柚子が出回るようになったら、作ってみよう……と思っていた料理。「おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。」4巻に登場する、茗荷の味噌炊き柚子風味です。 新シリーズになってからの「おせん」料理を作るのは初めてですが、相変わらずおいしそう。
※【コマ引用】「おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。」(きくち正太/講談社)4巻より
特に4巻は、これから旬を迎える柚子を使ったレシピが満載です。今の季節は黄色くなる前の青柚子が出回っていますが、この茗荷の味噌炊きに使うのは、むしろそっち。
茗荷も夏のイメージが強い野菜ですが、おせんさんいわく、味がいいのはむしろ秋らしい。……と、相変わらず季節感を大切にしたレシピ、期待しちゃいます。
材料:
茗荷、味噌、青柚子、みりん、ごま油。材料はこれだけ。
茗荷はとにかくどっさり! ……とのこと。近所の店で安売りしてたので、ここぞとばかり買い込みました。
作り方: 茗荷は洗って縦半分に切り、みじん切りします。 10個ほど刻むと、かなり山盛りに(右写真)! もっと入れるか迷ったけど、うちは少人数なのでとりあえずこれくらいに。
味噌とみりんを3:1の分量で混ぜ合わせます。私は茗荷10個に対して、味噌を大さじ4:みりん大さじ1.5くらいにしました。
厚手の鍋にごま油を熱し、みじん切りした茗荷をしんなりする程度に炒めたあと(炒めすぎはNG、とのこと)、先に混ぜ合わせた味噌&みりんを入れ、練り上げるように火を通します。
ここで気づいたのですが、炒めるうちに味噌の塩分で茗荷の水分がどんどん出てくるので、調味料はもうちょっと少な目でもよかったかも……。
鍋肌の味噌が焦げついてきたら、まるごと1個分の青柚子の皮の部分をおろし金ですりおろします。緑が色鮮やかできれい。
おろし金の柚子をかき落とす際は、茶道で使う茶筅を使うと便利……と、作中にあったので試してみたら、確かにこれイイ! なんか風流な気分になるしw、おすすめです。(写真とりわすれましたがorz)
火からおろして、軽く練って完成。わりとどろっとした状態です。 作中では、直木賞作家の河村と一夜を過ごした(別の意味で)おせんさんが、これと土鍋で炊いたご飯だけの朝食を用意します。
というわけで久々に土鍋で炊きました。やっぱり米の立ちが違いいますな(少しだけおこげも出来た!)。
食べた感想:
茗荷と青柚子の清々しい香りにシャキシャキした食感の味噌が、炊き立てご飯の甘みを引き立てて、これは確かにほかのおかずがなくても十分いけます。(わりと味噌っぽい仕上がりになったので、もっと容赦なく茗荷を入れてもよかったかな)
お米が一番美味しい季節だからこそ成立する、このシンプルな献立。一見素朴なのに、日本の秋をこんなに深く味わえるなんて、うーん、すばらしい。
そしておせんさんと河村先生。粋人同士のカップル(?)の朝食として、これ以上ふさわしいメニューはないかもしれません。
青柚子の季節は短いようなので、見かけたらぜひお試しいただきたいメニューです。
コメント
コメント一覧 (22)
仕事が忙しくなったせいもあり、以前に比べ更新がにぶっちゃってスミマセン;;
うちの近所でも柚子、特に青柚子はほとんどおいてなくて、普段あまり行かない高級スーパーでやっと見つけました…。
しかしかぼすで代用、おいしそうです!
しぼり汁も入れるといいんですね~、めもめも。
>あんだんす~
豚肉と味噌! これもご飯が進みまくりそうですね。食べたい!そして沖縄行きたい!w
はじめまして、コメントありがとうございます!
「おせん」の料理はどれも体によさそうで、普段ジャンクものが好きな舌のいいリハビリになっていますw
最近はなかなか時間がとれず更新できませんが、マイペースに続けていくつもりですので、どうぞよろしくお願いしますm_ _m
おお、あまりお好みじゃなかったんですね、残念!
ネギ味噌もおいしそう~。
たしかに調味料にも使えそうですね。
焼きおにぎりに塗って食べるのに一時期ハマりました。
はじめまして、コメントありがとうございます!
(&返信遅くなって申し訳ありませんm_ _m)
青柚子の時期は終わってしまいましたが、おそらくふつうの柚子でも美味しいと思うので、ぜひお試しください!
ミョウガの畑…!
好きな人にはたまりませんが、嫌いな人にも別の意味でたまりませんねw
ミョウガって、火を通すと、どうしても生に比べて香りが飛んでしまいますよね~。
私も今年は甘酢漬け(市販のすし酢で漬ける手抜きVerですが…)にハマってました。
味噌も美味しかったので、ぜひおためしください!
炒めている間に、大量に水が出てくるのでびっくりしました!
しかし茗荷の産地にお住まいなんてうらやましい。
うちの周辺では、高い時期だと3個入りで200円前後するので、袋いっぱいの茗荷、あこがれますw
>私はそれからしょうゆ、みりん、削りカツオ、白ゴマを入れますが
茗荷の佃煮風になるんでしょうか?
文字を読むだけでご飯のおかずになりそうです(´u`*
みそと柚子コショウ、確かにこれも手軽でいいですね!
はじめまして、コメントありがとうございます!
(&遅い返信で申し訳ありません・・・)
「深夜食堂」、第二期のドラマもおいしそう&しみじみ良いですよね。
普段はズボラで手の込んだ料理なんてなかなか作らないのですが、
マンガの料理だとやる気になるから、いい修行かもしれませんw
リンクのご連絡、わざわざありがとうございます!
こんなサイトでよければ、どうぞよろしくお願いいたしますm_ _m
沖縄では青柚子、柚子を取り扱ってくれるお店が本当に少なくて、見つけた時にはすでに時お寿司。完熟一歩手前でした・・・ orz
なので、隣にあった安いかぼすで代用しましたよ。
柚子のほうが美味しかったんだろうなぁと思いましたが、もったいない精神でしぼり汁も入れたせいか、さっぱりして美味しかったです。
沖縄ではあんだんす~(豚肉+味噌)でこってり甘い味付けが一般的なので、新鮮味がありました。
で、ネギを油で炒めて「ネギ味噌」にしたら美味しくなりました
唐辛子や胡麻油も入れました
調味料としても使ってます
茗荷も味噌も柚子も大好きなので、これは白いご飯が何杯でもいけてしまいそうです。
早速作ってみます!
まだ新米は食べてません(笑
俺も、子供の頃はミョウガが大嫌いで
学校に行く途中の畑にミョウガがあったら
息を止めて走ってました
最近は好きになったんですが
天ぷらにしても、炒め物にしても
「香りが足りない」と思う様になりました(笑
漬け物にすると、香りが一番いいですね
味噌はいいですね
今度作ってみます~
私の住むところは茗荷の産地で、
秋の始めに茗荷をスーパーの袋でどさっと貰ったりしますが、
鬼のように刻みまくって鍋で乾煎りしていくと
どんどんかさが減っていきます。
私はそれからしょうゆ、みりん、削りカツオ、白ゴマを入れますが、
今年もジャムのビン2個分にしかなりませんでした。
来年はこの記事を参考に、
でもちょっと手抜きで、
みそ+柚子コショウでやってみます。
深夜食堂を探していたらこちらにたどり着きました。
とてもおもしろいですね!
手の込んだものも再現されていて、お料理も美味しそうです♪
茗荷とゆずだなんて!
読んでみたい漫画が色々と見つけられそうです(^_^)
初めての訪問なのに失礼します<m(__)m>
こちらからリンクさせていただいても構いませんか?
まさかタイトルを間違えるなんて……
恥ずかしすぎて、穴があったら入ってそのまま引きこもりたいくらいです……
ご指摘ありがとうございましたm_ _m(さっそく修正させていただきました!)
おお、ずっと鍋炊飯を続けておられるなんて、すばらしい!
そして10年ものの土鍋にヒビ……さびしいですが、そこまで使い込まれるって素敵ですね。
私が使っているのは、2~3人前用くらいになるかもしれませんが、
↓こちらのを使っています。
http://item.rakuten.co.jp/a-depeche/c/0000000275
じつは地震で床にころがってフチが少し欠けてしまい、私も買い替えを考えてたんですが、
まるまるさん見習って、もっと使い倒そうと思います!
確かに、スーパーの味噌コーナーに行くだけでも、たくさんありすぎて毎回頭がこんがらがるくらいですもんね…。
うちも最近は麦みそ常備してるので、今回はそれでいきました!
でも確かに、東北に縁深い「おせん」なら、東北あたりの味噌のほうが近いかもしれないですね~。
旬の素材満載で、シンプルなのに贅沢なおかずですよね。
新米炊いたせいもあって、ほんとにご飯が何杯もすすむ勢いでしたw
私も子供のころは、茗荷ってあんまり好きじゃなかったです…。
匂いが独特ですもんね。
同じく今は大好きですが^^
○真っ当を受け継ぎ繋ぐ。
私は計画停電地域になったこともあり、震災後から
ずっと鍋で炊飯しています。
しかし、10年以上の付き合いである土鍋を急に
酷使しすぎたせいか、とうとうヒビの入りが限界値に達しました。
買い替えを考えているのですが
umebonさんのこの土鍋、どちらのですか?
おすすめの1人~2人用の土鍋があれば教えて下さい。
ちなみに炊飯専門の土鍋は無印の土釜おこげにしました。
この手の料理でふと疑問に思うのが使う味噌の種類。
日本にはこの狭い国土に山ほどの種類の味噌がありますので一体ナニ味噌を使うのがいいのかいつも悩みます。自宅に常備してあるのは九州の麦味噌と若干の八丁味噌だけ。
やはり仙台味噌辺りなんでしょうか?
なんというか自然を感じられそうですね。
ご飯が何杯でも行けそうです。
子供のころは茗荷が嫌いでしたが、
最近はおいしく感じられる年齢になっちゃいました。