
今さらながら、放送中のドラマ「深夜食堂」、やっぱりいいなあ。前回シーズンは仕事が忙しくほとんど見られなかったのですが、テレビ番組を録画する文化が最近ようやくわが家に根付いたので、週末にゆっくり見ています。
初期と比べてさらに抑え目になった演出がすごく好み。お酒を飲みながら見ると至福。

※【コマ引用】「深夜食堂」(安倍夜郎/小学館)13巻より
そして原作コミックも、ちょっと前に13巻が出ました。収録されている第183話の「白菜と豚バラの一人鍋」は、マスターいわく「店(うち)で鍋といやぁこいつのこと」というメニュー。
一人鍋は冬の居酒屋の定番メニューですが、確かに具材やだしは各店で千差万別。マスターの店では、カツオだしに具材は白菜と豚バラ、エノキと超シンプル。
独特なのが、四万十名物の「ブシュカン」をしぼった自家製ポン酢。これで食べるのがこだわりのようです。
気になるのは「ブシュカン」って何ぞや?ということ。 どうやら酢みかんのひとつのようで、四万十地方では同じ高知名産の柚子よりも親しまれているそう(こちらのサイトの解説が詳しいです)。
「深夜食堂」は過去にも何度か四万十の食にちなんだエピソードが登場しています。
四万十産の青のりを使ったソース焼きそば(第25夜)、きびなごのフライ(第117夜)など。安倍先生が四万十のご出身らしいので、思い入れがある食材のひとつなんでしょうね。

それだけ愛されている「ぶしゅかん」、ぜひ手に入れて食べてみたい……と探してみたところ、残念ながら季節モノらしくネットはすでに販売終了(10月中旬で終わってしまうそうです)。
有楽町の高知県アンテナショップはどうだ? と足を延ばしてみたら、100%果汁の小瓶が見つかりました。残念だけど、今年はこれで堪忍しといたろう。
自家製ポン酢の準備:
カットした昆布とぶしゅかん果汁、しょうゆ、煮切ったみりんをブレンドして味をなじませておきます
一人鍋レシピ:
ポン酢の味をなじませている間に、小鍋の準備。 カツオだしをとります。別の鍋で作ってもいいんだけど、今回は土鍋で直接だしをとってしまう。
一人用の土鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらカツオ節をたっぷり。煮立ったら火を止め、しばらく置いてから漉します(今回は少量なので網杓子でカツオだけ取り除いた)。
白菜、豚バラ、エノキを入れて火が通るまで煮ます。出来上がったら鍋ごと食卓へ。自家製ポン酢も並べます。 今回のエピソードの主人公・カエさんにならって、ぬる燗で。
ひとり鍋は孤高感が際立ちますね。まさに孤独のグルメ。 「みんなで食べるとおいしい」は真理だけど、「ひとりで食べるおいしさ」もまたあると思うのですよ。

ぶしゅかんポン酢は、きりっとしたさわやかな酸味。味はスダチやカボスに似ています。豚バラ肉がさっぱりと食べられて、これは生の果汁が出たらまた食べてみたいなあ。

※【コマ引用】「深夜食堂」(安倍夜郎/小学館)13巻より
このエピソードでもうひとつ試してみたかったこと。 鍋のシメで、カエさんがサッポロ一番を投入するシーンがあるんです。鍋の残りダシで鍋焼きラーメン!しかもサッポロ一番で。何それやってみたい。
サッポロ一番は何味にすべきか問題があるけれど、深夜食堂ファンならやはり以前ドラマにも登場した「しょうゆ」一択。乾麺を投入して、煮えたらスープを溶かす(つまりフツーの作り方)。
あまってたネギも散らしてみる。 この鍋焼きラーメンがおいしかった!
鍋のダシがきいてるのもあるけど、一人用土鍋で食べるラーメンってそれだけで視覚的にも美味ですもの。鍋のシメにインスタント麺、アリかもしれない。
お知らせ(?)
以前作った当ブログの深夜食堂の「だし」の記事を台湾のサイト「達達主譯」で翻訳・ご紹介いただきました。 台湾でもドラマ「深夜食堂」は大人気だそう。
マンガも食も、ひらりと国境なんて超えてしまうんだなあ……と嬉しくなってしまったのでした。
カットした昆布とぶしゅかん果汁、しょうゆ、煮切ったみりんをブレンドして味をなじませておきます

一人鍋レシピ:
ポン酢の味をなじませている間に、小鍋の準備。 カツオだしをとります。別の鍋で作ってもいいんだけど、今回は土鍋で直接だしをとってしまう。
一人用の土鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらカツオ節をたっぷり。煮立ったら火を止め、しばらく置いてから漉します(今回は少量なので網杓子でカツオだけ取り除いた)。


白菜、豚バラ、エノキを入れて火が通るまで煮ます。出来上がったら鍋ごと食卓へ。自家製ポン酢も並べます。 今回のエピソードの主人公・カエさんにならって、ぬる燗で。

ひとり鍋は孤高感が際立ちますね。まさに孤独のグルメ。 「みんなで食べるとおいしい」は真理だけど、「ひとりで食べるおいしさ」もまたあると思うのですよ。


ぶしゅかんポン酢は、きりっとしたさわやかな酸味。味はスダチやカボスに似ています。豚バラ肉がさっぱりと食べられて、これは生の果汁が出たらまた食べてみたいなあ。

※【コマ引用】「深夜食堂」(安倍夜郎/小学館)13巻より
このエピソードでもうひとつ試してみたかったこと。 鍋のシメで、カエさんがサッポロ一番を投入するシーンがあるんです。鍋の残りダシで鍋焼きラーメン!しかもサッポロ一番で。何それやってみたい。

サッポロ一番は何味にすべきか問題があるけれど、深夜食堂ファンならやはり以前ドラマにも登場した「しょうゆ」一択。乾麺を投入して、煮えたらスープを溶かす(つまりフツーの作り方)。

あまってたネギも散らしてみる。 この鍋焼きラーメンがおいしかった!
鍋のダシがきいてるのもあるけど、一人用土鍋で食べるラーメンってそれだけで視覚的にも美味ですもの。鍋のシメにインスタント麺、アリかもしれない。
お知らせ(?)
以前作った当ブログの深夜食堂の「だし」の記事を台湾のサイト「達達主譯」で翻訳・ご紹介いただきました。 台湾でもドラマ「深夜食堂」は大人気だそう。
マンガも食も、ひらりと国境なんて超えてしまうんだなあ……と嬉しくなってしまったのでした。
コメント
コメント一覧 (10)
タチバナでもサッポロ一番のうんちくありましたね!
「きのう何食べた?」でも「何味派か」の描写があったし、意外と漫画界で語られることの多いラーメンですね。
≫おすすめ食マンガ
最近、積読状態であまり詳しくないのですが、
サンデーの「だがしかし」面白かったです(ってすでにご存じだったらスミマセン)。
あ、あとタチバナ最新刊は「ふりかけ」にまでテーマが及んでいて、しかもちゃんと面白いのですごいなあ、とあらためてw
白だし+にんにくの出汁、大根と柚子のタレ、説明読むだけでおいしそうです!
確かにこちらはうどんのほうが合いそうですね、っていうかほんとにおいしそう・・・(*´﹃`*)
しょうゆ味は、麺に味がねり込まれているので、尚更味わい深いものになるのではと…って、タチバナのうけおりですけどね(苦笑)
最近はどんな食漫画があるのかさっぱりなので、
これ面白いよなんてお薦めご存知でしたら教えて下さい
お願いします
こんなにシンプルなのに、ここまで満足感得られるなんて!
とわたしも感動しました>豚白菜鍋(ミルフィールで作るのもおいしそうですね!)
マスター、適当なように見えて意外とこだわるところはこだわっているのが素敵ですよね^^>ぶしゅかん
私も市販派だったんですが、ポン酢が意外と即席で作れると知って、最近は鍋の前に準備するようになりました(単にいま冷蔵庫のポン酢切らしてるだけなのですが…w)。
ジルベールの一人鍋、あれもおいしそうでしたよねー!
おお、ひまじん太郎さんのおうちでも定番メニューなのですね。
昆布だしベースもおいしそう!
鍋って準備楽だしカロリー低いしお酒にも合うし、なんという出来た子なのでしょう……。
おお、今から放送開始なんですね、しかも毎日放送…!
私放送に気づくの遅くて数話見逃してしまったので、うらやましい><
たしかにここに春雨を入れたらピエンローっぽくなりますね!
(私も実は一時ハマって、毎週のように食べていた時期がありました^^; 塩+ごま油にハマったのもこれがきっかけだったかも…)
白菜と豚バラ肉の相性はまさに最強。鍋にえのきもまさに最強
程よく柔らかくなった白菜とばら肉をポン酢に付けてハフハフ食べるのが最強
お値段的にも実に優しい優良鍋ですね
マスターはぶしゅかんで酸味を作るこだわり派ですか……
うちはミツカンか、ちょっとお高い一瓶500円前後のやつかなぁ
一人鍋の良さを強調されてますが、ジルベールのキムチチゲみて発作的にチベ鍋作った身としてはこの上なく同調しちゃいます
うちじゃ、白菜と豚バラのミルフィーユ鍋試してみますよ
家では、主に昆布ですね。こぶを鍋に敷いてやります。
それをゴマダレかポン酢しょうゆでね。
酒とね。タマランチ!
しかもほぼ毎日放送なので予約録画の調整が大変です(^▽^;)
今回の鍋、一見ピェンローに似てますね。
それと違うのは深夜食堂版の方が和風な事ですね。
ピェンローはこれにビーフンを入れて塩とごま油のたれを鍋の出汁で割ってそれにつけて食べるのですが、案外あっさりしてて美味しいですよ。
〆のラーメン美味しそうだ(*´∀`*)