「ピリ辛の家政婦さん」から、カレー2品。前回ご紹介したチキンファヒータのように、美味しそうなスパイス料理がたくさん登場するイヤサカ編。
なかでも、バラエティー豊かなカレーが続々と登場する前半のエピソードは、読むと頭の中がカレー色に染まるほど強烈!
※【コマ引用】「ピリ辛の家政婦さん」(小池田マヤ/祥伝社)より
発端は、弥栄荘の住人の一人で、少女マンガ家のコンコンが依頼した、修羅場用のご飯。
「手早く楽に食べれて何度も飽きずに食べれて食べる量も調節出来ておいしくて元気の出るごはん」
……というリクエストに応えて、里が作ったのはカレー。しかもただのカレーではなく、スパイスたっぷりのチキンティッカマサラ。
美味しそうなカレー臭に釣られて、ほかの住人たちがご相伴に預かろうとやって来ますが、コンコンは「あげないわよ!」と一喝。次の日から、各住人が里に好みのカレーを依頼する事態に……。
さてこのチキンティッカマサラ、純粋なインド料理かと思いきや、イギリス発祥の料理なんですね。植民地時代の名残か、イギリスではインド料理がごく一般に根付いているようです。カレーの魅力に征服されたのは、日本だけじゃなかったのね。
ちなみに今回のレシピも、フィールヤングの公式ブログに、小池田先生自ら詳しく解説されてるので必見(写真もステキです!)。なのでここでは、作ってみた感想のみを。
ご飯は、作中にあわせてクミンライスで。炊飯する際に、クミンシードと塩、サラダ油を加えて炊きました。
また、上の公式ブログでもおすすめされてるのが、付け合わせの「パセリとミントのアチャール」。カレーに添えると本格的な味になるそうです。
食べた感想:
う、うまーーい。家で作るシンプルなカレーとは一線を画す、複雑な美味しさです。
乳製品をたっぷり使ってるだけあって最初はマイルドなんですが、後口はかなり辛いので(胃が熱くなるほど!)、苦手な人はチリパウダーを少なめにしたほうがいいかも。
(※コメント欄でご指摘いただきましたが、激辛に仕上がったのは、レシピで「チリパウダー」を使うところを、間違えて「チリペッパー」を使ってしまったからのようですorz チリパウダーなら、そんなに辛くは仕上がらないようです。勘違いで申し訳ありませんm_ _m)
そのままだと洋風インドカレーという印象ですが、ここに香草やライム、アチャールをあわせるとエスニック感が増すよう。口のなかもさっぱりします。
煮詰めすぎたせいか、カレーというよりもチキンのカレー煮込み、という見た目になっちゃいましたが(ナイフとフォークのほうが食べやすい)、水分を残してシチューっぽく仕上げてもいいかもしれません。
翌日はパンに乗せて食べてみましたが、これもうまいです。ナンに挟んでみてもよかったなー。
家政婦さんカレー、次は巻末にレシピが載ってる「ほうれん草のネパールカレー」を作ってみようと思います。
コメント
コメント一覧 (12)
ほーーー、スパイスじゃなくてチリ&トマトが要、とは味平もカレー将軍もビックリです!
でも逆に、スパイスは極めなくてもいいんだ・・・と、ちょっと安心しましたw
その情報を知っていれば、カレー将軍も発狂することはなかったろうに・・・。
しかし百戦錬磨のQさんでさえ、奥深さを認めるインドカレー、やっぱりすごいですね~。
大根のアチャールもあるんですか!
アチャール=漬物、なんですね。これも奥深そうです[絵文字:v-112]
わー、うれしいお言葉ありがとうございます!
今年もぼちぼちな更新になりそうですが、無理せず細く長く続けていきたいと思います[絵文字:i-189]
チキンカレーって美味しいですよね~。
インド料理店に行くと、バターチキンカレーは絶対頼んでしまいます[絵文字:e-267]
「にがくてあまい」2巻、私も買っちゃいました!
美味しそうな料理はもちろん、ますます、マキのお父さんにホレちゃいそうですw
小池田先生のブログでは、タンドリー野菜も作られてて、それも美味しそうでした!
確かに色々応用できそうですね~。
豚とかラムでも美味しくなるかしら・・・。
おおー、ローピン作られたんですね!
これからたくさん漫画飯がアップされるの、楽しみにしてます[絵文字:e-267]
はじめまして、コメントありがとうございます!
ヒー! ご指摘のとおり、勘違いしてチリペッパーを使ってました、私・・・orz
激辛だったのは、そのせいだったのですね~。
今度は正しくチリパウダーを使って、ほんとの味を確かめなければ・・・!
早速、記事に訂正を入れさせていただきました。
ご指摘いただいて、ほんとに助かりましたm_ _m
タンドリーを漬け込むところからなので、なかなか思い立ってすぐには作れない料理ですもんね~。
でもほんと、一口食べて本格的な味に感動してしまいました!
里の「ルー全種類投入&ゴロゴロカレー」も美味しそうでしたよね[絵文字:i-189]
あのレシピも知りたいなあ。
おお、市販品もあるんですね!>タンドリーの素
スパイスを買いそろえると結構高くつくので、手軽に作るのもいいかもしれませんね。
>流水りんこ先生の旦那様の店
ケララパワンでしたっけ?
ずっと行ってみたいと思ってたんですー!(わりと近くのくせに…)
サグカレー、今度食べに行ってみようと思います[絵文字:e-267]
生さっちゃんさんに会えるかな・・・ドキドキ。
だめだ!誘惑に負けるな!お前が作るインドカレーの勝率はたったの5割だろうが!
そう、作る度にメチャ旨か大失敗のどちらかなんです。最近不調で負けがこんでます。
その理由はズバリ修行が足りないから。
インドのカレー料理の奥深さは、一見多種多様なスパイスを使いこなす事に目を奪われが
ちですが、実はスパイスなんぞ最後の仕上げの小技、炒めたホールスパイスと玉葱も料理
の土台程度で、カレーの味としての一番の要、というか勝負どころはチリとトマト、この
たった二つだけなんだとか。
日本のインド料理屋でバイトしてたバックパッカーの日常を描いたエッセイによりますと、
確かにインドのコックはカレーに多種多様のスパイスを使いこなし、中には自分が帰省し
た時に持ち帰ってきた物まで使う事があるけど、味の基本はスパイスでも玉葱でも具でも
なく、チリとトマトの配合タイミングこそが味の要となり、このたった二つのエレメント
だけでコンスタントに毎日同じ店の味を出す為には長年の厳しい修行が必要な様で、天竺
は限りなく遠い遠い場所にあるんだなぁと改めて感じました。
このエッセイ読んだ時、価値観が根底から崩れる様なショックを受けました。
まーインド人の味覚と臭覚(※連中は聴覚も敏感だから外国語をすぐ覚えます)は輪廻転
生しなきゃ私にゃ備わらないと思いますんで時間がない日本人は鍋ひとつで短時間ででき
る市販のカレールーで我慢するか、又はインド料理屋に行って悦に浸るしかないかな。
ティッカマサラとバルティをいつか食べてみたい。あとアチャールは大根のが一番好きです。
カレーはやっぱりチキンですねぇ~~~!!!
このゴロっとしたチキンとコテッとしたルーが美味しそうで涎が。。。
今日、にがくてあまいの2巻買ってきました~☆今回も美味しそうなものがたっぷりですね♪
シンプルな作りゆえに、アレンジも効きそうで、実に美味しそう…
マンガや書籍で取り挙げられるメニューって、応用がききそうなものが多い気がしました
カレーは久々食べてないから作りたいけど、苦手料理分野なんですよねぇ…ぁぅぁぅ (´・ω・`)ショボーン
あ、ロービン作ったので、私のブログもついに始まりましたw
これからもお世話になります♪
いつも新しい記事を楽しみにして読ませて頂いています。
実はチキンファヒータのレシピの時から気になっていたのですが、
もしかして、チリパウダーの代わりにチリペッパーをお使いではありませんか?
この二つは名前が似ているので混同されがちですが別物で、
チリペッパーが唐辛子の粉末オンリーなのに対し、
チリパウダーはパプリカやオレガノなどの混ざったミックススパイスです。
小池田先生のレシピだと、そこまで激辛にならない筈…と思いコメント致しました。
ご存知の上での事でしたら、無粋な真似を、申し訳ありません。
でも、私は辛いものが好きなので、チキンファヒータを作った時は
もっと唐辛子が多くてもいいなと思いました。
これからもブログ楽しみにしています。
突然失礼致しました。
先生のブログを見た際には大変そうでサジを投げてしまったので…私には何種類のルーが入っているか分からない具が大きいカレーしか作れなそうです。
と、ちょっとズボラな考え出てしまいましたww
ほうれん草のカレーは超期待して待っています!!
サグカレー大好きなんですよ。
流水リン子せんせー(インドな日々著者)の旦那様が経営している
練馬のカレー屋さんのサグカレーは絶品です
あれではまりました