
書店に平積みされていて、気になって手に取った漫画「ワカコ酒」。 26歳のOLワカコさんが、居酒屋で「ひとり酒」をたしなむショートストーリー集。
女子版&呑兵衛版「孤独のグルメ」といった感じで、絵もかわいくてそして何よりお酒好きには「あるある」な描写の数々が楽しい(焼き鳥屋さんで好きなものオーダーして「ひとりバイキング状態」、とか)。
歳だけムダにとってしまったものの、自意識過剰なのかいまだにスムーズにひとり酒をこなせない自分にとっては、ワカコさんの日常はうらやましい&あこがれてしまう(魔法の杖があったら新橋のカウンターが似合う壮年のおっちゃんに変身して夜な夜な飲み歩きたい…)。

※【コマ引用】「ワカコ酒」(新久千映/徳間書店)1巻より
1巻では、ワカコさんが自宅飲みを満喫するエピソードも登場。ここでも、手抜き・妥協のないひとり飲みワールドが繰り広げられます。
まず一品目が、クラッカーにブリーチーズとリンゴの薄切りを乗せ、メープルシロップをかけた甘いおつまみ。


作者の新久先生いわく「知り合いのカナダ人直伝のおつまみ」(ブリーチーズとリンゴだから、略して「ぶりんご」)だそうですが、確かにメープルシロップを使うところがカナディアン。
ブリーチーズはちょっと大きなスーパーなら手に入りやすい(&値段も輸入物のなかでは安価)し、クセもないので、チーズ初心者にはうれしい。

※【コマ引用】「ワカコ酒」(新久千映/徳間書店)1巻より
食べてみると、チーズ+りんごの香り+メープルの甘さ+さくさくのクラッカーの組み合わせが、白ワインにぴったり。たしかに「甘いのにおつまめる」。これは止まらん。
ワカコさんが酒と肴のマリアージュに覚醒するときの「ぷしゅー」はわが家で微妙にブーム中。

飲みながら食紀行的な番組を見ていたワカコさん、テレビで「瓶づめオリーブ」が紹介されたのを見て、家の冷蔵庫に食べかけのスタッフドオリーブがあったのを思い出し、二品目はこちらをつまみに引き続き白ワイン。
この「テレビと同じものを食べる」って、家飲みならではの夢のシチュエーションだよなー(そういえば「深夜食堂」「めしばな探偵タチバナ」とかの食ドラマ見ながら、自分も同じことをやった記憶が…)。

三品目は豆のサラダ。作中の説明によると、玉ねぎ、キノコ、エビ、そして数種類の豆をドレッシングであえたサラダ。
「ワインに合うものはウイスキーにもたいがい合うんだよこれが!!」 というワカコさんの力説にしたがって、こちらはウイスキーのロックで(しかしここで「角」とかじゃなく「White Horse」なところがさすが)。
豆はミックスビーンズ缶+ゆでた枝豆で作ってみたのですが、これもおいしい。サラダなのにお腹にしっかりたまるところも心強い。

そしてここでなぜか発泡酒に逆戻り(?)するワカコさん。つまみは惣菜をあらかた食べつくしたのでミックスナッツ。 どこまで飲むんだこの人。最後までついていけるだろうか。

ここでようやくシメのトマトシチュー。
特に説明はなかったので、鶏肉、じゃがいも、しめじ、セロリ、玉ねぎを炒めてトマト缶とチキンストックでじっくり煮込んだもの。
汁物のシメってのもなかなかいいですね。 …と、作中の自宅飲みメニューを追体験して勝手に満足な一夜。
家でひとりで飲む時って、つまみも盛り付けもテキトーになっちゃうけど、ちゃんと「楽しむモード」を演出するのも大事よね、と実感。
ちなみにワカコさん、彼氏はいるようなのですが、お酒を飲むスタイルが違うせいか、今のところ作中で一緒に飲むシーンはナシ。ドライな性格だから……というよりも、それだけお酒と、その時間を愛してるからなのでしょう。
コメント
コメント一覧 (10)
ワカコ酒、pixiv限定のお話があったとは存じ上げませんでした!
読んでみます、ありがとうございます^^
さすがです、既にチェック済みだったのですね
別枠にコメした「ツナ缶」ですが
pixiv限定の話の様です
先日私もこのレシピを家で試してみたのですが、
ブリーチーズをブルーチーズと間違えてしまい。。。笑
ちょっと違うものになってしまったと思うので、
今度こそ、癖の少ないブリーチーズに挑戦してみようと思いました。
作中のシチューは、勝手にホワイトシチューだと思っておりました笑
人によって読み取り方も違っておもしろいですね^^
先日購入して読んだところで、umebonさんコレやらないかなーって思ってたところで記事発見。
気付かなかった…。
私もそのうちやってみようと思ってます!
呑むのは好きなんだけど、1人呑みって勇気いりますよねー私もまだ経験ないです。
自意識過剰というのもあるんだけど、1人呑みにウッカリ慣れたら出費がかさみそうで怖いってのが大きいかな(笑)
すごく美味しそうだし写真もすてきですね。
作品が実写化したようなそんな嬉しさです!
私も呑助なので、ワイン、ハイボール、発泡酒、チューハイ、焼酎と
家呑みで酒を渡り歩くことがよくあります。
最近、安くて甘めの赤ワインと焼酎を炭酸で割った
「バクダン」という酒を知って、それも仲間に加わりました。
酒を呑むために何を食べるか、それを考える時間が楽しいんですよね。
私もテレビで見たツマミを自己流ですが再現して1杯やったりしています。
私の中では「通勤電車内で読むのに最適なマンガ」ですw
あとやはり自分の読んだ事がある作品のメニューがでますとなんか嬉しいですね。
私も始めてコメントさせていただきました。
こちらのブログのお料理の完成度には、
いつも関心させられると同時に、まさに垂涎の状態でした。
レシピがはっきりしない状態でも再現できる管理人様を尊敬いたします。
ワカコ酒、とても惹かれる漫画ですよね。
私も、ワカコさんより年上でありながら、
なかなか一人酒できずに、うらやましく読んでおりました。
ああいうふうに、かっこよく呑んでみたいものです。
こちらのブログいつもひっそりと楽しんでいましたが、
『ワカコ酒』の話だ!!と思ってコメントしてしまいました。
この回も大好きなのですが、かにみそを食べつつの
「かにが生きてく上で重要な部分は旨いのぅぷしゅー」
にやられました。
私もつい先日『ワカコ酒』気になって購入しました。
今年上半期の私の中の当たりコミックにノミネートされましたよ~☆
その日の肴とそれに合う酒でひと時を心の底から満喫する。生粋の呑兵衛で羨ましい限り。
私もひとり酒を独身の頃に楽しめば良かったなと後悔している一人です。(家飲みはしょっちゅうしてましたが)
この回はナッツの食べ方も美味しそうだったな。