
「スープ」をテーマにした料理漫画「オリオリスープ」から、春キャベツと豚肉のミルフィーユを再現。
スープの中に季節があるという冒頭のモノローグのとおり、各エピソードは四季折々の食材がテーマになっています。

※【コマ引用】「オリオリスープ」(綿貫芳子/講談社)1巻より
今回作るのは、第2話に登場するスープ。季節は4月下旬、食材は春キャベツ。
白菜と豚肉のミルフィーユは今や冬レシピの定番になっていますが、この春キャベツで作る重ね煮もまたおいしそう。

※【コマ引用】「オリオリスープ」(綿貫芳子/講談社)1巻より
この作品、調理シーンがどれもとてもいいんです。
例えば春キャベツが鍋のなかでくつくつと煮込まれる様子と、外の雨模様を重ねた描写とか。さらに続くコマの、ガスコンロ下で待つ主人公、という構図もすてき。詩情あふれるシーンを読むと、料理したい欲がふつふつと沸いてきます。
料理漫画って今たくさん出ているけど、調理や料理、食べるシーンの描き方それぞれが違っていて、その視点でも読み比べても面白い。作者の個性やこだわりが出てるほど、面白さも比例する気がします。


作り方:
材料も作り方も超シンプル。豚肉(しゃぶしゃぶ用が扱いやすいです)とキャベツ。それに塩・コショウ、レモン汁、ローリエのみ。
春キャベツは一枚ずつ葉をはいでバラバラにする。みっしり詰まった冬キャベツと違って、「キミはほんとはレタスなんじゃないのか?」と疑う気持ちになるほど、やわらかでふんわりしてる。


キャベツ→豚肉→塩・コショウ の順を繰り返して重ねていく。
最後に水を加え、ローリエをのせて火にかける。

10分~15分でキャベツがくったりと煮えました。取り分けやすいように、包丁で十字に切り込みを入れます。
レモンを添えていただきます。

あんまりキレイにできなかったけど、断面も一応ミルフィーユ風。

キャベツ半玉は使ってるはずだけど、ひとりで余裕で食べられそう。

レモン大好きなので、たっぷりしぼる。

食べた感想:
シンプルな調理だけに、春キャベツってこんなに甘いんだなあ…と素材の味をしみじみ感じる。
野菜と肉のだしが溶けたスープも、塩・コショウだけの味付けと思えないおいしさ。レモンを絞るとさっぱりして、じめじめした雨の日の憂鬱も吹っ飛ばせそう。

残った分は、水と顆粒鶏がら、緑豆春雨を足して春雨スープにすれば二度おいしい(ナンプラーを足せばエスニック、ごま油を足せば中華風に)。
鍋と同じで、スープもこういう「締め」があるとうれしいな。
コメント
コメント一覧 (4)
元の味付けがシンプルな分、味付けも変化がつけられて楽しいですね^^
新玉ねぎの鍋は、考えたこともなかった・・・どんなものか気になります!
はい、ようやく作れました!>オリオリスープ
(最近ようやくすき間時間にスマホで書くことを覚えたので、更新頻度が上がっています^^;)
素材も出汁も、まるごと味わえるスープは確かにすべてが詰まってる料理ですね。
こんなにたくさんのスープがあるんだ・・・と読むたびに驚きます。
もうすぐ発売の2巻も楽しみです^^
最初は塩コショウとレモン、慣れてきたらポン酢、最後はナムプラーと春雨を加えてアジアンティスト。1食で3つの味わいを楽しめる一鍋に。
キャベツが美味しい時期ですが、真っ白い新玉ねぎもいいんですよね
あれでお鍋作ってもこれまた美味しい……
そして来ましたオリオリスープ!待ってました!
〆の春雨まで再現されてて感激です。おいしそう~。
真似したくなるスープが盛り沢山な漫画ですよね。5月発売の2巻に収録されるであろう冬のスープもおいしそうで…(じゅるり)。
私は昔からスープが好きで、ポトフの時に織江さんが言ってた「スープとは?」の答え全てに激しく頷きました。
全てが詰まってるんです、スープには!