京都を舞台にした漫画というと、舞妓さんに町屋、着物……と、「古都」にクローズアップされる場合が多いですが、「イマの京都」にフツーに暮らす人々の恋愛を描いたのが、鳥飼茜先生の「おはようおかえり」。
作中に登場するのは、カップルが等間隔で並ぶ鴨川沿いや、飲み屋が並ぶ木屋町、夜歩くとキレイな市役所前の御池通……と、普段づかいの風景ばかり。
実在するお店も出てくるし、馴染みのある人ならニヤニヤしながら楽しむのも一興かも(巻末にロケ地マップも付いています)。 そういえば、「good!アフタヌーン」連載の「路地恋花」、古くは「酒場ミモザ」など、講談社の青年誌は京都を舞台にした名作が多いけど、なんででしょうね。
※【コマ引用】「おはようおかえり」(鳥飼茜/講談社)1巻より
主人公の一保は、お香の老舗に勤めるサラリーマン。大学生のかわいい彼女がいるご身分なのに、なぜか恋愛には冷め気味。実は彼には、超美人だけど性格に問題のある姉二人がいて……。
歩けば知り合いに遭遇してしまう、適度な狭さの京都の町ならではの恋愛もようが楽しい作品です。
一保は常に「重曹」を持ち歩くほど、家事全般にマメな男。もちろん料理も得意なので、作中には美味しそうなご飯が度々登場します。
第二話に出てくる唐揚げは、ひときわ食欲そそるメニュー。マンションの廊下にまで香りが漂い、「ホンマうち この唐揚げだけは無人島に持っていくわぁっ」と姉にいわしめるその味の秘密は、五香粉。
五香粉(ウーシャンフェン)は、八角、ウイキョウ、シナモン、クローブ、陳皮の5つの香辛料をミックスしたスパイス。
嗅ぐと、「中華街の匂いがする…!」とすぐ思い浮かびますが、それくらい中華料理店では定番調味料のようです。 レシピはありませんが、普通の唐揚げをベースに作ってみることに。
作り方:
ボウルにすりおろしたニンニク、ショウガ、紹興酒、はちみつ、醤油を混ぜ、一口大に切った鶏肉を投入。 五香粉を小さじ1ほどふりかけ、よく揉み込んで30分ほど寝かせます。 ↑調味料の種類や配分はお好みで…唐揚げはどう作ってもうまいのはなぜ。
ビニール袋に漬け込んだ鶏肉をうつし、かたくり粉をまぶしてポンポン振ります。油で揚げて完成。 姉の理保&奈保子の食べっぷりにあわせて、普段よりちょっと大きめに仕上げました。
食べた感想:
揚げたてを! かぶりつくべし!(唐揚げの掟)
五香粉の香りのおかげで、いつもの「お惣菜の唐揚げ」とはちょっと違う、本格的な味です。中華というより、エスニックな感じで、ビールに最高に合います。
唐揚げがうまいのは当然なので、なんだか当たり前の感想しか言えず申し訳ない……。 調べたら、味付けは塩コショウだけで、五香粉の香りをそのまま楽しめそうな唐揚げレシピもありました。これも美味しそう~。
コメント
コメント一覧 (20)
はじめまして、コメントありがとうございます!
マニアックな趣味でお恥ずかしいですが、ステキといっていただけて救われますw
五香粉、私も普段使い慣れてないので配分が難しかったです・・・。
でもエスニック風味強めな唐揚げも、美味しそう!
「おはようおかえり」を見て僕も五香粉で唐揚げ作ったんですけど、もろにエスニック過ぎてちょっと失敗やったんですけど。
それにしてもマンガレシピ再現てステキですね☆
はい、こっそり復活していました^^; ご心配おかけして申し訳ないです!
ダチョウさんも、重曹のヘビーユーザーなんですね。
色々使えると聞きつつ、私はまだ全然使いこなせてないのでうらやましいですー。
作中では、確か会社で使う湯飲みの茶渋を取るために、使ってました。
でも一保なら、ほかの用途もありえるかもですw>山菜のあく抜き、黒豆
普段、重曹やクエン酸で掃除をしているんですが、わざわざ持ち歩くのは何のためなんでしょう。出先で突然山菜のあく抜きをしたり、黒豆を煮たくなったときに「こんなこともあろうかと」とか言って取り出すんでしょうか。
再開してからも、コメントいただけてうれしいです!
京都旅行、しかも「おはようおかえり」のスポット巡り、うらやましいー!
あのかぶら蒸し、私もいつか食べてみたいです。
お土産に、モチモチの阿闍梨餅も……!
ガイドブックいらずのマンガ旅、お話を聞くだけでも楽しそうです!
私も久々に出かけたくなりました~。
なんと、五香粉入りの餃子! はげしく気になります。
肉料理だけでなく、中華料理全般に使えるんですかね~。
入れすぎると漢方薬の味……わかる気がしますw
でも適量なら、ほんとに「お店っぽい味」になるのでオススメです!
他の方のコメントにもありましたが、本当にタイトル通り待っておりましたよ。
今回も美味しそうです~!揚げたて食べたい…。これからも楽しみにしております。
わたくしごとでございますが、京都へ旅行してまいりました。
マンガの舞台になったお店や食べ物を食べてきましたよ。『酒場ミモザ』や『ちづかマップ』も参考にしました。おかげでガイドブックを必要しませんでしたよ。
この作品では主人公の勤め先モデルの香彩堂や一平茶屋でかぶら蒸しを食べてきました。橋や川沿いの道も歩いてみました。(笑)
料理の再現もええけど、現場に訪れるのもお出かけマンガ飯も楽しいですね。クセになりそうです。
なんか本当に本格的な中華の唐揚げになりそうですね☆
ところでウーシャンフェンと言えば、たけだみりこさんの漫画エッセイ『キッチンの穴』にウーシャンフェンを使った餃子を作ったお話があったのですが、一振りだったら中華街の味になるけど、二振りは漢方薬の味がしたそうですwww
中華料理が大好きなので一度ウーシャンフェンを使ってみたいなと思っているのですが、それを読んで今ひとつ購入する勇気が出ない私ですΣ(ノ´∀`*)
ご無沙汰していました!またコメントいただけて、うれしいです。
Qさんは、お変わりないでしょうか?
「オヨヨ大統領」、私は恥ずかしながら存じなかったのですが、幼少の頃に五香粉を知ったとは、さすがです^^
中華系のスパイスって、確かに匂いがけっこうキツめですね。
そういえば上海に行った時、町全体が「八角」の匂いだったことを思い出しました…。日本は、どんな匂いがするんだろう。
再びコメントいただけてありがとうございます!
休んでいる前後に作り溜めていた料理を、ノロノロと記事にしているのですが、
あの面白かったマンガ、早く紹介したいー!と気持ちだけはやっている状態ですw
休んでいた分、また楽しんでいただけるようがんばります。
お久しぶりです!久々にコメントいただけてうれしいですー。
ゆにさんも、お変わりないでしょうか?
ほっともっとの唐揚げ弁当は、「神」ですよね……。
醤油味にするか塩味にするか、いつも悩みますw
はじめまして、コメントありがとうございます!
温かいコメントいただけたおかげで、予想以上に「おはよう」かえってきてしまいました^^;
「早すぎだろ」とか、突っ込む方がいなくて、皆様なんて優しい……!と涙が出そうです。
姉ーズの食べっぷり(&飲みっぷり)、気持ちいいくらいですよねw
たくさん食べる美人って、絵になっていいですよね~。
(しかしあの生活であのスタイル、という不条理に超嫉妬…!)
はじめまして、コメントありがとうございます!
中華屋さんの唐揚げって、独特ですよね~。日本の唐揚げとは、明らかに違うのが不思議です。
五香粉もそうですが、新しく買うスパイスって「使い切れるのか…」と、店の棚の前でしばらく悩んでしまいますよね^^;
私もレシピとか調べて、バリバリ使い倒したいと思います。
唐揚げの下味にハチミツ、私も何かのレシピでたまたま見たのが最初でした。
砂糖の代わりの甘み付けに、色々使えますよ~。
「リトルフォレスト」では、玉子焼きに入れるエピソードがあるんですが、これも美味でおすすめです!
五香粉を初めて知ったのは幼少の頃に読んだ小林信彦のオヨヨ大統領シリーズでした。実際に使ってみたのは成人になってからですが五香粉も八角も、中華のスパイスは他の料理と違って使いすぎは致命的、レシピより少な過ぎ位がちょうどという事をを何度も身を持って知りました。
半年前に買った五香粉がまだ残ってますので近々自分でも試してみます。
そして、新再現アリガトウございます。
待ってました!
また、モリモリ再現下さい。
楽しみにしてます。
唐揚げ美味そうです!!
うおぉぉぉぉ揚げたてぇ食べたい!!
ちょっと、ほっともっとに唐揚げ弁当買いに行ってきます~
お帰りなさいませ!
休止の記事に「おはようおかえり~(T^T)/(早く帰ってきてね)」と心の中でエールを送っておりました。
復活されて本当に嬉しいです!
これからもぼちぼちで、無理ない程度でよろしくお願いします(^▽^)
今回の唐揚げもおいしそうー!!五香粉の唐揚げ、気になってたんです。そっか漬け込むときに混ぜればいいのか・・!
「おはようおかえり」姉ーズの食べっぷりが気持ちいいマンガで大好きです♪
中華屋さんの唐揚げですね 見た瞬間もう口の中があの味に!
五香粉買ってきます(賞味期限内に使いきれるか不安)
レモンとサラダ菜も必須ですね
これからも楽しみにしています
レシピにハチミツがあるのに驚きました。(一般的?)
この写真の照り具合といいなんとも美味しそうな一品です。