れました。
ホテル館内に入ると、いきなり織部の顔看板!
か、顔入れたい……と思いましたが、いい大人なのでこらえました。童心を忘れない、勇気のある紳士淑女はぜひ試してみてください。
さらにエレベータのなかも、ポスターがドーン! 普通に泊まりにきた人はびっくりするだろうなあ……。
メイン展示は8階スペースですが、まずは1階カフェ「KIOKUH」でのへうげもの限定メニューの感想を。
「美濃」meets「東京」をテーマに、織部の故郷・美濃にちなんだ酒肴ディッシュ「馬耳東風」、東京地ビール「多摩の恵」、和スイーツ「泪」の3種類が登場。
せっかくなので、全種類オーダーしてみた。
「多摩の恵・ボトルコンディション」(850円):
まずはビールが登場。東京・福生の酒造の地ビールで、無濾過、非加熱。
「へうげもの」とは正直あんまり関係ないメニューな気もしますが、ビンとは思えない香りとコクで、さらに展示をじっくり見て疲れた後だったので、ものすごく美味しかった。
おまけの缶バッジは、家康でした。あじか買わしい……!
「馬耳東風」(1,000円):
馬肉の燻製、豆腐の燻製のおつまみセット。馬刺しは大好物なんですが、燻製は初めてです。
見た目はビーフジャーキーに似てますが、食べるとまずは香辛料の風味、最後に馬肉独特の脂のうまみが舌に残って、後を引きます。
豆腐は「燻り豆腐」といって、美濃の名物のようです。見た目も味もチーズに似てて、あっさりしてます。しょうゆをちょっとつけて食べたかったな。
どっちも上のビールに合うので、これはセットでぜひ。
「泪」(600円):
最後にデザート。真っ黒な表面は黒胡麻クリーム。その下に薄緑の枝豆ムース、真っ白なミルクプリン、一番下に黒豆がゴロゴロ。枝豆のムース部分が、特に好みでした。
マンガのキーワードからすると、黒は利休、緑は織部、白は明智光秀……?と勝手に推測しながら食べるのもたのしいです。
わりと大きなサイズで食べ応えがあるので、小食な人はシェアするといいかも。
と、限定メニューのレポートは以上です。カフェ自体もインテリアが凝ってて、スペースがゆったりしているので、展示を見た後の休憩にオススメの場所でした。
ここからは、メイン展示スペースのレポートをさらっと。
エレベーターを降りると、最新刊9巻表紙のイラストが。茶室で亭主が茶道口から入ってくる場面にも見える絵なので、織部がお出迎えしてくれてるような気持ちになります。
ちなみに9巻に収録されている利休切腹シーンは、いまさら私が言うまでもないですがホントに名シーンです。モーニング連載中は、何回も読み直しては泣いたなあ。
展示テーマは「へうげ十作×クラスカ十作 ~ Hyouge MONO夏の陣」。
へうげ十作作家陣と、クラスカ作家陣の器を同時展示、ということらしいです。会場では作家さんごとにブースが設けられ、そのまわりにへうげのイラストパネルも展示。
器は展示販売なので、気になった作品は実際に手にとって楽しむこともできます(もちろん取り扱いには注意&おさわりNGの作品もあります)。
陶器の鎧(左)、実際にかぶったら重そうだな……。あとマンガにも出てきた、おね様キスマーク柄のお皿も!(右)。
クラスカ作家陣の作品も、ユニークなものが多くて楽しめます。
こちらは岡嶌要さんのテディベアキャンドル。あまりにキュートで衝動買いしそうになりましたが、思いとどまりました(もったいなくて点火とかできないわ……)。
こちらは屋上。この日はやっていませんでしたが、日程限定でワンドリンク付きの映画上映をやるそうです。夏の夜にビール片手に屋上で映画、風流ですなあ。
展示スペースで器も買っちゃいました。「煮物盛ってみたい!!」と一目惚れした竹内玄太郎さんの鉢と、手触りがうっとりするほどよかった青木良太さんのミニカップ。
最近、作家さんの器がほしいなー、と欲が出てきたお年頃だったので、色んな作品に直接触れて確かめられる、いい機会にもなりました(しかし器のお買い物って、楽しすぎる……戦国の数寄者さんたちの気持ちがちょっとわかった気がする)。
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