「真夜中ごはん」(イシヤマアズサ/宙出版)のクリームコロッケサンド

縁があって読む機会をいただいた、イシヤマアズサ先生の「真夜中ごはん」。タイトルどおり、「夜食」をテーマにしたエッセイ&レシピのコミックです。

真夜中ごはん (Next Comics)
イシヤマアズサ
宙出版
2017-03-01



漫画の料理といえばモノクロの世界で描かれることが当たり前でしたが、この作品はほとんどがカラーページ。読んでいるだけでよだれが出てきそうな料理は、アナログの水彩画をデジタル加工する手法で描かれているそう。

リアルでありつつ絵本に出てくるような温かみがあって、ひと目ぼれしてしまいました。

「真夜中ごはん」(イシヤマアズサ/宙出版)より
※【コマ引用】「真夜中ごはん」(イシヤマアズサ/宙出版)より

今回は作ってみたのは、第一話に登場するクリームコロッケサンド。 作中では、イシヤマ先生とコロッケの思い出のエピソードも描かれます。

子供のころから通っていた商店街のお肉屋さん。「キツネ色を通りこしてタヌキ色」のまんまるコロッケがお気に入りだったのに、ある日お店に閉店の張り紙が……。

失意の底のイシヤマ先生が、やり場のない気持ちとともに作ったのが、スーパーのコロッケで代用したこのサンドイッチ。

イモのコロッケはパンにはさむとパサパサする、という理由でクリームコロッケを使っています。  引用したコマをご覧いただいてわかるとおり、大ゴマで描かれた、キツネ色のコロッケサンドは思わず手が伸びてしまいそうなほどそそられます。

コロッケサンドといえば、ちょっと前に「きのう何食べた?」メニューの再現をしましたが、あちらがちょっと贅沢なランチだとすると、今回は本能のままに作って食べる夜食メニュー。シンプルな食べものだけど、バリエーションはさまざまですね。


トーストとコロッケ マヨネーズ 
作り方: 
作中でも描かれているように、イシヤマ先生は大阪出身。なので食パンはちょっと厚めの5枚切りを使ってみます。

食パンと市販のクリームコロッケをオーブントースターで焼き(作中ではトースター、その間にレタスをちぎっておく。焼きあがったトーストにはマヨネーズを塗ります。

コロッケにソース 二つ折り 
パンにレタス、クリームコロッケを順にのっけて、上からウスターソースをたっぷり(作中ではイカリソースを使っていたけど、残念ながら入手できませんでした…)。

最後に、えいやっと二つに折りたたんで完成。

「真夜中ごはん」(イシヤマアズサ/宙出版)のクリームコロッケサンド 
食べた感想:
5枚切りパンを使ったせいもあって、折りたたむと予想以上の厚さに。大口をあけてガブっといきます。 

トーストとコロッケのサクサク、レタスのシャキシャキに、もはやとろとろソース状態のクリーム&ウスターソースコンビ。まさに「夜中に食べてはいけない魔のゴハン」です。

流行りの糖質制限ダイエットに手を出したりして、すっかり「炭水化物=後ろめたい」という意識がついてしまったここ最近。

このクリームコロッケサンドも、ダブル(いや、トリプル?)炭水化物メニューでちょっとひるみましたが、米よパンよ麺よ、やっぱりキミたちが大好きだ!!と叫びたい気持ち。

しかし普段作る漫画料理はモノクロの絵が元になっていることがほとんどなので、再現後は「おお、こんな色してたんだ」と、自分のなかで「補完できた」満足感があるのですが(出来栄えは別にして…)、今回はどうがんばっても原作のおいしそうなカラー絵には敵いませんでした……。現実では超えられないマンガ飯もあるんだな、と実感。

真夜中ごはん (Next Comics)
イシヤマアズサ
宙出版
2017-03-01



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