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「3月のライオン」最新刊。今回の見どころはなんといっても、島田八段と柳原棋匠の死闘。カリスマとはいえない、一見地味な「努力の人」たちが、のたうちまわってしがみついて戦う泥仕合の美しさ。

それを象徴するような、柳原棋匠がまとう無数のたすきのシーンにも圧倒されました。 そして壮絶なエピソードの合間に描かれる、やさしくて懐かしい食べ物のシーンは今回も垂涎もの。そのひとつが夏祭りのデザート。

「3月のライオン」(羽海野チカ/白泉社)8巻より
※【コマ引用】「3月のライオン」(羽海野チカ/白泉社)8巻より

三日月町商店街の夏祭りに出店することになった川本家。祖父にメニューを任された3姉妹が考案したのが「冷やし白玉シロップ」。 「ふくふくだるま」など和菓子界にニューウェーブを巻き起こす姉妹だけに、さまざまなアイデアが盛り込まれていきます。

シロップには抹茶の代わりにミルクティーはどうか、それなら白玉だけでなくブラックパールタピオカもアリでは、などなど……。 読んでるだけでウズウズしてしまうこの夏のデザート、簡単そうなので作ってみました(冬だけど)。


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作り方: 鍋に水をたっぷり沸騰させ、ブラックタピオカを1時間ほどゆで、冷水にさらしてザルにあけておく。

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白玉粉作り。ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ入れて耳たぶくらいの固さにまとめる。

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白玉粉を棒状にのばし、小さめのお団子にする。

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たっぷりのお湯に投入し、浮き上がってきてからさらに1分ほどゆでる。氷の入った冷水にとってきゅっとしめる。

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ゆでたては、砂糖醤油で味見。ぷるぷる&モチモチでうまい……。しかし白玉って、ほんとにびっくりするほど簡単。

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さて、シロップ作り。 青梅とはちみつ(or氷砂糖)で作る梅シロップは初夏の自家製ドリンクの定番ですが、残念ながら今年は漬けなかったので、市販の梅の生しぼり液をガムシロップやハチミツで甘く味付けしたもので代用してみる。

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ミルクティーシロップも。 アッサムなどミルクティー向けの茶葉を濃いめに抽出して牛乳で割り、グラニュー糖で甘くして冷蔵庫で冷やしておいたもの(普段飲むよりかなり甘めにしたほうが◎)。 

それぞれに白玉、タピオカを入れて完成。 

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そういえばこんな器も持ってたな…と出してみる。

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食べた感想: 
梅シロップ版はさっぱりと甘酸っぱくて、夏の夜のデザートにぴったりだろうな、という印象。 

ミルクティー版は、まさに台湾の珍珠奶茶(タピオカティー)風。このままストローで飲んでもいいかも、と思ったけど、白玉がのどに詰まって死ぬ可能性も捨てきれないのでやめました……。

シナモンとかスパイスを入れてチャイ風にしてもおいしいかしら。 白玉ってお店のあんみつやぜんざいだと数個しか入っていないので、完全に「貴重品」として一粒一粒を愛おしみながら食べるのですが、家で作ると思いっきり食べられるのが幸せ。夏になったら、また作ろう!

3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)
羽海野チカ
白泉社
2013-12-13



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