「女の子の食卓」ズッキーニのお味噌汁
書店で「女の子の食卓」の最新刊を見つけてワクワク購入したら、「最終巻」の文字が……。なんだってー!とショックを受けつつ、最後の巻も変わらずすばらしくて読後はちょっと放心。

ちょうどズッキーニが安く出ている時期だったので、「母が調理したズッキーニ」のエピソードに出てくる味噌汁を作ってみました。

「女の子の食卓」(志村志保子/集英社)8巻より
※【コマ引用】「女の子の食卓」(志村志保子/集英社)8巻より

「やばい位」に田舎な実家に帰省した女の子のお話。

母親が近所でもらってきたものの、使い方がわからないというズッキーニ。主人公は定番のラタトゥイユを作ろうとするものの、なにせ田舎なのでオリーブオイルも簡単に手に入らない。

ちょうどプライベートがうまくいかないこともあり、イライラして八つ当たりしてしまった主人公に母親がふるまったのが、このズッキーニの味噌汁。

お母さん 作るとこんなのになっちゃうけどねー」 と、ちょっとさびしそうに笑う母親。

せっかくのオシャレ野菜も、おかんの手にかかれば地味な「味噌汁の具」になってしまう。でもその意外なおいしさに、主人公は故郷の温かさを思い出す……というお話。

相変わらず、これだけ短いエピソードのなかで、いろんな人生の「味」を描ける手腕に感動。

そして作中でも言われていたけど、キュウリのようなナスのようなズッキーニは、和食に合うかも? という好奇心も芽生えます。

私も普段作るときは、ラタトゥイユかオリーブオイルでさっと焼くか、くらいしかバリエーションがなかったりする。 コマの絵を見ると、油揚げとあわせているように見えたので、「ズッキーニと油揚げの味噌汁」として作ってみることに。


ズッキーニ だし 
作り方:……というほどのもんでもないですが 
ズッキーニは半月切りにし、だしをいれた鍋で4~5分煮る。油揚げを入れてひと煮立ちさせる。

みそ 
火を止めて味噌を適量入れてできあがり。

ズッキーニのお味噌汁 
食べた感想:
普段洋食でしか見ないズッキーニが味噌汁に入っているって、なんとも不思議……。外国人が浴衣着てちょんまげを結って「ハラキリー!」とか叫んでる映画のような落ち着かなさです。 

でも食べてみると、「なんで今までなかったんや…」と目が覚めるくらい、具材として自然すぎてびっくり。 ナスと違って煮ても歯ごたえはしっかり。さっぱりしてるので油揚げとの相性も最強。これは味噌汁として定番レパートリーにしたいかも。

私のなかではズッキーニ以外に、クレソンとかラディッシュとかチコリあたりがおしゃれ野菜四天王なのですが、このへんもいつか味噌汁に沈めて脱おしゃれ化させてみたいものです。 

ああしかしあらためて、人生と食べ物をこんなに美しくリンクさせた短編がもう読めないなんて、さびしい限り。 志村先生、ほんとうにお疲れ様でした。(そしてこの作品を教えてくださったみなさま、ありがとうございました)




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