東海林さだお 味噌カレー

クリスマスイブなのに、なんか真逆なベクトルの記事ですみません。 味噌チャーハンに続き、東海林先生の「味噌カレー」を作ってみました。

「マツタケの丸かじり」に登場するメニューです。 「ありそうでなく、気がつきそうで気がつかなかった」味噌とカレーの組み合わせ。

確かにラーメンにも鍋にも味噌味はあるのに、カレーにないのは不思議ですよね(もしかして、八丁味噌帝国の名古屋あたりにはすでにあったりするのだろうか……)。

東海林先生は、モツ煮込みを食べている時に、ふとひらめいたそうです。味噌 vs. カレーと、日印の調味料のガチンコ勝負になりそうな感じですが、実際どうなんでしょうか。


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材料: 
味噌は赤、白、八丁、田舎味噌の四種類(赤味噌と八丁味噌の違いがよくわからない……どちらかだけでもいいかも)。

あとは豚の角切り肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんと普通のカレーと同じ。 ルーは、S&Bのカレー粉と、カレールーを1~2かけ。

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作り方:※分量はご参考までに 
鍋に油を引いて玉ねぎをキツネ色になるまで炒めます。続いて豚肉を入れ、火が通ったら各種味噌を小さじ1ずつ入れます。 肉に味噌をからめるように炒めます。

味噌の香ばしい匂いがしてきて、このままおかずにして食べたい誘惑にかられる。 あらかじめレンジで軽く熱したじゃがいも、にんじんを入れ、さらに炒めます。

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S&Bカレー粉を大さじ1入れて炒め、水600ccを入れて煮込みます。 一度火を止めてカレールーを1~2かけ入れ、弱火で40分煮込んだら出来上がり。 日印混合なので、丼に盛ってみた。

東海林さだお 味噌カレー 
食べた感想: 
東海林先生も驚いてましたが、味噌、カレーに完敗。 食べてみるとほぼそのままカレーで、味噌とはっきりわかる味はほとんどしません。

ただ、後味がなんか妙にまろやかで、和食独特のうまみがあるような気もします。蕎麦屋さんのカレーっぽいというか。なのでやっぱりご飯に合う。らっきょうにも合う。 

そういえば味平カレーを作ったときも、醤油の味はほとんどしなかったなー。日本の発酵食品では、カレーには勝てないのでしょうか……。 

逆にカレーって、どんな調味料をも打ち負かす強烈な味だからこそ、「隠し味」が発達したのかもしれないなあ……とも思いました。

マツタケの丸かじり (文春文庫)
東海林 さだお
文藝春秋
2001-01T


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