ちょっと前に作ったブドウパンに続き、「ハクメイとミコチ」2巻に登場するリモンチェッロです。
※【コマ引用】「ハクメイとミコチ」(樫木祐人/エンターブレイン)2巻より
ハクメイがたまたま見つけた、森の中の小さな卵型美容室。この店の主人は、ベリーショートのちょっとマイペースな美容師、ジャダさん。 彼女が作ったリモンチェッロは「酸っぱくて甘ったるくて苦くて」飲めたものではなく、料理好きのミコチのアドバイスでリベンジすることに。
リモンチェッロはイタリアの家庭でよく作られるリキュールで、食後にストレートで飲むのが一般的だそう。名前は聞いたことがあるけれど、初めて飲むお酒です。
作中の説明を読む限りは、それほど手間もかからなさそう。 なにより、ほかのエピソードもそうですが、こびとたちのハンドメイド生活の描写がかわいすぎて、真似したくなってしまうのです。
材料:(分量は参考まで)
レモン(無農薬のもの)12個、スピリタス500ml瓶1本。
スピリタスは「アオイホノオ」のお好み焼きの再現でも使いましたが、世界一の度数となる96度のお酒。今回もお世話になります(まさか人生で2本目を買うとは思わなかった)。
レモンは洗って一つずつ皮を薄くむいていきます。 ジャダさんが失敗したように、皮の白い部分が入ると苦くてマズい仕上がりになってしまうので、ここは細心の注意で丁寧に。
しかし今回使った国産のレモンは皮が薄くて、ピーラーでも厚くなってしまう……。包丁でなるべく薄くむいたあと、皮の裏側に残った白い部分をこそいでみました。
12個分仕上げるのは相当時間がかかる……気が付けば指もボロボロ。誰だ、手間がかからないなんつったのは(\私です/)。
消毒した容器にレモンの皮を入れ、スピリタスを一瓶分注ぎます(火気厳禁)。
このまま一週間漬け込みます。
残った大量のレモンは果汁を絞って冷凍保存しました(とりあえず余ったものは何でも冷凍する癖がついてしまっている…)。
一週間経った状態がこちら。皮の色が蒸留酒に溶けて色づいています。レモンというよりはオレンジに近い色。市販のリモンチェッロとはまた違う印象なので、レモンの品種によるのかもしれない。
ザルにキッチンペーパーを敷き、蒸留酒を漉してレモンの皮を取り出す。漂白したかのように色が抜けきって、驚きの白さに。
鍋に水500mlとグラニュー糖500gを熱して溶かし、シロップを作ります(ここの工程写真撮り忘れた)。
冷めたシロップと蒸留酒を混ぜ合わせ、再び1週間寝かせて完成。 飲むときはキンキンに冷やしていただきます(度数が高いので冷凍庫に入れてもOKらしい)。
ほんとはショットグラスで飲みたかったけど、持ってないので代用のフルートグラス。サマになってなくてすみません。
感想:
リキュールは普段カクテルでしか飲まないので、こんなふうにストレートで飲むのは初めて。慣れていないので、強烈な甘さと度数のキツさにクラクラ。
香りはレモンなのに酸味はゼロというのも、どうも不思議な感じです(あまりに予想外だったので、不安になって市販品も買ってみたけど、やはりこういう味なのですね)。
試しに炭酸水とレモン果汁で割って飲んでみたら、安心できる味になりました^^; どうせ私は居酒屋の安いレモンサワーが大好きな安い舌の持ち主…。
そのまま飲むのはちょっと慣れなかったのですが、アイスクリームにかけて食べたら絶品だった。バニラアイスが大人の味になりました。
3巻に登場する「ジュレップ」もおいしそうなのでいずれ作ってみたいなー。ウイスキー版モヒートみたいなカクテルのようです。なにげにお酒のエピソードが多いので、酒のみにはそのへんも魅惑の漫画です。
コメント
コメント一覧 (18)
おお、そうなのですね…>茹でると香りが飛ぶ
オレンジみたいにくし形に切ってから漉き取る、というテクニック、なるほどです!
たしかに柚子も皮だけ使いますもんね。
あの千切りも苦手(皮がミョーに厚くなってしまう)なので、今度試してみようと思います^^
レモンの皮を下にして絞る、というのも目からうろこ!
このワザで絞ったレモンチューハイ、めちゃくちゃおいしそうな予感がします。
皮剥きで白い部分(ワタ)を取り除くのに茹でると言う書き込みがありましたが、茹でてしまうと折角の香りも飛んでしまうのでできれば避けたほうがよろしいかと
簡単に取り除くにはまずレモンをくし型に切って皮を下にしてまな板の上に置き、皮とワタの部分のぎりぎりの所を漉き取る様に切れば簡単です
コツとしては、包丁をまな板に押し付けるようにしながら水平に切っていく感じです(文章で説明するのが難しいですが、実際にやってみれば簡単です)
以前勤めていた職場で、茶碗蒸しの吸い口として大量の柚子の皮を切る必要が有った為に先輩から教わったやり方です
レモンの香りはレモンの皮に含まれているので、レモンを絞る際は実ではなく皮を下にして絞るとレモンの香りがより強くなるそうです
3巻も、あちこちにおいしそうなものが出てきて、「どんな味だろうー」とか想像しながら、世界観にハマっていく漫画ですよね。
マスタードシードのピクルス、実在するんですか!
こういう「ちょっとマイナーでおいしそうなもの」がよく出てくるのもツボです^^
料理漫画情報もありがとうございます!(ほんと最近、数がたくさんありますね@@;)
「酒は辛口肴は下ネタ」は未読だったのですが、おもしろそうですねこれw
「幸腹グラフィティ」ですが、実は再現企画に参加させていただいたので、お時間あればぜひご覧ください^^(アニメのきりんかわいかったー)
http://www.tbs.co.jp/anime/koufuku_g/blog/
なかなか更新できず心苦しいですが、ぼちぼち続けていきますので、今後ともよろしくおねがいします!
はじめまして、書き込みありがとうございます!
P@さんも自作リモンチェッロで苦労されたんですね…!(涙)
自分の要領が悪いだけと思ってたのですが、やはりみなさまあの皮むき作業は難所だったのですね。
(コメント欄で、楽な皮むきの方法を教えてくださっている方がいるので、ぜひご覧いただければ!)
うちのレモンチェッロはまだ冷凍庫に残っていますがw、夏の暑い日に楽しんでみようと思います^^
リモンチェッロとても綺麗で、美味しそうですね。
「ハクメイとミコチ」の料理は本当に美味しそうですよね。
毎回読んでいるとお腹がすいてきてツライw
ジュレップは私も試してみたいものの一つです。
あと3巻ですと鰯谷親方がブリトーにマスタードピクルスを入れて食べているのがなにげに美味しそうでした。
調べてみたらマスタードシードのピクルスが本当にあるんですね。
最近は飯漫画が人気で、数が増えているので嬉しいやら、追いかけるのが大変やらw
ネタになるかどうかわかりませんが、オススメ作品を
「幸腹グラフィティ」「ラーメン大好き小泉さん」・・・「酒は辛口肴は下ネタ」
最後の・・・後の一冊は、女性におすすめするのはいかがかとも思いますが、出てくる料理は本当にうまそうです。
「ウィッチクラフトワークス」←この作品は料理シーンはないのですが、食事シーンが多く、そして謎料理ばかり・・・。もし再現できそうなら是非。
私には無理でした・・・。
現在は”水色ラーメン”に挑戦しようと思っています。
更新大変だと思いますが、これからも頑張って下さい。応援しております。
とても他人事とは思えずおもわず書き込みを(苦笑w
自分は根性でピーラーのみ!白いところを避けながら薄く薄く薄く剝きました!
(この時点で号泣!
夏の暑い日に!キンキンに冷やしたショットグラスにて呑むのは最高でしたよ^^
あと、こりゃまた夏季限定だけど…炭酸割りもイイ^^
…呑むのは一瞬でしたが…(再度号泣w
書き込みは初めてでしたが!いつも楽しみにしてます^^
漫画からのレシピは全然知らないけど!いつもとても面白いです!
レモンのジェラートにお酒&点火!
大人のデザートって感じでおいしそう…。どんぶり一杯ってのが予想外ですがw イタリアらしいおおらかな感じがいいですね!
リモンチェッロは日本でいう「梅酒」みたいなもの(各家庭で漬ける)、とどこかで読んだのですが、それだけレモンが身近な食材なのかもしれないですね。
わー、なんというシンクロ率w
そして娘さんに漫画をおすすめする関係、素敵でうらやましいです^^
ハクメイとミコチ、書き込みが緻密で眺めているだけでも楽しい漫画ですよね。
こちらこそ、お昼休みにご覧いただいてありがとうございます。
なかなか更新ができず心苦しいですが、今後もすき間時間の暇つぶしになるよう頑張ります!
レモンの皮のむき方、下のコメントでみっこさんが投稿してくださったのですが、むいた皮をゆでると白い部分が簡単にとれるそう…!
やってみたくてうずうずしているので、レモンの皮を大量に使うレシピを探さねばw
オレンジで作るとアランチェッロっていうのですね~。
調べてみましたが、これも色がめちゃキレイですな…!
えつこさんも仕込んだ口なのですね…!
うちのリモンチェッロもその後なかなか減らないのですが、「熟成されている」ということにすれば無問題ですねw
くーねるまるたでもレシピあったんですね!
「大人のレモネード」、そのネーミングも小粋で気になる…!
ズブロッカも飲んだことありませんが、桜餅に似た香りってどんなんだろう。
お酒は普段ビール一辺倒なので、そろそろ年齢にあわせて知識を積みたいです^^;
はじめまして、コメントいただきありがとうございます!
わー、なんと、お湯でゆでてから取り除く方法があるんですね…!>レモンの白い部分
包丁だけだとものすごく苦労したので、次からは絶対試しますTT
ありがとうございます!
レストランのおっちゃんが「自慢のデザートだ、是非食べろ!」と。
美味しかったんですが、どんぶり一杯くらいあるんですよ(笑)しかも見る間に溶けていく…まあそれはともあれ、あちらではレモンとお酒が密接なんでしょうかねえ?
今日職場で昼休みにこのブログを読んで、この漫画は娘が気に入るに違いない!と確信し早速注文しました。
家に帰ってその話をすると、何と同じ時間に書店でこの漫画をチェックしていたとのこと!
シンクロ率の高さにお互い笑いました(笑)
素敵なミラクル、そして
毎回本当に素晴らしい投稿、ありがとうございます。
やはりみなさん似たようなやり方でした。
美味しいものを飲みたい(食べたい)ならなるべく楽をせずにきちんと作った方が美味しくいただけるんですよね(^▽^;)
(なんだかよくわからない文になってしまいました)
検索してたらオレンジの皮で作る『アランチェッロ』ってのも見つけました。こっちはこっちでまた美味しそう。
機会があったら作ってみようかな。リモンチェッロorアランチェッロ☆
甘いのでなかなか飲めなくてどんどん熟成されていきます(笑)
あっちは大人のレモネードにしてました
酒に果実や香草で香りをつけるのはオシャレですよね
一番好きなのはバイソングラスをウォッカに漬けたズブロッカ
あの桜餅に似た匂いがなんとも
食べる事と漫画が好きなのでいつも楽しくこのサイトを見ています。
今回はレモンの皮を使ったレシピで
皮の白い部分が剥き難かったようですが、螺旋剥きではなく
多少身が付いてても良いので
レモンの皮を1枚1枚大雑把に剥いてからお湯を沸かした鍋に入れて
3回〜5回ぐらい茹でこぼしをすると
皮の白い部分が簡単にスプーンで取る事が出来ます。
次にレモンの皮を使った料理を作る機会があれば是非試してみて下さい!