「休載したワンピースの代原」として読み切り掲載され、伝説的デビューを果たした「磯部磯兵衛物語」。
うすた京介先生の「ピューと吹く!ジャガー」が終了してから、長らく空席となっていた少年ジャンプの「巻末ページ」。毎週この巻末を真っ先に読むほど楽しみにしていた自分は、心にぽかりと穴があいたような気持ちだったのですが、この漫画が彗星のごとく現れてから、満たされております。
いまや少年ジャンプといえばお子様だけではなく、「ジャンプ離れ」できないミドルエイジや、婦女子にも多数の愛読者を抱える雑誌。
そんな国民的マンガ誌としてのジャンプも偉大だけど、ぶっちゃけいえば「きれいな漫画」が増えて、黄金期のような漢度&アホ度が薄くなったように思う。そろそろ取り戻すべきではないだろうか。読者の主権を、小学生男子たちの手に。
と、余計なお世話なことをぼんやり感じていた自分には、「磯兵衛」は「友情・勝利・努力」だけではないジャンプの精神を体現している作品のひとつに思えるのです。
※【コマ引用】「磯部磯兵衛物語」(仲間りょう/集英社)2巻より
そんな愛する「磯兵衛」から、バレンタインスイーツを再現してみます。
磯兵衛がひそかに思いを寄せる団子屋の看板娘が、ある日顔を赤らめながら差し出したのはチョコ団子。
※【コマ引用】「磯部磯兵衛物語」(仲間りょう/集英社)2巻より
思わぬ事態に、「優越感」という名のオーラをまとって発光し始める磯兵衛。このむかつく表情、最高だ。→
さらっと登場するチョコ団子ですが、「そういえば意外と食べたことなかったかも」という組み合わせ。
材料:
団子には上新粉、チョコレートソースには板チョコを使います。上新粉は蒸したりついたりと面倒なので、団子用の粉があればそっちほうがラクかも。
作り方:
ボウルに上新粉、砂糖を入れ、ぬるま湯を少しずつ加え、耳たぶくらいの固さになるまでよくこねる。
バレンタインらしく、ピンクの食紅で色をつけたものも作ってみたけど、着色が足りなかったようで、蒸したらプレーンとほとんど変わらなかった……。
こねた上新粉を5~6等分し、ふきんをのせた蒸し器で25分ほど蒸す。熱いうちにすり鉢にうつし、すりこ木などでついてねばりを出す。
団子を小さく丸めて串に刺す。
チョコレートソースは、板チョコと豆乳で作ります。
(牛乳や生クリームで作るのが一般的ですが、たまたま家に豆乳しかなかった&和風っぽい印象になるので)
板チョコは細かく刻んでボウルに入れ、熱した豆乳を少しずつ加えて泡だて器で溶かしながら混ぜる。
串団子にチョコレートソースをかけて完成。
食べた感想:
甘さ控えめの団子に、濃厚なチョコレートソース。意外と見かけない和と洋の組み合わせですが、違和感はぜんぜんなく、むしろなぜあんまり普及しないんだろう、というくらいごく自然に受け入れられる味でした。
ナッツやクランチ、ドライフルーツなんかをトッピングしたら、おされなスイーツになりそう。
動画版のレシピはこちら(※音が出るのでご注意ください)。
コメント
コメント一覧 (3)
磯兵衛、ネットのアニメは見たのですが、テレビでも放送されてるんですね!
うちの旦那も同じくまだジャンプ離れできてませんw
私も十六夜さんとおそらく同じ世代で、あのころはいい意味でゲスくて下品な作品が多かったですよね。
あと、花の慶次とかろくでなしブルースみたいな「ザ・劇画」なタッチのものも、最近は皆無かも…。
そんなオールドファンのためにも、こち亀だけはいつまでも続いてほしい所存です。
ワールドトリガー、「厨二全開」のひとことで俄然興味が…!
>おきさん
わー、名護のチョコもち、大好きです!!
実家の父が好きで、出張にいくと必ず買ってきたのを覚えてます。
和菓子とも洋菓子ともつかない、独特のおいしさがありますよね。(食べたくなってきた~)
シュールで面白い!
まさにウチの旦那氏はジャンプ離れできないミドルエイジです。
昔から比べて読みやすいとは思います。
私が見ていた時代は、漫画太郎とか、マキバオーとか変態仮面とかゲスいのが多かった気がする(下ネタ的な意味で・・・)
そうゆうのが今は無いかなーと。
面白いのですけどね。
今は旦那氏の影響でワールドトリガーにはハマってます。
厨二全開です。