2016年最初の漫画飯。今年もよろしくお願いいたします。
昨年作ったものですが、これが簡単でおいしすぎて、もはやわが家で定番おかず化しつつあります。 有間しのぶ先生の「その女、ジルバ」に登場する“ちーぶらげ”。
「その女、ジルバ」は、熟女ホステスしかいない高齢バー「OLD JACK&ROSE」を舞台にした物語。
主人公の40歳独身OLの新(あらた)は、恋人に去られ、会社では「姥捨て山」とささやかれる部署にまわされ、「人生の残高がずっとマイナスのまま」と感じる日々。そんな彼女が、ひょんなことからこの店で、最年少ホステスのアララ(源氏名)としてダブルワークをすることに。
戦後の混乱期を生き抜いてきた個性派ぞろいの高齢ホステスのなかでは、40歳のアララは完全にひよっこの「ギャル」扱い。
いつもビクビクして臆病だった彼女が、元気な「オババ」たちのポジティブさ、そして店の亡きママ・ブラジル日系移民の「ジルバ」の波乱の生涯に触れる中で、新しい自分を発見していきます。
※【コマ引用】「その女、ジルバ」(有間しのぶ/小学館)3巻より
有間しのぶ作品といえば、おいしそうな食のシーンも定番。特にお店で出される料理は、「そりゃ通いたくなるわ…」と頷いてしまうほど、魅惑的なメニューばかり。
3巻に出てくる“ちーぶらげ”の正式名は「チーズと明太子しこんでカリッと焼いた油揚げのネギ塩ソース添え」。
なにげに料理上手なアララが、ひそかな想い人である白浜が来店した際、軽いおつまみとして出した一品。40歳にして恋心が芽生えた相手に出すのが、この一切気取りのない料理。素直で真面目なアララの性格が表れています。
作り方:(※作中に詳しいレシピはないので想像です)
ほぐした明太子とシュレッドチーズを混ぜ合わせます。
これを油揚げのなかに詰めていきます。シュレッドチーズはたっぷり入れたほうが美味しいです。油揚げ1枚につき一掴み強ほど。
油揚げの具を詰めた口を爪楊枝などで留め、中のチーズが溶けるまで、オーブントースターで5~8分ほど、様子を見ながら焼きます。
みじん切りしたネギ、ごま油、塩を混ぜてネギ塩ソースを作ります。
油揚げを食べやすく等分し、ネギ塩ソースと大根おろしを添えて完成。
食べた感想:
外側の油揚げはサクサク、明太子がぴりっと効いた中のチーズはとろとろ。ネギ塩や大根おろしで味の変化も楽しめて、おつまみどころか、これひとつでメインのおかずとしてやっていけるほど満足度高いです。
明太子のほかに、チーズ×納豆も美味しかったな。しらすとか大葉とか、そのときあるものでアレンジを楽しめそう。
※【コマ引用】「その女、ジルバ」(有間しのぶ/小学館)3巻より
店でも大好評を博したこの料理ですが、アララの料理無双はとどまらず、
「あたし作りながら思ったんです。ガーリックライスにも合うなあ…って。」
この提案に店内は再度どよめき、全員ニンニクと油でてかてかに光る一体感が生まれることに……。
白いご飯も合うけれど、確かにガーリックライスにあわせてもおいしそう。
というわけで作ってみます。
みじん切りしたニンニクはサラダ油を入れたフライパンでじっくり炒め、キツネ色になったらバターを投入。ご飯を入れて手早くいため、醤油を鍋肌から回して香りをつけ、塩コショウ、パセリで仕上げて完成。
ニンニクがガツンときいたガーリックライスといえばステーキが定番だけれど、“ちーぶらげ”との相性もなかなかでした。
(食べ終わると、確かに顔がテカテカに…)
コメント
コメント一覧 (8)
深海碧さん
はじめまして、コメントいただきありがとうございます!
ちーぶらげ、簡単でおいしいですよね。
「えびがわ町の妖怪カフェ」恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、ちょうどkindleで期間限定無料だったので読んでみたいと思います!
何時も美味しそうな料理に、お腹を鳴らしています。
ちーぶらげ、家でも何度か作りましたよ。
簡単で美味しくて、栄養もあって、おかずにはもってこいの一品ですね。
で、この「ちーぶらげ」で、最近思い出すのは、
「えびがわ町の妖怪カフェ」上田信舟です。
最初のお話に、油揚げのネギおかか焼きと、
素焼きが出てくるのです。とってもおいしそうなんです。
既に完結している作品です。よろしかったらご一読を。
お料理だけでなく、お話も暖かく、お奨めです。
私も主人公に近い年齢なので、すごく身につまされました>ジルバ
前を向いて行こうと思わせてくれる内容ですよね。最近、マンガにもリアルなアラフォーの主人公が増えてきて、共感できる作品が多いのが嬉しいです^^;
三角揚げ、「モテキ」にも出てきたのを読んでから、ずっとあこがれてます>< いつか食べてみたい…。
油揚げって、地方によっていろいろ種類があって、なにげに奥深いですね~。
この記事を読んでその女ジルバを読んでみたくて買いました。
自分も39歳になったので読んでいてたくさん共感するところがあってそして面白かった。
こんな飲み屋さんに行ってみたい。
で、先日、油揚げに納豆を入れてカリッと焼くのを作っていたら、納豆がなくなってしまって、
この記事を思い出してあまった油揚げにチーズと明太子を入れて焼きました。
見た目は納豆もチーズも分からないので、食べ進めていくと
旦那氏が「あ、当たりだ~」とめんたいチーズに喜んでました。
栃尾揚げ私も大好きです。
仙台にも三角揚げって似たのがあるのですがそれも美味しいのですよ。
油揚げ好きにはたまらないです。
歳をとるのって怖いけど、自分の気持ち次第なところもありますもんね。
読むと元気づけられる漫画です^^
ガーリックライスに牛脂、めちゃくちゃおいしそうです…!
今度はサラダ油ではなく、ぜひ牛脂で作ってみます!
私もアラフォーで「若い子扱い」はすっかりされなくなったので、ちょっと体験したみたいです…。
栃尾の油揚げって恥ずかしながら知らなかったのですが、厚みがあっておいしそう!
これに何を挟むか、妄想がふくらみますね(´ρ`)
(しかし1枚500円とは…!)
いい言葉ですね。リアルでもあればいいんですが
明太子は乳製品とよく合いますね
油揚げにチーズ入れるとか実におつまみですが、これだけ濃厚だと確かにご飯が欲しくなります
ガーリックライスは、肉屋で買う時にサービスして貰う牛脂を刻んだのを入れてたりしてます
これだけで随分コクが違うような気もしますので
四十路に近づきつつある我が身としては
何だかその響きに癒やされます。
私は栃尾の油揚げが大好きなので
それで作ってみたいですね。
福井の方にもとても豪勢な油揚げがあったような?
東京で買うと1枚500円超えなのでなかなか買えないのですが
いつか食べてみたい一品です。
ガーリックライスに明太チーズ油揚げ・・・。
酒がないと食べられないわ!
今年も更新を楽しみにしています!