「何食べ」10巻で一番衝撃的だったのは、この献立のエピソードじゃないでしょうか。ケンジのトレードマークだったロン毛が……!
※【コマ引用】「きのう何食べた?」(よしながふみ/講談社)10巻より
連載開始時はアラフォーだったケンジも今やアラフィフ。腹肉、薄毛……とリアルな「老化」が描かれることに、本人だけでなく読者も思わずショックを受けるシーン。
「人は誰しもいずれハゲるし老ける」と達観しようとも、すぐ隣にアンチエイジングの鏡のようなスッキリふさふさの同居人(しかも年上)がいたら、やはり不条理を感じざるを得ないと思う。
作り方:(※分量は作品を参照してください)
豚肉のみそ焼きは前日から仕込みます。トンカツ用の豚肩ロース肉を、面積が2倍になるまで包丁の背でたたきます。縦、横、斜め、裏表とまんべんなく。
味噌、酒、砂糖、焼肉のたれをよく混ぜ合わせます。焼肉のたれ、こういう使い方もあるんだー、と目からうろこ。
まずラップにたれを塗り、その上に豚肉を1枚のせて塗り、さらにもう1枚肉をのせて残りのたれを塗る。これをラップでぴっちりくるんで冷蔵庫で一晩。なんと合理的!
ここからは翌日の作業。シロさんの工程に従って進めます(何食べレシピは、複数献立の調理の進め方がすごく勉強になるので、忠実にやるのがおすすめ&たのしい)。
味噌味のおかずのときは、汁物は味噌汁以外にするのがシロさんの掟。
今回はクリームスープにするようです。鍋に油を入れてしょうがのみじん切りを炒め、細切りした白菜を炒める。 ホタテの水煮缶、水、鶏がらスープの素を入れて煮込む。
ここで白和え用の豆腐を電子レンジにかけて水切りしつつ……(写真撮り忘れた)
白菜が煮えたら牛乳を入れ、塩コショウで味を決める。最後に水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成。
水きりした豆腐、白すりごま、白だしをよく混ぜ、水気をしぼったゆで小松菜とあえる。
これで白和えの完成。
もうひとつ副菜。 拍子切りにした長いもを、たたいた梅干し+みりん+ポン酢とあわせ、きざみのりを乗っける。
ここまでできたら、いよいよメインの豚肉のみそ焼きの仕上げです。
ひと晩漬けた豚肉は、色がすっかりなじんだ状態に。
これをオーブントースターで220度、途中でひっくり返して約10分ほど焼きます。
アルミホイルを敷くから、後片付けも楽ちん。
食卓に並べます。 このところ自力でちゃんとした料理作ってなかったから、すごくご馳走感がある……。
豚肉のみそ焼き:
いちいちナイフとフォークで食べるのが、なんかいい。
豚肉にタレの味がしっかり染みてます。隠し味の焼肉のタレで、ご飯がすすむ君度アップ。
白菜とホタテのクリームスープ:
ホタテのだしがきいてて、白菜はトロトロ。しょうが味なので、こういう和食の献立でも違和感ないです。
みそ汁以外の汁物のレパートリーってなかなか自分では広げられないのだけど、これは定番に加えたいな。
甘くない小松菜の白和え:
白和えは砂糖を使うのが一般的だけど、これはさっぱり味。豚のみそ焼きが甘辛味なので、箸休めに最適。 オリーブオイルを足したら、ワインのつまみとしてもいけそう。
長芋の梅肉和え:
これもさっぱり系副菜。私は梅好きなので、シロさんの梅干しメニューは毎度テンション上がります。
こってり味噌味のメインディッシュ、まろやかクリームスープ、さっぱり和風副菜。 いつもながらバランス感覚がすばらしい、シロさんの味覚トライアングル献立でした。
しかしこんなバランスのとれたヘルシーな料理を毎日食べていても、体型維持できないのが加齢というものか……と思うと、スポーツジムに一か月以上行っていない状態の私も他人事ではないわ、と自戒。
コメント
コメント一覧 (6)
11巻出ましたね! 思わず手ぬぐい付きの限定版を買ってしまいました。
作りたい料理ばかりだったので、ぼちぼち試していきたいです^^
ユベアさんの味噌だれレシピもおいしそう!
調理後に野菜を炒めるの、いいアイデアですね~。
味噌漬け肉ってスーパーでも売ってるけど、自宅で簡単に作れるんだなーと思いました。
「何食べ」の主人公2人がリアルタイムに歳を重ねていくので、私も「わかるわかる」なことが増えてきました^^;
白菜とホタテのクリームスープ、あっさりしたしょうが風味なので、意外に和食にぴったりでした!
今回のように、味噌味のおかずのときに活用できそうかも、と思いました。
焼肉のたれ、煮物に使うのもアリなんですね@@
「何食べ」でめんつゆの使い方に開眼させられましたが、次は焼肉のたれに目覚めそうですw
最新刊も先日発売されましたね(^-^)
最新刊とこの再現レシピを両方見れて、とっても嬉しく思いました〜!
また昨日何食べレシピ作ってくださ〜い☆
ちなみに私のレシピはみそ、酒、みりん、砂糖、それと生姜とニンニクをすりおろしたのをたっぷり入れます。
ご飯もお酒も進んで美味しいですよ。
私はフライパンで焼くのですが、お肉焼いた後のフライパンを、洗わずに玉ねぎやらキャベツやらを焼くと、野菜にも味が付いてなお美味しです☆
とはいえ私も寄る年波に勝てなくなっている毎日。
こういうがっつりお肉が量は食べられなくなってきたなァ・・・としみじみ思う今日この頃です。
白菜とホタテのクリームスープは何だか味の想像ができなくて
和食にあうのかな?だったのですが、シロさんは多分低脂肪乳だし
ご飯にあいそうですね~
焼肉のたれは煮物の時に少しだけ入れるとコクが出るし
めんつゆと混ぜてちょっと煮詰めると焼豚のタレっぽくなるし便利です
シロさんも前に鶏モモ漬け込んで焼くだけレシピを教わってましたね
次のお料理も楽しみにしています