グルメ雑誌「おとなの週末」に連載されていた、入江喜和先生のショートマンガ「こまどり夫婦のbonご飯」が書籍化、今月発売と知って、小躍りです。
読み逃した号もたくさんあったし、もし単行本化されなかったら、バックナンバーぜんぶ揃えるしかないな…と思っていたので、うれしか。
入江先生はご実家が居酒屋で、デビュー作も居酒屋が舞台の「杯気分!肴姫」。作品のなかに食べ物がたびたび登場する作家さんですが、いわゆる「料理マンガ」はこれが初だと思われます。
本作は、都内の名店の食べ歩きパートと、そのメニューを家でアレンジするレシピパートで構成される、これまで意外になかったハイブリッドな食マンガ。
入江先生はご実家が居酒屋で、デビュー作も居酒屋が舞台の「杯気分!肴姫」。作品のなかに食べ物がたびたび登場する作家さんですが、いわゆる「料理マンガ」はこれが初だと思われます。
※【コマ引用】「こまどり夫婦の東京Bonごはん」(「おとなの週末」2015年7・8月号)
主人公は、大手出版社に勤める妻・こまこさんと、フリーのイラストレーター夫・いさくさん。
いさくさんはこまこさんより8つ年上ですが、収入はこまこさんの方が上。在宅の分、家事全般を引き受けているようです。
入江先生の描く男性は、みんな「ちょっとダメ」で、そこが色気になっているのですが、いさくさんもシュッとした彫りの深い「バター顔」の男前なのに、気弱で押しが弱い性格のようで、そのギャップが魅力。
こまこさんは真逆の明るいちゃきちゃきキャラで、「肴姫」のイワオちゃんとあや奈を思わせる、ふたりの「破れ鍋に綴じ蓋」な関係が愛おしい。
※【コマ引用】「こまどり夫婦の東京Bonごはん」(「おとなの週末」2015年7・8月号)
今回は連載最終回のエピソードから。
銀座の魚河岸料理店「佃知(佃喜知)」で食べた魚の煮つけに感動したいさくさんが、自宅で作った、日本酒に合う煮物二品。
・かれいとごぼうの煮物
・とうがんのそぼろあんかけ
実は祖父が和食の板前さんだったといういさくさん、こういう正統派の和食もお手の物のようです。
作り方(分量はコミックをご確認ください)
かれいとごぼうの煮物:
ごぼうは皮をこそぎ、5cmの長さに切って四つ割りにしておく。
かれいの切り身は皮のほうに切り込みを入れ、お湯をやさしくまわしかけて臭みをとる。
この煮付けのポイントは、下戸のいさくさんが、こまこさんのお楽しみ用の日本酒を惜しげもなく使ってしまうところ。
なので調理酒ではなく、奮発してなるべくいい酒を…としたいところですが、お高い吟醸酒は逆に料理用には向かないらしいので、今回は1200円くらいの特別純米酒で(正直ホッとした自分…)。
なので調理酒ではなく、奮発してなるべくいい酒を…としたいところですが、お高い吟醸酒は逆に料理用には向かないらしいので、今回は1200円くらいの特別純米酒で(正直ホッとした自分…)。
浅めの平鍋、もしくはフライパンに日本酒と水を入れ、煮立ったら砂糖としょうゆを入れる。
ごぼうと千切りにしたしょうがを入れ、沸騰したらかれいを静かに並べる。
落とし蓋をしつつ、かれいに煮汁をかけて火を通す(身がくずれやすいので、裏返したりしないこと)。
最後に焦げないよう注意しながら、強火で10分ほどガーッと煮たら完成。
とうがんのそぼろあんかけ:
とうがんは種をとって3cm四方に切り、皮をむく。
鍋にだし、酒、砂糖、薄口しょうゆを入れ、とうがんを重ならないように並べる。
落としぶたをして、やわらかくなるまで煮る。
フライパンに油を入れて鶏のひき肉をいため、だし汁、砂糖、酒、しょうゆを入れる。アクをとりながら煮詰め、水溶き片栗粉でとろみをつける。このあんを、器に盛ったとうがんの煮物にたっぷりかけて完成。
自宅で小料理屋さんの気分が味わえる、正統和食2品。
かれいとごぼうの煮物。鯛もそうだけど、淡白な魚にはごぼうが合うのだな。
「いい酒で煮たから激ウマや~」とこまこさんがやけくそ気味に言うセリフがありますが、確かにおいしい。普段あんまり気にせず安い料理酒を使っていたけど、ちゃんとした日本酒を使うと、味が一段上がるのかな(気分の問題かもしれませんが)。
「いい酒で煮たから激ウマや~」とこまこさんがやけくそ気味に言うセリフがありますが、確かにおいしい。普段あんまり気にせず安い料理酒を使っていたけど、ちゃんとした日本酒を使うと、味が一段上がるのかな(気分の問題かもしれませんが)。
こちらは、とうがんととりそぼろの煮物。
大根やカブの煮たのより、口当たりがいいのでするする食べられる。熱々のできたてもいいけれど、冷やしてもおいしいですよね。これも日本酒にあうー。、
東京BONごはんは4/18発売、さらに4/13にはたそがれたかこの最新巻が発売とあって、入江作品ファンにはたまらん月間です。
コメント
コメント一覧 (10)
酒の質が料理の味に影響するとは、認識が甘かったです。
私も今後は目先の値段にまどわされず、奮発したい…!(飲めますしねw)
おお、PBでも純米酒って出てるんですね!
やっぱり仕上がりに差が出るんですね、うちも料理酒やめてちゃんとしたお酒にしようかしら・・・。
冬瓜ですが、実はこれけっこう前に作った料理だったのでした^^;
妙な調味料が足されてないので、仕上がりがすっきりしますわ。
しかしこのシーズンに冬瓜を手に入れるの、大変じゃなかったですか?
わー、確かに、かれいの煮つけといえば、翌日の煮こごりですよね・・・!
今回は頭になくて、その場で全部食べちゃったので食べられなかったorz
(次やるときは忘れない・・・!)
北海道は4月も雪が降るんですね。桜前線が北上していくので、GWあたりにお花見でしょうか^^
冬瓜、大根よりもやわらかくて、汁気がたっぷりでクセもなくておいしいです!
「アルコール」の冷え冷えのおみそ汁もおいしそうでしたよね。
(以前再現したのですが、食欲ないときも飲みたくなるような、ヘルシーな味でした)
おお、料理酒は塩分が含まれているんですね。
確かにそうすると、味にもなにかしら影響が出てきそう。
安い料理酒を使いがちだったけど、私も今後は普通の日本酒を常備しようかしら・・・(余ったら飲めますしねw)。
本日北海道は雪が降っていますが、雪の中買い物に行く決意がつきました 笑
冬瓜って手を出した事がないのですが大根より柔い感じですかね
西村しのぶの「アルコール」でも冬瓜の味噌汁(冷え冷え)がでてきたので
気になっていました
お酒に合うものはご飯にも合いそうですね
我が家も安物ですが料理酒ではなく普通の日本酒を料理に使っています。